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【山のエキスパート座談会】どうしてる?ファーストエイド& エマージェンシーキット

登山やアウトドアの必需品、ファーストエイド&エマージェンシーキットは、活動地域や季節、人数、期間など、山行計画によって携行品の内容は異なります。

しかし万が一に備えて装備するものですから、基本的かつ必要不可欠な内容を大きく変えることはありません。

そこでこのコーナーでは、それぞれの立場で山や自然に携わっている3人のエキスパートにキットの中身に対する考え方や実践している工夫など、キットについてじっくりと語っていただきました。

山のエキスパートに聞いてみた!

キットの中身(携行品)の揃え方、考え方

――みなさん日本山岳ガイド協会のステージⅡ以上の登山ガイドであり、一年を通してフィールド活動をされているエキスパート。そんな共通項がありますが、レクチャーやガイドをする対象者、活動現場は、それぞれ異なります。そのあたりの立ち位置の違いや活動の特性を踏まえたうえで、お話を聞かせてください。

まずは携行品の選び方とその考え方、重視している点についてお願いします。

吉野(以下、吉)個人で行く場合とお客さんを案内する場合で、それぞれキットを変えています。ただ、全部分けると大変なので、ベースのキットを作っておいて、個人で行く場合はそこから必要なキットを選んで持っていきます。

 

――ベースの中身は?

 三角巾、滅菌ガーゼ、包帯、綿棒、医療用手袋など。

 

――外科系のキットですね。

 はい。それとサムスプリント。これは収納ケースのクッション、ガード用を兼ねています。こうしたベースから、お客さんを連れてガイドする場合は三角巾を個、個人のときは個にするなど、そんな感じで対応しています。

 

――山行内容で携行品を変える?

 そうですね。それからケガなどのアクシデントがあったときしか使わないもの、頻繁に使う可能性のあるものやテーピングテープなどクライミングでも使うようなものは別に分けています。それと三角巾と包帯は、講習用として一度使用したものを別途携行しています。実際の現場では使いませんが、説明のたびに回回捨てるのはもったいないので。

長谷部(以下、長) 僕も中古は同様です。相当汚い(笑)。

 

――それぞれ密閉式ビニール袋に入れて、グルーピングしている?

 基本的には、ケガをしたとき用、なにか壊れたときに使うエマージェンシー用と分けています。テーピングテープ、ナイフ、予備のヘッドライト、予備電池、細引き、針金、結束バンド、スキーバンドなど。エマージェンシー用に使うものは、ケース以外にも別の形で携行します。たとえば、針金やダクトテープはストックに一定の量をグルグル巻くなど。

 

――万一の際、すぐに対応できる。

 バックカントリーでスキーが木の根に引っかかって体ごと吹っ飛んだことがありました。ビンディンググが壊れてしまったのですが、パウダースノーでほとんど身動きがとれない。このときはストックに巻いた針金が役立ちました。

 

――その状態でバックパックからキットを出すのは大変ですよね。

 そうなんです。それでよく使うものや緊急で使うものは、バックパックを下ろさずに使えるよう、ストックにグルグル巻きにするようになりました。そのときの経験から、これが僕にとっては、現状ベストな方法です。

 

――経験は貴重な財産ですね。内科系のキットは?

 内科系は最低限のものだけ携行しています。腰のヘルニアがあって、鎮痛剤と胃薬は必ず持っていく。痛くなると本当に行動不能になってしまうので、普段からすぐに使えるよう、これだけは財布の中に入れています。

 

――キットの収納場所は、バックパックのどの部分ですか?

