BRAND

  • Lightning
  • 2nd(セカンド)
  • CLUTCH Magazine
  • EVEN
  • BiCYCLE CLUB
  • RUNNING style
  • NALU
  • BLADES(ブレード)
  • RIDERS CLUB
  • CLUB HARLEY
  • DUCATI Magazine
  • flick!
  • じゆけんTV
  • 湘南スタイルmagazine
  • ハワイスタイル
  • buono
  • eBikeLife
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • Kyoto in Tokyo

1泊2日で楽しめる八ヶ岳ルート10選|週末だけの山行でも大満足!

八ヶ岳全域で、週末の1泊2日で登れるモデルコースをご紹介。
各地の個性的な山小屋に泊まりながら、ゆとりをもって楽しめるように想定したが、体力がある人ならテント泊も可能なルートもある。

文◉野村 仁(編集室アルム) Text by ALM Office, Hitoshi Nomura
写真◉森山憲一、野村 仁、荒木優一郎、中田真二 Photo by Kenichi Moriyama, Hitoshi Nomura, Yuichiro Araki, Shinji Nakata
出典◉PEAKS 2020年5月号 No.126

ROUTE 1[初級]

北部の名峰を結び、八ヶ岳全体を見渡す展望ルート。

1.北横岳から蓼科山

1)天祥寺原から見上げた北横岳。北~西側から見ると思いのほか大きく立派だ。 2)双子池にはふたつの池があり、こちらの雄池は水場になっている。3)山頂の一角にある蓼科山頂ヒュッテ。4)蓼科山南側の山頂直下にある縞枯れ帯(写真は登り)。

北八ツの主峰である北横岳と、「女ノ神山(めのかみやま)」「諏訪富士」とも呼ばれる名峰・蓼科山とを結ぶ。エリアの北端から八ヶ岳全体を見渡し、展望のよさが魅力のルート。

最初に登る北横岳や大岳からの展望がよく、とくに南八ヶ岳のパノラマはすばらしい。大岳から深い森のなかにある双子池へ下ってヒュッテ(またはテント)に泊まる。翌日は草原のかわいいピーク、双子山へ登り返し、シラビソの密林と縞枯れ、湿地帯が見られる前掛山、そして蓼科山へと稜線ルートをたどる。

蓼科山では天祥寺原の対岸にそびえる北横岳が大きく、八ヶ岳、北・中央・南アルプス、長野県内の山々を見渡す大展望に恵まれる。下山路は3ルートあるが、本道である寺木場平(てらこばだいら)【女ノ神茶屋】へ下ろう。

行程

北八ヶ岳ロープウェイ<1時間10分>北横岳<2時間>双子池ヒュッテ【泊】<1時間>大河原峠<1時間50分>蓼科山<1時間40分>女ノ神茶屋/蓼科山登山口

アドバイス

ロープウェイ利用で登りの行程は少ないが、大岳からと蓼科山からは、足場の悪い急斜面の下降が続く。転倒や足を傷めないように注意。時間をかけてゆっくり下ろう。

ROUTE 2[初級]

北八ツを代表する5つの池をめぐる、森と水の山旅。

2.北八ツ池めぐり

1)紅葉の白駒池。正式名称は「白駒ノ池」というようだが、登山界では「ノ」抜きでとおってしまっている。2)深い森のなかを歩く白駒池の遊歩道。一周30分ほどで歩ける。3)森に多く見られるスギゴケ。

代表的な北八ツの7つの池のうち、このルートは5つの池をめぐる。ロープウェイ山頂駅から北横岳に向かい、まず山頂直前にある七ツ池に立ち寄る。北横岳でこのルート中唯一の山頂を踏み、北峰から急斜面を亀甲池へ下り、小さな尾根ひとつ隔てた双子池へとめぐる。

双子池の雄池から東側の林道に出て、新たに作られたルートで雨池へ向かう。北八ツで2番目に大きい雨池は、名前のとおり雨水がたまった池で、周辺に人工物がなにもない。森のなかをさまようような道を歩き、国道に出て麦草ヒュッテに泊まった翌日は、北八ツでもっとも深い雰囲気の森が広がる白駒池周辺をゆっくり散策して、稲子湯へ下山しよう。余裕があったら、にゅうのピークへ立ち寄るのもいい。

