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筆とまなざし#257「『ROKKONOMAD』での生活。ロックさんと歩く六甲山」

六甲に根付く、「毎日登山」の文化。この地に滞在し、六甲山を歩いて気付けたこと。

ROKKONOMADには管理人ご家族が住んでいます。主に取り仕切るのは奥さんの尚子さんで、六甲山山麓が出身。旦那さんは超有名ブランドのアートディレクターも務めるオランダ人のロックさん。そして小学校2年生の駿くんの3人です。

食事は自炊することにし、昼間はクライミングや絵を描きに出かけていたので自分のペースで生活していたのだけれど、共用キッチンのあるソーシャルルームはご家族の生活空間でもあり、滞在は半共同生活。いわばホームステイしているような2週間でした。

ロックさんは大のハイキング好きでした。それもゆっくり歩くのではなくもっとアスリート的な、トレランとハイキングの間のようなファストハイキング。週に何度も、周辺のトレイルに出かけるのだそうで、歩くことで心身ともにクリアになり、良い発想につながるのだと言います。

「走らないけどね、ほかの人よりは歩くのが早いです。今度一緒に歩きに行きましょう」

六甲山を裏庭のように歩くロックさんと山を歩けるとはうれしい。しかし最近歩いていないし、ましてやトレランに近いようなハイキングには慣れていない。少々不安を感じつつも、ここでの滞在でとても大切な機会になるだろうと思いました。

ケーブルカーで街まで下り、バスと電車を乗り継いで阪急岡本駅へ。高級住宅地の急な坂道を登ると渓谷沿いにつけられたトレイルが始まりました。ロックさんおすすめのルートで、海抜約30mの岡本駅から標高931mの六甲山山頂まで、アップダウンを合わせると標高差1,000m以上。なかなかの道のりです。

大股でズンズン進むロックさん。傾斜の緩いところは良いけれど、急坂に差し掛かると呼吸が苦しい。大きく深呼吸をしながら負けじとその大きな背中を追いかけました。歩きながらいろんな話をしました。普段の暮らしのこと、山歩きやクライミングのこと、日本にやってきたときのこと、そして尚子さんとの出会いまで。

急坂につけられた階段を登り切ると車道に突き当たり、六甲山の山頂にはすぐに到着しました。ススキの原から見下ろすと遥か遠くに街並みと海を見下ろすことができました。わずか3時間足らずでこんなにも歩いてきたのか、と思わずにはいられませんでした

六甲には「毎日登山」という文化があります。健康のために毎日のように山を歩くのです。ロックさんは週に1度か2度このルートを歩くのだと言い、日々の暮らしのなかでのとても大切な一部分に違いありません。そんなとっておきのトレイルで時間を共有できたことに喜びを感じながら、なだらかな道をたどってROKKONOMADへと帰りました。

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PROFILE

成瀬洋平

PEAKS / ライター・絵描き

成瀬洋平

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

成瀬洋平の記事一覧

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

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