 バックパックの背面を手前にして右側脇の一番下です。ファーストエイドキットは使わない前提のもの。もっと頻繁に使うものを上部に入れています。ただ、使うときにはすぐに取り出せるよう、いつも同じ場所、持ち手の部分を上にして手を突っ込めばすぐに取り出せるようにしています。

 

――なるほど、上の荷物は一切動かさずに取り出せる。

 私もほぼ同じです。ガイド装備やクッカー類を一番下、キットはその上ですが、右側の脇です。

岩田(以下、岩) 私の場合は、左側の底です。バックパックの上部には柔らかいものを載せているので、そこを左手で押さえて、右手をひねりながらキットを取り出す。そのほうが力を入れやすい(笑)。

 

――左右の違いはあっても、みなさん、上の荷物を動かさずに即座に取り出せるよう収納している。

 おもしろいですね(笑)。

 

――当たり前のことなのでしょうが、プライオリティの考え方がガイドさんはみな同じなのですね。私は救助される場合も考えて、いつも雨蓋の中に入れています。自分が動けないときは、ほかの人にすぐに取り出してもらえるよう、わかりやすさを重視しています。

 プライベートのときは、僕も外ポケットに入れています。そのほうが出しやすい。ガイドツアーでも最初は一番上に置いていたのですが、邪魔で邪魔で。それでこうなりました。人とも一致するとはビックリですね(笑)。

 

――頻繁に使用する道具が違うと、収納場所も自ずと変わってくる。一般の登山者にアドバイスするとしたら、どんなことですか?

 場所はどこであれ、出す習慣をつけておいてほしいと思います。
いざ使う際、期限切れだった……
は、まずい。中身の更新はしっかりしてほしいですよね。

 

――そこも重要ですね。では次に岩田さん、いかがですか?

 ほぼ時男さんと同じです、変わらないです(笑)。

 

――そうですよね。基本は同じ。大きく変わったら逆におかしい。

 そう、右に同じです(笑)。

 考え方も、基本同じ。私のツアーの場合は、リスクの高い場所にはさほど行かないんです。そのため、傷病よりは、ストレス系、精神系の症状に対応できるものを重視しています。周りに気を遣いすぎて水分やエネルギー補給がうまくできず脱水症状になるなど、そういうケースが多い。

 

――具体的には、どんな装備を?

 たとえば、経口補水液。スポーツ飲料だと少し濃いので。理想はℓですが、少なくとも500㎖は飲んでもらうようにしている。それで500㎖のプラティパス、場合によってℓを携行します。

 

――体液とほぼ同じ濃度の経口補水液ですね。

 はい。それから靴の底が剥がれたとか、靴擦れとか、そういったことも多々あるので、結束バンドにテーピングテープ、人工皮膚テープなど。足つり対応用にクエン酸やアミノ酸系のサプリメントも携行します。あと最近は寒いのでカイロ。それから、体温計やマスク、除菌シートが昨年から必携品になりました。

 

――内科系の薬は? 収納ケースはどういったものですか?

 鎮痛解熱剤、胃腸薬、総合感冒剤など。ケースは、メイン用のキットを先ほど話したとおりバックパックの左側底に。絆創膏やムシ刺され用の軟膏など、ちょこちょこ使うものは別の小さなケースに入れて雨蓋に収納しています。

 

――8000m峰の場合、なにかプラスαするものはありますか?

 ほとんど変わらないですね。

 

――基本は同じ、ということなのですね。では、長谷部さんは?

 同じです(笑)。

全員 (笑)。

 キットの中身は基本同じです。ただ、とくに重視しているのは、最初の分で場作りをすること。なんでも言いやすい場にする、遠慮をさせない場にすることなんです。そういった場作りをすることで、トラブルを事前に防げる場合が多々あります。

 

――なるほど、場作り。人数が多くなるほど、初対面の人が多いほど、重要な要素なのですね。場作りもひとつのファーストエイド。

 そうなんです。僕の場合、参加者が人以上のことが多く、スタッフが必ず同行します。それで、だれもが同様にキットを使いこなせるよう、日頃からトレーニングをして、グループ使用時のキットを内容別に種類用意しています。

 

――長谷部さんはファーストエイドのインストラクターでもある。

 メディック・ファーストエイドのインストラクターをしていますので、社内の講習はすべてやっています。節約です(笑)。

 

――なるほど(笑)。収納ケースはどんな分類を?