行程

北八ヶ岳ロープウェイ<1時間5分>七ツ池<15分>北横岳<1時間>亀甲池<40分>双子池<1時間30分>
雨池<1時間20分>麦草ヒュッテ【泊】<35分>白駒池<3時間>
稲子湯

アドバイス

迷ってもめったに遭難するようなエリアではないが、ルートはやや入り組んで複雑。地図の準備と下調べをしておいて、山ではルート判断をきちんと行ないながら歩くこと。

ROUTE 3[中級]

深い針葉樹の北八ツを抜けて、南八ツに面した豪華な展望台まで。

3.北八ツ縦走

1)溶岩台地上のスリバチ池付近から見上げた天狗岳。左が天狗の鼻(すぐ右奥が東天狗岳)、右の円頂が西天狗岳。2)素朴な雰囲気の高見石小屋と小屋前のテントサイト。指定地は狭く8張分。3)白駒池から中山峠方面へ向かう途中は湿原がある遊歩道。4)稲子湯~渋丿湯の峠路と北八ツ縦走路が交差する中山峠。諏訪側の黒百合平にはシーズンになるとクロユリの花が咲く。

主峰の北横岳は省略するが、それ以南のメインロードを歩く縦走ルートだ。ほぼ一貫して北八ツ特有の深い針葉樹の森を歩きながら、途中何カ所かで、それぞれに印象深い展望台を通るのが特徴。

ロープウェイ山頂駅から、坪庭はパスして、縞枯山荘の建つ八丁平から縞枯山に向かう。縞枯山山頂は無展望だが、少し進んだ東端に展望台があって南方向が展望できる。次の茶臼山も同じで山頂は展望なしだが、西端に出ると展望が開ける。

ここから見る縞枯山の縞枯れ現象は必見だ。麦草峠からは丸山に直登するのが本来の縦走ルートだが、北八ツでもっとも美しいといわれる白駒池の森を回って高見石に登り返す。高見石から白駒池を見下ろす展望も印象的で、北八ツを代表する眺めのひとつといえる。

高見石は山小屋、テント、どちらも宿泊できる。翌日、中山への長い斜面を登り、中山峠からは稜線通しのルートで東天狗岳へ登る。スリバチ池経由で黒百合ヒュッテへ下るといいだろう。

天狗岳は北八ツの最高峰(西天狗岳がもっとも高い)で、南八ヶ岳から北・中央・南アルプス、乗鞍・御嶽などの大きな展望が開ける。南八ツの雰囲気が濃く、縦走の最後を飾るのにふさわしい山頂だ。

行程

北八ヶ岳ロープウェイ<1時間>縞枯山<1時間15分>麦草峠<35分>白駒池<1時間>高見石小屋【泊】<1時間35分>中山峠<2時間20分>東天狗岳往復<1時間45分>渋ノ湯

アドバイス

2日目の行程は長く、アップダウンもやや大きくなる。天狗岳の登り・下りでは森林限界高度を超え、短い岩場もある。転倒ミスなどしないように慎重にいきたい。

ROUTE 4[中級]

高所の温泉小屋に泊まり、南八ツの荒々しい火山へ登る。

4.本沢温泉と硫黄岳

1)硫黄岳から横岳方面を望む。右寄りの三角形の岩峰は大同心、その左奥が最高峰の奥ノ院。2)硫黄岳の北東側に口をあけた爆裂火口。縁に近寄りすぎると危険だ。3)湯川の河原に造られた本沢温泉の野天風呂。日本最高所とのこと。4)雪山登山の人たちが休憩するしらびそ小屋前(1月)。コーヒーとチーズケーキが昔からの名物だ。

登山者だけが入れる野天風呂のある本沢温泉に泊まり、翌日は八ヶ岳入門の一峰である硫黄岳に登頂するプラン。ルート中の本沢温泉(2,150m)は第3位、赤岳鉱泉(2,300m)は第2位の高所にある温泉だそうである。ただし野天風呂では本沢温泉が日本最高所だ。

古くからの中山峠越え、夏沢峠越えの道が通る稲子湯からスタート。何カ所か林道を横断し、軌道跡を利用した歩きやすい山道を行き、しらびそ小屋の建つミドリ池に着く。この小屋も、北八ツらしい素朴な雰囲気で人気のある小屋だ。

