中央アルプス主脈、夏追い縦走の旅|千畳敷発の空木岳。恋する男のリベンジマッチ。ルートガイド
PEAKS 編集部
- 2021年07月08日
INDEX
本来は空木岳を目指したが、悪天によって計画変更したルート。山行計画を立てる際は、必ず事前にエスケープルートを確保しておくことが大切だ。ロープウェイを使って、変化に富んだ稜線ハイクが楽しめる。
文◉ユーコンカワイ Text by Yukon Kawai
写真◉宇佐美博之 Photo by Hiroyuki Usami
取材期間:2019年9月9日~10日、10月21日~22日
出典◉PEAKS 2020年6月号 No.127
>>>ユーコンカワイが空木岳を目指す縦走旅のルポはこちらから
中央アルプス 木曽駒ヶ岳~宝剣岳~檜尾岳のルート
第1回目
1日目
千畳敷~宝剣山荘~駒ヶ岳頂上山荘
2日目
駒ヶ岳頂上山荘~木曽駒ヶ岳~宝剣岳~千畳敷
第2回目
1日目
千畳敷~極楽平~檜尾岳~檜尾避難小屋
2日目
檜尾避難小屋~桧尾橋
アクセス
JR駒ヶ根駅から駒ヶ岳ロープウェイの始点しらび平駅まで直通バスが出ている。移動所要約45分。マイカーの場合は中央自動車道駒ヶ根ICで降り、菅の台バスセンターの駐車場に車を停めバスでしらび平駅へ。
しらび平からはロープウェイに乗って千畳敷駅へ。ロープウェイは6月上旬まで運休予定(最新情報はHPでチェックを)。
マップ
ルートの詳細
①菅の台バスセンター。有料駐車場、トイレがあり、近くには温泉もあって便利。夏季は多くの人でにぎわう(この場所はマップの範囲外)。
②ロープウェイ終点の千畳敷駅(標高2,612m)は日本一高所にある駅。外に出ると宝剣岳が目の前にドーン! って、ガスって見えねぇ……。
③乗越浄土にある宝剣山荘。まさに浄土に来たかのような広々とした場所にあってロケーション最高。壮大なパノラマビューが楽しめる。
④中央アルプスが誇る最高のテント場がある駒ヶ岳頂上山荘。稜線上のサイトなのでペグを多めに持っていくなど強風対策はしっかりと。
⑤スリリングな宝剣岳。難易度は高くないが危険な箇所もあるので、ある程度鎖場や岩山経験を積んでから挑戦しよう。ヘルメット必携!
⑥濁沢大峰の先はアップダウン祭り。難しい箇所は少ないが体力に自信のない人は時間に余裕を持って行動を。さまざまな高山植物に出合える。
⑦檜尾岳山頂(標高2,728m)。空木岳と南アルプスのベストビュースポット。あまり知られてないが、優れた眺望の隠れ名山だ。
⑧ロケーション抜群の場所にある可愛らしいカマボコ型の避難小屋。中は綺麗で広々としていて快適。往復15分の場所に細いが水場もある。
⑨人も少なく静かな森歩きが楽しめる檜尾尾根の登山道。ただそこそこ急な場所や歩きにくい区間もある。こちらも時間に余裕を持って行こう。
⑩檜尾橋登山口。少し車道を歩けば「桧尾橋バス停」まで下りられ、菅の台バスセンターや駒ヶ根駅行きのバスに乗車することができる。
アドバイス
日程に余裕がない人や岩場・鎖場に不慣れな人は、宝剣岳を回避して極楽平から1泊2日で空木岳を目指すといいだろう。逆に宝剣岳をメインにして、ロープウェイの利点を生かした駒ヶ岳頂上山荘テント場での優雅宴会目的の1泊2日も楽しい。空木岳への稜線はアップダウンが多いため、体力と相談しながら余裕ある計画を立てよう。
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文◉ユーコンカワイ Text by Yukon Kawai
写真◉宇佐美博之 Photo by Hiroyuki Usami
取材期間:2019年9月9日~10日、10月21日~22日
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。