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総重量5kgで1泊2日の山旅へ。ウルトラライトやってみました【中編】

荷物の軽量化に関心がある人なら、気になっているであろうはずの「ウルトラライトハイキング」。しかし自分が実践するとなると不安点も頭に浮かぶ。途中で壊れないだろうか。使い勝手が悪くないだろうか。軽くても快適性に欠けるのではないか……。そこで編集部がやってみました。極限に軽さを追求することで、なにが得られて、どういう問題があるのか?

文◉森山憲一
写真◉荒木優一郎

▼気になる前編はこちらをチェック

総重量5kgで1泊2日の山旅へ。ウルトラライトやってみました【前編】

総重量5kgで1泊2日の山旅へ。ウルトラライトやってみました【前編】

2022年11月16日

 

【歩く】まるで日帰り山行かと思うほどの軽快感!

歩き出して1時間。道の傾斜がきつくなってきたが、ニノミヤのペースが落ちない。中高年の森山と、軽量化が下手でなぜか20kg超も背負っているカメラマンがバテているのを尻目に、ニノミヤは平地のようなペースでずんずん登っていく。これはウルトラライトの効果なのか、それとも彼女の体力ゆえなのか判断はつかないが、どうですか?

「軽いです! テント泊装備を背負っていることを忘れそう。日帰り山行みたいなスピードで歩けちゃいますね、これ」

たしかに、後ろから見ていても、このバックパックにテント装備が入っているとは思えない。山で出会っても、普通に日帰りの人だと思うだろう。

 

「笑っちゃうくらい軽いです」と、あまりの軽さに爆笑。バックパックは言うほど小さくないじゃんと思う人もいるかもしれないが、ニノミヤは小柄で、身長は152㎝なのだ

 

サオラ峠経由のルート。ここ、最高にいい道でした

 

スタスタと軽快に歩くニノミヤにあおられる森山。後ろから見ると、この人がテント山行をしているとは思えないほどのコンパクトさ

 

ちなみに、私が背負っているバックパックは約10㎏。この重さだと、バックパックを背負うときに一瞬力を入れて担ぐ必要があるが、5㎏だと片手でひょいっと持ち上げられる。10と5。実際に持ってみると、この差は数字以上に大きく感じられる。さすがに私も、パック重量5㎏でテント泊をしたことはない。これがウルトラライトの威力か……。

しかし、数時間歩いているうちに、ニノミヤは少々不具合も感じてきたようだ。

「ウエストベルトがほしいですねー。体が左右に振られたときに、バックパックがズレる感覚があります」

バマーは、ショルダーベルトのみでウエストベルトはなし。そのため、体との一体感には欠けるようだ。背面がツルツルした素材のため、ウエアとの相性もあるようだという。このへんの機能の省略は、重量370ℊの代償というところだろうか。

 

登りはウルトラライトの効果が最大限に発揮される箇所。平地のようなスピードで登っていくニノミヤに必死についていく森山(荷物10㎏)

 

足元は、ウルトラライトの定番、アルトラ・ローンピーク。ローカットで防水性もないが、これも歩きの軽快感を後押しした理由のひとつ

 

2時間ほど登ったあとは、2時間ほどゆるい下り基調のフラットな道。標準コースタイムは5時間強だが、4時間ほどで歩いてしまった

 

地図も軽量化。国土地理院地形図をプリントしたもので、防水袋を含めて20ℊ。行動食はとくにウルトラライト化はせず好きなものを

 

 

【食べる】軽さとコンパクトさは最高。調理のしやすさは……

三条の湯のテント場に着いた。早速、夕食の準備だ。

ニノミヤが取り出した炊事用具は小さなアルミクッカーひとつだけ。燃料もコンロもカップもライターも、全部これに収納できている。熱源は固形燃料。それを乗せるコンロというかゴトクは、わずか15ℊ。これも笑っちゃうくらい小さくて軽い。ただの金属片のようだ。

 

固形燃料(エスビット)に着火。コンロ台はチタン製でわずか15g。ゴトクは折りたたみでき、収納時はびっくりするくらい小さくなる

 

「これ……、エスビットひとつ乗せればいいんですかね?」
「思うようにやってみて」

使用方法はアドバイスせず、とりあえずニノミヤにまかせる。が、かつて固形燃料でなかなか湯が沸かず苦労した経験がある私は、風防だけ貸してあげた。固形燃料バーナーは風にはまったく弱いのである。

クッカーを見つめて湯が沸くのを待つニノミヤ。そのかたわらで、最新のジェットボイルでスパッと湯を沸かして悠々と夕食を食べ始める私。

20分がすぎたがニノミヤは動かないまま。美味しそうに食事をするわれわれをうらやましそうに見つめるのみだ。

 

なかなか湧かない

 

「沸騰しないけど、もうこれでやっちゃいます」

ついにしびれを切らして、沸騰前のお湯をアルファ米に注ぐニノミヤ。まあ、アルファ米は水でも戻せるくらいだから問題ないでしょう(実際問題なし)。

「火器類は軽量化しすぎないほうがいいかもですね……。固形燃料を使うなら、相応のノウハウも必要になることがわかりました」

 

試行錯誤の結果、固形燃料を使うときのポイントは以下の3点だとわかった。①風を徹底的に防ぐ ②必要以上の湯を沸かさない(水の量が多いと沸騰に時間がかかる) ③火力が足りなければ燃料複数個同時燃焼

 

夕食の材料一覧。朝夕食ともに、ライターの中島英摩さんのアイデアをパクらせていただいた。62gのテーブルはニノミヤお気に入りの品

 

夕食。コーンを混ぜたご飯+カレー(フリーズドライ)。それに野菜チップスとゆで卵をトッピング。味と映えも意識したメニューだ

 

翌朝は固形燃料の扱いに少々慣れ、夕食時よりはスムーズに炊事ができた。軽量化のため1本しかないスプーンでラーメンを食べる

 

朝食はリフィルのカップヌードル。残ったスープにモンベルの「リゾッタ」を投入。投入して待つことなく食べられるのでこれは便利だ

※この記事はPEAKS[2022年5月号 No.138]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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