 ケース番は、骨折・脱臼以上、大出血時の対応用、ケース番は、それ以下、あるいは境界線的な場合用。通常はまとめてドライバッグに入れています。最悪、私が現場から動けないとき、周囲の人に番持ってきて、という場合にも役立ちます。

 

――このグレーのケースは?

 もしもセット。個人的には山だけでなく、キャンプや海外トレッキングなど、さまざまなフィールドに出かけるので、エマージェンシーキットも含めたものです。

 

――針金やダクトテープなどの修理用キット、それからメタルマッチや安全ピンもありますね。

 窮地に立たされたときに、あとは知恵を働かせればなんとかなる、といった最低限のキットを入れています。御守りでもある。

 

――万一の際の安心キット。だから、もしもセット。

 そうなんです。個人の場合はつねに携行しています。

 

――こうしてみなさんのキットを拝見すると、基本は同じ。ベースとなる外科系内科系のキットに、必要に応じて過不足をつけていく。

全員 そうですね。

 あとは、技術と知識をつねに磨き続けて、キットを的確に使う。

 

――不確定要素が内在する自然のなかでは、臨機応変に対応する能力も重要ということですね。

キットが役立った事例、印象的な体験談

 CPR(人口心肺蘇生法)をかけたことが回あるんです。そのうち回は戻しがありました。正直、けっこうしんどいですし、心に残る。

 

――それで、マウスピースは逆流防止弁付きのものを使っている。

 そうなんです。山小屋や宿泊施設などで、そういった事態になるのはたいていが食後なんですね。

 そう、だいたい体調に変調をきたすのは食後ですものね。

 

――いずれにせよ、CPRの有無がその後の医療に大きな影響を与える。AEDも重要ですよね。

全員 はい。

 幸い私は大きなケガや傷病者に遭遇したことがなくて。一方、靴底が剥がれてしまうというケースは多々ある。最初はテーピングテープだけで対応していたのですが、それでは下山する前にテープがボロボロになってしまう。それで結束バンドを使うようになりました。これならいくつでも繋げて長くできる。さらにテーピングテープで補強すればまずOK。以来、結束バンドとテーピングテープはつねに多めに携行しています。

 

――それも経験が活かされた事例ですね。

 ただ、海外トレッキングの添乗員をしている際、ネパールなどのロングトレッキングでは、現地のガイドに頼られてしまう。

 

――というのは?

 ほかのツアーの現地ガイドが「この人、脚痛そうだからテーピングしてやって」と気軽に言ってくる(笑)。「え~~」という感じですが、ずっとついてこられても困るので、対応します。

全員 (爆笑)。

 私も大きなケガや病気の遭遇経験は幸いなくて、むしろエマージェンシー的なことが多い。

 

――先ほどのバックカントリーでのビンディングが壊れたなど。

 はい、今日持ってきたキットは、練習や講習会でしか使ったことのないものがほとんどです。

長 それが理想ですよね。

全員 はい。

山行におけるキットの役割、意味するものは?

 基本は、御守りと思っています。キットを持っているから大丈夫、とは思ってほしくない。持っていることよりも、それ以前のことのほうが大事。万一の事態に陥らないようにすること、それを重視しています。

全員 (大きくうなずく)。

 そこを考えると、こうなった場合にはこれが必要だなと事前に考えるようになる。そうなれば、必要なファーストエイドキットが自ずとできあがってくる。想定されるケガや事態をまず考えて、そうならないためにこういう準備をしよう、万一なってしまった場合はこういう対応をしよう、そういった具体的なリスクマネージメントを考えることが重要ですね。

 

