ソロキャンプの始め方 ー自由気ままに外ですごすためのヒントー
PEAKS 編集部
- 2021年07月31日
たったひとりで野外に身を置き、寝食をまかない、だれにも気を使うことなく、自由気ままに好きなことだけに没頭する。そんな休日の使い方。なんて素敵な、なんてぜいたくなことでしょう。これからソロキャンプを始めたいみなさん、究極のソーシャルディスタンスの世界にようこそ。
文◉渡辺信吾 Text by Shingo Watanabe
イラスト◉藤田有紀 Illustration by Yuki Fujita
出典◉CAMP TOOLS 2020
ソロキャンプにはなにが必要?
ソロキャンプとは個食個泊。つまり寝床や食事を自分自身でまかなう必要がある。それを踏まえて必要なものを紹介しよう。
まず寝床として必要なのはテント、スリーピングバッグ(寝袋)、マット、それにヘッドランプまでが基本となる必携装備。調理器具はお湯を沸かせられればいい程度ならクッカーとガス式のシングルバーナーがあればいい。クッカーとバーナーが一体型となっているタイプもあるので、これからソロキャンプを始めたい人にはオススメだ。簡単にでも調理がしたいのなら、五徳の大きいバーナーとフライパンとして使える大きめのクッカーがあるといい。クッカーは食器としても使えるが、お皿やカップ、カトラリー(箸やスプーン、フォークなど)などは経験を重ねながら徐々に揃えていくようにしよう。
あとは、どんなスタイルでキャンプをするかによって装備は変わる。参考までにモデルケース別の装備を紹介しよう。
テントはインナー付きワンポールテントが軽量でコンパクト。寝袋は少し割高だがダウンがオススメ。軽量なうえに非常に小さく圧縮できるし、寝心地もいい。マットはややかさばるがバックパックに外付けできる。イスやテーブルなどもコンパクトにたためるものをチョイスしよう。
公共交通機関で行くミニマルスタイル
バスや電車などの公共交通機関と徒歩で行くソロキャンプなら、キャンプ道具は必要最小限で、軽量かつコンパクトなものを揃えよう。できればすべての荷物が60ℓぐらいのバックパックや小型のクーラーボックスなどで収まると移動がしやすい。
食料類は、フリーズドライやインスタントラーメンなど、お湯を沸かせば食べられるものなら荷物を軽量化できる。それでは味気ないという人は、現地調達できて簡単に調理できるものを選ぶようにしよう。
このスタイルは、キャンプ地までの行程も旅として楽しめるし、この装備でソロキャンプが楽しめるようになれば、キャンプインの野外フェスや登山でのテント泊にも対応できるようになる。
クルマで移動するちょっとぜいたくスタイル
移動手段が車なら、荷物の重量や大きさを気にせず快適性重視でギアを揃えることができるし、グループでも楽しめる。
テントも1 人用にこだわらず、2人用ぐらいをひとりで使うと快適にすごせる。またタープを併用したり、テーブルやイスなどのファニチャー類も揃えたりして、自分なりのサイト装飾で個性を出しやすい。
また、焚き火台を用意しておけば、夜は焚き火も楽しめる。焚き火は調理のためだけではなく鑑賞して楽しめるのも魅力だ。ソロキャンプの最高のお供になってくれるはず。
ほかにもMTB やカヤック、サーフィンなどの趣味があるなら、車に積んでキャンプサイトをベースとしたアウトドアアクティビティも満喫できるという広がりもある。
はじめてならテントは自立式ドーム型が基本。タープとの組み合わせでリビング空間も作れる。吊り下げ型のランタンがあると夜も快適。寝袋はダウンでも化繊でも可。マットはセルフインフレータブルタイプのエアマットが快適だ。イスやテーブルなどもくつろげるものも揃えよう。
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文◉渡辺信吾 Text by Shingo Watanabe
イラスト◉藤田有紀 Illustration by Yuki Fujita
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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