サコッシュの中のごちゃつきを解消するツールを作成!|みんなのMYOG
小田巻美穂子
- 2023年01月27日
INDEX
MYOG(ミョグ)とはMake Your Own Gearの略。アウトドアで使う道具を自作、カスタマイズすることを指す。「道具はある」と発言してしまったために突如始まったこの連載。製作の最終目標はウエアかテントかバックパックか……!?
今回は、サコッシュの下部にアイテムが溜まってしまいサッと取り出せないイライラを解決するツールを作成しました。悪くないと思います!
文・写真◉小田巻美穂子 Text & Photo by Mihoko Odamaki
サコッシュ大好きだけど、不満がひとつだけあります……
山行には長らくサコッシュを使ってきたけど、いろいろ入れすぎて結果重くなってしまうのと細かいアイテムが取り出しにくいのと、ずっと敬遠していたショルダーポーチがとても便利だということをいまさら実感し、サコッシュを使わなくなってはや数カ月……。
サコッシュは手軽にポイポイ入れられる一方で、中に入れたものが全部下に溜まるのがデメリット。いくら仕切りやポケットがたくさん装備されていても中に入れれば下に溜まることは変わりなく。解決策が見つからないままだったんですが、そういえばPCなどの電源をまとめるツールで、板にゴムバンドがはりめぐらされていた文房具があったなぁと思い出し。バッグインバッグならぬバッグインシートを思いつきました。
芯材は折り畳みシートを作ったときに購入したPP(ポリプロピレン)シートです。お手頃価格だし、ホームセンターですぐ手に入るし、すき間に収納しておけるので、常備しておいて損はないかと思います。
サコッシュに合わせて材料を裁断!
シートを入れたいサコッシュの大きさに合わせて芯材となるPPシートをカットして、そのPPシートを型紙にしてナイロン生地を裁断、あとは入れたいアイテムの大きさに合わせたゴムを縫い付けていくだけです。
今回の材料。ナイロン生地、PPシート、織りゴム、グログランテープ。テープはなくても可。
1.サコッシュの大きさに合わせてPPシートをカットする。底のラウンドがやや面倒。
2.PPシートを型紙にして生地を裁断する(縫い代5ミリ)。底は「わ」にしておくと作業が楽。
3.シートの上に必要なアイテムを置いてポジションのシミュレーションをする。
4.生地にゴムを縫い付ける位置の印をつける。アイテムを置いてゴムの長さも決める。
4.ゴムの端はライターで炙ってから織り込んでミシンで縫う。端は2回くらい縫い止めておくのがおすすめ。
5.PPシートを中にいれて上部をグログランテープで包んで縫う。テープなしでもOK。
完成!
サコッシュの下部にアイテムが落ちてしまい目的のものがサッと取り出せないのと、下部が膨らみがちな悩みを見事に解消。少ない材料で作れるとテンションあがります~ !
そしてネタ探しのために山道具の整理整頓をしていたら初期にMYOGったサコッシュが出てきて、作った当時は参考にしたサコッシュとの出来の違いに愕然としたけど、改めて見てみるとそんなに悪くないかも……と、このたびバッグインシートを入れて使うサコッシュとして復活しました。
今月のアイテム:ポリプロピレンシートと織りゴム
シートは折り畳みシートの回でも紹介した発泡ポリプロピレンシート。ほどよい固さながら切断も簡単でミシンの針もスムーズに通る!(ことがわかったので今後も登場回数多そう)22×95cmで380円。織りゴムはスカートやズボンのウエストゴムです。20mm幅、黒色が使いやすいと思います。100~300円くらいです。
Info
SHARE
PROFILE
PEAKS / 編集部員
小田巻美穂子
斜度が1度でも上がったら聞き役に徹し、下りで急にスピードアップ&おしゃべりになる登山スタイル。登りのペースは激遅ですが長く歩くのは嫌いではありません。活動フィールドは登山とキャンプ。ライフワークは手芸と園芸です。
斜度が1度でも上がったら聞き役に徹し、下りで急にスピードアップ&おしゃべりになる登山スタイル。登りのペースは激遅ですが長く歩くのは嫌いではありません。活動フィールドは登山とキャンプ。ライフワークは手芸と園芸です。