――現場で起こりうることを事前にシミュレーションし、対応すべき内容を準備する。万一アクシデントが発生しても、救助要請などの選択も含めて最善の対応をとれるようにする、ということですね。

 はい。山の場合は、重いものを持っていくということ自体がリスク。キットをたくさん持っていけば安心ではありますが、それだけ装備が重くなりケガの遠因になってしまうかもしれない。

 

――まさに本末転倒ですね。

 できる限り最小限のキットにしたい。なので、ひとつのことにしか使えないものではなく、兼用できるものをできるだけ携行したほうがいい。そのためには、知識や応用力、経験も必要になる。

 

――兼用できるものは、たとえばどんなものがありますか?

 生理用のナプキンなどは、ガーゼの代用品になる、など。

 

――自然のなかでは、臨機応変な対応力、応用力がやはり重要ですね。吉野さんはいかがですか?

 これ以上なにを話せばいいのですか!(笑)

 ほんとその通り(笑)。

 岩田さんのおっしゃる通りで、持っていても使えなくては意味がない。技術のほうが重要。的確なハードを携行し、的確なソフトで使いこなす、ということだと思います。それからハードもソフトも絶えず更新される。どんなに優れた道具を持っていても、使える自分がいないと意味がない。

 

――なるほど、その通りですね。長谷部さんは、いかがですか?

 これ以上、なにを言えというのですか!(笑)

全員 (爆笑)。

 万一の事態を起こさないことが一番。あとは、好きなお菓子を持っていくなど、楽しみもキットのひとつかもしれません。

 長谷部さんが先に言った場作り、これも重要なキットですね。

全員 (うなずく)。

 

――最後に、心のファーストエイドキット、というものがありましたら、ぜひ教えてください。

 僕の場合は、基本的には、ビビり、ということです。1回行けたから、次も行けるとは限らない。

 いつも怖いですよね。

 

――なにが怖いのかがわからない、それが一番怖いことかもしれません。けっして慢心しない、つねに慎重であること、自身の身の丈を知ることが重要ということですね。

 怖がりすぎても緊張しすぎてもよくない。ただ、ほどよい恐怖感や緊張感はあったほうがいいと思います。

 僕は、仲間、です。ソロの場合もグループの場合も、仲間はとても大切な存在。仲間との意思疎通、知識や技術をおたがいに切磋琢磨し合う、そんな仲間はつねに心の支えであり、リスクヘッジをするうえでも重要な存在です。

 そんな存在ほしいなぁ(笑)。

 僕も友だちほしい(笑)。

 私の場合、表向きにはおやつ(笑)。ご褒美ですね。真面目な話をすると、イメージです。自分がそこを歩いているのをイメージできない限りは、やりたくない、行きたくない。イメージができて初めて実行に移します。石橋をたたいて渡る、的な。想像できることは実行できる、そう思っています。

 イメージできないものは、無謀ということなのでしょうね。イメージとか第六感というのは、基本的に経験則からきている。

 たしかにそうですね。僕もこの先のルートがイメージできない場合は行かない、いや、行けない。経験という情報が、イメージを作るのだと思います。

 

――なるほど、経験を積むほどにイメージはリスクに対するバロメーターにもなる。まだまだお聞きしたいことは尽きませんが、誌面スペースに限りがあるので、今回はこの辺で。貴重なお話、ありがとうございました。

 