すぐ先で本沢温泉への分岐を左へ進み、尾根をひとつ乗り越して車道に出ると、まもなく本沢温泉に着く。翌日、野天風呂のある湯川の河原から針葉樹の森に入り、暗い山道を歩くこと約1時間で夏沢峠に出る。

雰囲気がガラリと変わって、硫黄岳までは荒々しい岩礫の斜面を一直線に登る。岩礫が敷き詰められたような広いドーム状の山頂に出ると、赤岳、阿弥陀岳、横岳と、名だたる峰々が視野に飛びこんできて壮観だ。

左手には荒々しくえぐられたような火口壁の断崖が落ちている。山頂からは赤岩ノ頭を経て赤岳鉱泉へ下る。八ヶ岳のメインエリアに入り、急に登山者が多くなるだろう。

行程

稲子湯<3時間50分>本沢温泉【泊】<1時間>夏沢峠<1時間>硫黄岳<1時間35分>赤岳鉱泉<2時間20分>美濃戸口

アドバイス

硫黄岳山頂は強風が吹き抜けることが多く、強風時は爆裂火口側に近寄りすぎないように。山頂一帯は方角がわかりにくいので道標などをよく確認して針路を決める。

ROUTE 5[中級]

八ヶ岳の主峰ふたつに絞って登頂するスタンダードルート。

5.赤岳と阿弥陀岳

1)横岳方面から眺めた赤岳。地蔵尾根から北峰までのルートがよく見える。2)赤岳への登山者がいつも多い行者小屋前の広場。3)赤岳から見た阿弥陀岳。人が歩いている小ピークが中岳、阿弥陀岳ルートの中間部に傾斜の強い部分がある。4)地蔵尾根上部を登る登山者の列。

このルートは行者小屋まで比較的緩やかなプロムナードを歩いてきて、それから一気に赤岳へ直登する。赤岳へのルートは地蔵尾根、文三郎尾根のふたつだが、最初は短い地蔵尾根を登る人が多い。地蔵尾根の下部3分の1ほどは樹林帯を登る。

最初の階段にかかると急登が始まり、息つく間もない感じでクサリ、ハシゴ、ガレ場、岩場が連続する。主稜線に出ると、すぐ先に赤岳天望荘がある。ひと息入れたら、赤岳北面のガラガラの斜面を登り、最後は細い稜線を通過して赤岳頂上山荘の建つ北峰に出る。

そのまま30mほど稜線をたどり、最高点の赤岳南峰に立つ。360度の大パノラマが広がり、これから向かう阿弥陀岳が迫力ある姿でそびえ立っている。赤岳からは一度南側へ岩場を下り、立場川源頭部の浅いルンゼを少し下ってから右側にトラバースする。

慎重に行けば大丈夫だが、滑落事故の多いところだ。中岳へ続く稜線上へ出れば難所は終わり、小さなアップダウンで中岳を越えて鞍部に下りる。ここから阿弥陀岳への登りも非常に急傾斜な箇所がある。とくに下りは慎重に通過する必要がある。中岳のコルに戻ったらあとは難所もなく、花の多い草地を下って行者小屋に戻る。

行程

美濃戸口<3時間>行者小屋【泊】<2時間10分>(地蔵尾根)赤岳<1時間25分>阿弥陀岳<50分>行者小屋<2時間30分>美濃戸口

アドバイス

地蔵尾根上部、赤岳東面(立場川源頭)、阿弥陀岳上部の3カ所が短い区間だが難所となる。転落・滑落はすぐ事故になってしまう地形なので慎重に行動すること。

ROUTE 6[中級]

最高峰からのご来光と、南八ヶ岳の核心部をめぐる岩稜縦走。

6.赤岳~横岳~硫黄岳縦走

1)横岳二十三夜峰上部にかかるハシゴ。このあたりから横岳一連の難所が始まる。2)硫黄岳の稜線とジョウゴ沢火口、右は大ダルミ、左手は遠くに蓼科山が見える。3)岩礫が敷き詰められたように広がっている硫黄岳の頂上ドーム。赤岳、中岳、阿弥陀岳が見えている。

西側のベースから赤岳~横岳~硫黄岳と周回するルートは、南八ヶ岳を代表する岩稜縦走ルートだ。柳川南沢から行者小屋に登り、1日目に地蔵尾根を登って赤岳天望荘に泊まる。

