アジア人女性初の快挙へ! 8,000m峰14座全山登頂を目指す渡邊直子さんを応援しよう!
PEAKS 編集部
- 2023年02月01日
世界に14山ある8,000m峰。その14山全山登頂に、日本人女性があと「1」まで迫っていることをご存知だろうか?
その人は渡邊直子さん。有名なクライマーというわけではなく、プロの登山家でもない。渡邊さんは、看護師としての仕事を持ちながらも、限られた休暇と資金を活用して、登頂実績を着実に積み上げてきた。
わずか14山といえど、そこは8,000m峰。全山登頂は簡単なことではなく、これまでにそれを達成した日本人は竹内洋岳さんただひとり。女性では世界でも3人しかおらず、渡邊さんが達成すれば、アジア人女性としては初めての快挙となる。
渡邊さんはこう語る。
「私はこれまで、登山資金のほとんどを看護師としての収入で工面してきました。はじめは1山1山登ることがとにかく楽しくて、14山など考えてもいませんでした。しかし7山登ったときに、14山を全山登った日本人女性はいないことに気づき、そこから全山登頂を意識するようになりました」
現在、渡邊さんはその最終目標となるシシャパンマ(8,027m)への登山を計画している。これまではほぼ自費で登山を行なってきた渡邊さんだが、全山登頂がかかったこのシシャパンマ登山については、応援プロジェクトを立ち上げて資金を募っている。
【Makuake】世界女性初、8,000m峰14座制覇を目指す!渡邊直子応援プロジェクト
ところで昨年、有名なヒマラヤ登山情報サイト 8000ers.com のチームが、過去の8,000m峰登山の記録を徹底的に精査したレポートを発表した。14山全山登頂を達成した人はこれまで53人いるが、このレポートによると、多くの登山家がいくつかの山で頂上を誤認していた可能性が高いという。その結果、すべての山で真の頂上を踏んで「完全な」14山全山登頂を達成した登山家は、わずか4人しかいないことになるのだと!
頂上を誤認していたとされる登山家には、世界で初めて14山全山登頂を果たしたことで知られるラインホルト・メスナーさんも含まれる。あまりにも衝撃的な調査結果のため、このレポートの評価は世界的にまだ定まっていないのだが、いまのところ真実性は高いと見られている。
女性全山登頂者の3人も頂上を誤認していたとされているので、渡邊さんがシシャパンマ登頂に成功すれば、結果的にだが世界初の女性「完全」全山登頂者となる可能性も出てきた。
渡邊さんの記録がどのように扱われるかはまだ不透明だが、いずれにしても、アジア人女性初にしろ世界初にしろ、快挙であることには違いない。興味のある方はぜひ渡邊さんのチャレンジを応援しよう。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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