個人とツアーでケースを分けている。ベースを作り、山行に合わせて過不足を
【吉野時男】

1974年、千葉県生まれ。山とスキーの専門ショップ「ヨシキ&P2」取締役。

自衛隊や消防、警察への高所作業器具の外商や入札、道具の使い方の講習会等を行なう。

クライミングウォールの製作やメンテナンスも担当。

日本山岳ガイド協会公認・登山ガイドとして、ショップのツアーを中心に山の案内も。

学生時代は競技スキーに没頭、以後は沢登り、カヌー、MTB、バックカントリースキーなど、あらゆるアウトドアスポーツを通年で楽しんでいる。

吉野さんのキット

赤地に白十字のケースは、ファーストエイドキットと即座にわかるもの。

包帯、滅菌ガーゼ、三角巾、医療用ハサミなど、外科系のキットを密閉式ビニール袋に分納している。

予備のヘッドランプや予備電池、細引きや結束バンドなどの修理用キット、通常のアクティビティでも使用するテーピングテープなどは、ファーストエイドキットとは別に収納。

持病の腰のヘルニア対応用の鎮痛剤と胃薬。日常も含めてつねに財布に入れている。

修理対応用キット、針金、ダクトテープ、スキーバンドは、ストックに巻いて携行。

現場で起こりうる事態をシミュレーションし、必要なものを準備。かつ現場で対応できるよう
【岩田京子】

1976年、神奈川県生まれ。

日本山岳ガイド協会公認・登山ガイド、海外トレッキング・登山添乗員。

キャンプ・インストラクターやキ ャンプイベントの企画運営等を通して、キャンプや野外フェスの魅力を伝えてきた。

30代より本格的な登山をはじめ、チョ・オユー、マナスル、ローツェ、エベレスト、8,000m峰4座登頂。

現在はテクニカルな面よりも、山そのものやまつわる人々の魅力を伝えることを主に、女性や初心者向けのガイド業に従事する。

岩田さんのキット

メインケースには、医療用手袋やマウスピース、ゴミ専用の密閉式ビニール袋、鎮痛解熱剤や総合感冒剤など基本的な必要最小限のキットを携行。

プラティパスの容器には真水を入れて携行し、傷口洗浄の際は穴あきキャップにつけかえる。

使用頻度の高いものは、別ケースで雨蓋に収納。

 

疲労が残っている状態での参加、睡眠不足、トイレ我慢等による脱水症がツアーでは多々あるため、経口補水液のパウダーが必携品。

状況に応じ3種類のケースを使い分けている。中身を定期的に更新することも習慣に
【長谷部雅一】

1977年、埼玉県生まれ。

アウトドア・自然を軸に“人と自然と社会との繋がり” をテーマとしたワークショ ップや講習会等を開催する「ビーネイチャースクール」取締役。

日本山岳ガイド協会公認・登山ガイド、メデ ィック・ファーストエイド・インストラクター。

保護者を含めた幼児教育を主としたワークショップ、アウトドアイベントのプロデュース等、精力的な活動を続ける。

近著に『ブッシュクラフト読本』(メイツ出版)

長谷部さんのキット

 

ケース1番。

骨折や脱臼、大出血など大ケガ対応のキットを収納。

逆流防止弁付きマウスピース、医療用手袋、サムスプリントなど。

ケース2番。

軽度の擦過傷や打ち身、捻挫などから、あるていどの外傷まで対応する外科系、また総合感冒剤や鎮痛解熱剤などの内科系、さらには携帯用トイレ、メモ帳やペンなども収納。

 

もしもセット。

プライベートやソロの際、必携するエマージェンシー用。

レスキューシートやメタルマッチ、ホイッスル、マルチツール、結束バンドなど、万一に対応する少数精鋭の装備。

大人数のワークショップや講習会では、専用のキットを種類携行。

スタッフはもちろん参加者も含め、だれもが即座に使えるようナンバリングをしている。

司会進行・山本晃市

1967年、東京都生まれ。

エディター・ライター、レスキュー 3スイフトウォーターレスキューテクニシャンⅡ。

シニアリバーガイド・インストラクター、山や自然の専門出版社勤務を経て、現在フリー。

創刊雑誌に『Adventure sports magazine』(山と溪谷社)など、編書に『レスキュー・ハンドブック』(山と溪谷社)、『山岳遭難エマージェンシー BOOK』(枻出版社)など、著書に『極限力』『CHANGE』(ともに枻出版社)など

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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