翌朝は日の出時刻の40分前に出発して、赤岳山頂でご来光を迎えよう。晴れていれば、強く印象に残る光景を見ることができるだろう。小屋に戻って横岳の縦走に出発する(朝食を自炊または行動食にすれば、早く出発できる)。

二十三夜峰は佐久側を巻き、日ノ岳は一枚岩ルンゼのクサリ場を登る。鉾岳は諏訪側をトラバースするが、足元が切れ落ちて高度感があり緊張するかもしれない。石尊峰、三叉峰は問題なくすぎて、最高峰の奥ノ院でひと休みする。

その先に横岳最後の難所があって、岩稜にハシゴやクサリ場が連続してかかっている。ここを終えると穏やかになり、横岳の区間は終わって無名峰(台座ノ頭)に出る。この先にシーズンにはみごとなコマクサの群落が見られるザレ地があり、大ダルミ一帯まで花が多く楽しませてくれる。

硫黄岳山頂からは、歩いてきた赤岳、横岳がすっきりと望まれて感慨深い。赤岩ノ頭から樹林帯を赤岳鉱泉に下り、柳川北沢の山道を美濃戸へ下山する。

行程

美濃戸口<3時間>行者小屋<1時間25分>赤岳天望荘【泊】<1時間10分>赤岳往復<1時間>横岳<45分>硫黄岳<1時間35分>赤岳鉱泉<2時間20分>美濃戸口

アドバイス

横岳は日ノ岳、鉾岳、奥ノ院の3カ所ぐらいが難所。クサリやハシゴが設置されているが、足を踏み外すと滑落するので十分注意しよう。花を見るときは足を止めること。

ROUTE 7[上級]

南・中央アルプスを間近に望む、最南端の展望ルート。

7.赤岳~権現岳縦走

1)旭岳の登り途中から見た八ヶ岳南面の眺め。赤岳~中岳~阿弥陀岳と、奥に横岳、硫黄岳が見えている。赤岳の岩は本当に赤っぽい。2)赤岳南峰からの権現岳。山頂に岩塔が見え、その左に権現岳東壁が連なっている。3)高度感のある権現岳の縦走路。左手のピークは旭岳、右下に低くツルネが見える。4)権現岳の手前で長いハシゴを登る。

権現岳も赤岳、阿弥陀岳と並んで主役のひとつ。赤岳~権現岳間のキレット越えルートは豪快な岩稜が展開し、難易度も高い。行者小屋から文三郎尾根経由で赤岳に登り、1日目の行程の最後がキレットの難所になる。

断崖の上の岩道を伝い、ガレルンゼの下降もあるので慎重に通過しよう。この日はキレット小屋に泊まる(テント泊も可能)。翌日も難所が続くので、あまり早い時刻の出発は避けたい。急峻な岩尾根を旭岳へ登り、権現岳の直前で長い鉄梯子を登る。安全のため時間がかかってもひとりずつ通過すること。

権現岳山頂は狭い岩塔で2 ~ 3人ずつしか立てず、岩塔の下の広場のほうがのんびりできる。続くギボシ、西ギボシも足場が悪く、稜線直下を巻いてクサリ場を通過する。続く急斜面のガレ場を下ってノロシバをすぎると、林のなかに入って青年小屋に着く。ここからは悪路はなく、緊張を解いてフィナーレを楽しめる。

ひと登りで出る編笠山山頂は、八ヶ岳南面の峰々が勢揃いして迫力ある眺めだ。南アルプスや富士山、中央アルプスも雄大ですばらしい。景色を楽しんだら観音平に下る。2時間あまりの樹林帯の道は、八ヶ岳の裾野の雄大さをヒシヒシと感じさせてくれる。

行程

美濃戸口<3時間>行者小屋<1時間50分>(文三郎尾根)赤岳<1時間10分>キレット小屋【泊】<1時間30分>権現岳<1時間40分>編笠山<2時間25分>観音平<2時間>JR小淵沢駅

アドバイス

1日目の最後と、2日目のスタート直後、動きにくい時間帯に難所を通過するので、十分に注意してほしい。難所でもクサリ、ハシゴがあって、足場もしっかりしている。

ROUTE 8[上級]

重厚な岩場が連続、難所を結んだ周回ルート。

8.真教寺尾根から赤岳・権現岳

主稜線の竜頭峰付近から見た赤岳南面の最上部。手前の写真が切れているところあたりに文三郎尾根ルートの分岐点がある。

山梨県側から赤岳へ登るには、真教寺尾根と県界尾根の2大ルートがある。真教寺尾根は美し森から約4時間の登り行程のあと、標高2,350m付近から岩礫の急斜面となり、足場の悪いクサリ場などが断続的に続く。

