筆とまなざし#271「『INSIDE and OUT 2022 ‘enjoy the spring!’』に出展します」
成瀬洋平
- 2022年03月23日
「Arts and Climbs」として、クライミングや山にまつわるグッズを出品します。
3月25日から東京のギャラリーで行なわれる「INSIDE and OUT 2022 ‘enjoy the spring!’」に出展することになりました。今回は水彩画ではなく「Arts and Climbs」として参加。妻は古くなったクライミングロープをリメイクしたグッズ……コースター、鍋敷き、S字フック、ベルト、バスケットを、ぼくは手描きのイラストをあしらったグッズを出品しようと、先週は試行錯誤しながら制作に取り組んでいました。
手描きのイラストをあしらったグッズはドローイングシリーズと名付けました。ひとつはターポリン素材の丈夫な防水バッグ。もうひとつはナルゲンボトル。普段から自分が愛用している道具です。直筆手描きの一点もの。プリントによる大量生産だと初期費用がかかるしなんだか味気ない。それならば、直接グッズに絵を描いてしまおうと思ったのです。
ターポリンバッグは非常にタフで、車のなかでクライミングギアを入れておくのに重宝しています。白いバッグには槍ヶ岳を、水色のものには槍穂高の稜線を、そして黄色いバッグには「Arts and Climbs」のロゴにも使っているシュイナードイクイップメントのカラビナを黒の線画で描きました。実用性のないカラビナだと思っていましたが、ロゴに使ったりバッグに描いたり、じつは結構実用性があったりします。それぞれのバッグには「Arts and Climbs」の文字も描き、ほどよいアクセントに。容量は約16L。道具の整理はもちろん、キャンプなどにも活躍してくれます。
1Lのナルゲンボトルは山でも岩でもジムでも愛用しています。緑色のものには白い線画で槍穂の稜線を、オレンジ色のボトルには槍ヶ岳を描きました。とくに槍穂の稜線は一押しで、稜線と雪渓だけを描いたシンプルさが気に入っています。そしてこちらにも「Arts and Climbs」の文字をあしらいました。
どのギアにどんな画材で描くか。インクがのらなかったりすぐに剥げてしまったりと試行錯誤を重ねました。大量生産はできない一点ものです。このグッズがみなさんのアウトドアライフをより楽しくしてくれたらうれしいです。
山戸さんの「The Small Twist Trailfoods」など、ほかにもたくさんの作家さんが出展されます。会期もGW明けまでと長いので、ぜひふらりとお出かけください。
イベントの詳細はこちら→https://www.andwander.com/news/news-20220311.html
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