体力回復の重要アイテム!スリーピングバッグおすすめ15選|PEAKS MOUNTAIN GEAR COLLECTION 2023
PEAKS 編集部
- 2023年06月16日
INDEX
山中での体力の回復には、翌日までの熟睡が必要だ。そのためには寝心地がいいスリーピングギアが欠かせない寝袋、マット、枕など、高品質で優れたものを探したい。今回はそんなスリーピングギアの中から、おすすめのスリーピングバッグを紹介する。
編集◉PEAKS編集部
文◉高橋庄太郎
写真◉猪俣健一
スリーピングバッグの選び方
かつて山岳用の寝袋といえば、ほとんどが体の形状に合わせたマミー型だった。しかし最近発売されている寝袋は、サイドを完全に開け放してブランケットのように使えたり、もともと背中側を省略して軽量化したりと、形状のバリエーションが豊富になった。中綿はコンパクトに収納できて暖かいダウン、もしくは濡れに強い化繊で、ダウンには撥水加工のものが増え、化繊並みに濡れに強いものもある。
ニーモ/フォルテM’s35
中綿はプリマロフトと共同開発。
首元にはマフラーのように使えるブランケットフォールド、ボディには無用な暖気を逃がすスリットのようなサーモギルと、同社が得意とする技術をふたつ採用したモデル。水濡れへの強さと保温力、そして収納サイズをバランスよく実現している。
- 価格:20,900円
- 快適睡眠温度:4℃
- 中綿:プリマロフトライズ
- 収納サイズ:29×直径23cm
- 重量:960g
- (問)イワタニ・プリムス
モンベル/ドライシームレスダウン ハガー900#3
悪天候でも安心な防水透湿素材。
900FPの超高質ダウンを守るのは、防水透湿性素材のゴアテックスインフィニアム。表面からは縫い目をなくし、止水性が高いファスナーを用いることで、ますます防水性を高めている。内側はゴムで伸縮して体にフィットするため、保温力も抜群だ。
- 価格:51,150円
- 快適睡眠温度:5℃
- 中綿:900FP EXダウン
- 収納サイズ:28×直径16cm
- 重量:557g
- (問)モンベル
マウンテンハードウェア/ラミナエコ AF15F/-9C REG
環境を考えた結果のホワイト。
印象的な真っ白い表面素材は、環境面を考えて染色していないナイロン。化繊の中綿もリサイクルポリエステルを80%使用している。立体的な構造をもつ足元には余裕があり、首元のチューブ状のカラーは暖気を逃がさず、リラックスして就寝できる。
- 価格:36,000円
- 快適睡眠温度:-3℃
- 中綿:リサイクルサーマルQ
- 収納サイズ:42×直径20cm
- 重量:1,090g
- (問)コロンビアスポーツウェアジャパン
イスカ/エアドライト480ショート
小柄な人向けのショートサイズ。
撥水力の高い表地のなかに撥水ダウンを封入し、水濡れも怖くない。全長213㎝のレギュラーに対し、これは195㎝のショートサイズで軽量である。身長が170㎝以下の人にはこのほうが内部にデッドスペースが生まれないため、保温力が高くなる。
- 価格:44,550円
- 快適睡眠温度:-1.2℃
- 中綿:750FP撥水ダウン
- 収納サイズ:32×直径16cm
- 重量:830g
- (問)イスカ
サーマレスト/スペースカウボーイ 7℃
保温性と軽量化を考えた中綿の配置。
中綿には軽量で暖かいポリエステル素材のエラロフト。しかも体の上面には中綿の約65%を配分して保温力を高めるとともに、マットの断熱性を利用できる背中側は約35%にとどめ、無用な素材を使っていない。その工夫で重さに対する保温性の効率を高めているのだ。
- 価格:38,500円
- 快適睡眠温度:11℃
- 中綿:エラロフト
- 収納サイズ:26×直径20cm
- 重量:780g