切り立った岩稜の上を行くルートは落石、滑落に要注意だ。最上部から見上げる赤岳南面の光景は、岩の墓場のように殺伐としている。竜頭峰の南側で主稜線に合流したら、荷物を置いて赤岳を往復する。

赤岳からキレット、権現岳へと続くルートは、赤岳西面の各ルートに比べると踏み跡が細く、より慎重な足さばきを要求される。この日はキレット小屋に泊まり(テント泊も可能)、翌日、権現岳から三ツ頭経由で天女山方面へ下山する。

行程

美し森<3時間>牛首山<3時間10分>赤岳<1時間10分>キレット小屋【泊】<1時間30分>権現岳<40分>三ツ頭<2時間55分>天女山<1時間>JR甲斐大泉駅

アドバイス

主稜線に合流する直前の1 ~ 2時間の区間が核心部になる。急峻な岩場のなかにあるルートは踏み跡が不十分なため不安定で、より慎重な足さばきが必要だ。

ROUTE 9[上級]

難所の多い八ヶ岳核心部を東から西へ。

9.南八ヶ岳横断ルート

赤岳北峰から、ご来光直後の朝陽を受けた稜線。赤岳天望荘の向こうに横岳、硫黄岳、天狗岳と続く。

県界尾根は、大天狗までの約3時間は平凡な登りだ。森林限界を越えたところから、急な岩壁をクサリとハシゴで越え、次の長いクサリのかかったルンゼは足場が不安定で滑りやすい。

さらにクサリ場の続く急斜面を登れば赤岳頂上山荘の前に出る。このルートはぜひ頂上山荘に泊まって、朝夕の絶景を楽しんでほしい。翌朝、赤岳を出発して慎重に岩場をこなし、阿弥陀岳まで縦走する。

頂上から直進して西の肩(摩利支天)をすぎると、両側がスッパリ切れた岩場、さらにロープの張られたルンゼ、ガレ混じりの急斜面と続く。ダケカンバから樹林帯に変わると、ようやく安全地帯となる。以後は美濃戸口までの行程をのんびりと下る。

行程

南八ヶ岳林道ゲート<1時間55分>小天狗<1時間20分>大天狗<1時間40分>赤岳頂上山荘【泊】<1時間25分>阿弥陀岳<2時間30分>御小屋山<1時間30分>美濃戸口

アドバイス

体が疲れている時間帯に県界尾根の難所、早朝に赤岳から下りの難所を通るので十分に注意すること。御小屋尾根の上部も急峻なので、足元をしっかり安定させながら下ろう。

ROUTE 10[初級]

静かな裾野の森から展望のピークへ。

10.西岳と編笠山

1)編笠山の登り途中から見た権現岳(右)とギボシ(左)、青屋根が特徴の青年小屋。2)編笠山の標高は低いが、赤岳とほとんど同じ大展望が見られる。3)富士見コースの下山は岩塊の積み重なった斜面から始まる。

南八ヶ岳のなかで初級者でも安心して登れる、ある意味異色のルート。スタートの富士見高原から、少々わかりにくい山道を、地図を頼りに選びながら進む。貴重な水場の不動清水をすぎ、鳥の声を聞きながら淡々とした登りを続け、長い行程のあと西岳に出る。

地味なピークだが展望は第一級で、尖峰のギボシ、横からのどっしりした編笠山が印象的だ。起伏の少ない歩きやすい源治新道をたどり、青年小屋に泊まる(テント泊も可)。翌朝、展望のすばらしい編笠山でご来光を見よう。

富士山や南アルプス、眼下に広がる甲府盆地の風景に感激するだろう。下山の富士見ルートは、遺伝資源保存林に指定されたきれいな森を通り気持ちがいい。

行程

富士見高原<3時間25分>西岳<50分>青年小屋【泊】<30分>編笠山<2時間30分>不動清水分岐<30分>富士見高原

アドバイス

登山者が少なく、全体的に踏み跡の薄いルートだ。地図をよく見ながら、道標などに注意を払って歩こう。行程が短くて物足りないなら権現岳往復をプラスしてもよい。

出典

SHARE

PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

No more pages to load