- (問)モチヅキ
コクーン/マウンテンワンダラー
薄手でシーツ的にも活用できる。
エコペットというリサイクル素材の中綿。表地には耐久性が高いリップストップナイロンが使われ、ラフに扱っても傷みにくい。非常に薄手で蒸し暑い低山に適しているが、寒い時期は別の寝袋の中でシーツのように使い、保温力を高めてもいい。
- 価格:13,860円
- 快適睡眠温度:8℃
- 中綿:ポリエステル
- 収納サイズ:20×13cm
- 重量:560g
- (問)エイアンドエフ
モンベル/ダウンO.D.スリーピング バッグ#3
足元まで開くL字型のファスナー。
四角い封筒型のフォルムで、足元まで完全に開け放すことができる長いファスナーが取り付けられている。広げれば大きな一枚のブランケットとなり、布団感覚で眠ることができて快適だ。表面の生地は伸縮するように縫製されていて、動きを妨げない。
- 価格:24,200円
- 快適睡眠温度:4℃
- 中綿:600FPダウン
- 収納サイズ:32×16×16cm
- 重量:914g
- (問)モンベル
ニーモ/リフ30
適温で眠れる“サーモギル”。
膝から下に余裕を持たせ、保温力をキープしながら窮屈さを減らしたスプーン型のフォルム。ボディ中央の黄色いラインはサーモギルで、暑いときは開けて熱気を逃がし、寒いときは閉じて暖気を保持。気温に合わせ、快適に眠れる温度域が広がる。
- 価格:38,500円
- 快適睡眠温度:4℃
- 中綿:800FP撥水加工ダウン
- 収納サイズ:29×直径19cm
- 重量:825g
- (問)イワタニ・プリムス
シートゥサミット/アセントAC1
ファスナーの工夫で寒暖の差に対応。
体の両サイドにファスナーがあり、左側は足元まで、右側は1/3の長さ。暑い時期はブランケットのように広げられるほか、胸元だけ折り広げて使うことができる。さらに足元にも短いファスナーがあり、足元からも熱気を逃がせる。気温への対応力に秀でた製品だ。
- 価格:48,620円
- 快適睡眠温度:2℃
- 中綿:750+FPウルトラドライダウン
- 収納サイズ:40×18cm
- 重量:860g
- (問)ロストアロー
ナンガ/オーロラスクエアフット 600STD
マミー型と封筒型の合体。
肩より上は人体に沿うマミー型、それより下は封筒型という2タイプがミックスした形状。丈夫で厚みがある40Dナイロンタフタを裏地に採用するなどの理由で少々重いが、ベースキャンプで寛ぎたいときには、この余裕ある大きさが適しているのだ。
- 価格:55,000円
- 快適睡眠温度:-1℃
- 中綿:650FPダックダウン
- 収納サイズ:32×直径18cm
- 重量:1,366g
- (問)ナンガ
ウエスタンマウンテニアリング/ナノライト12D
軽さの秘密は、背中側を省いた構造。
たった420gだが、断熱性が高いマットと組み合わせることを前提に、快適に使える温度は~ 3℃。マットと重なる背中側の面積を削減し、上半身部分はブランケットのような構造だ。フード部分をなくしたことも重量減につながっている。
- 価格:57,310円
- 快適睡眠温度:3℃
- 中綿:850+FPグースダウン
- 収納サイズ:25×15cm(5’8″ サイズ)
- 重量:420g(6’4″ サイズ)
- (問)ロストアロー
ゼログラム/モナーク250
フロントが開き、出入りもラク。
フロントにダブルタイプのファスナーがあり、軽量化のためにフードは省略したデザイン。暑いときはファスナーを開くと胸元から熱気が逃げやすく、温度調整が容易だ。内部のダウンは撥水加工を加えられ、一般のダウンに比べて10倍以上も水濡れに強い。
- 価格:56,100円
- 快適睡眠温度:8℃
- 中綿:800FPダウンテック
- 収納サイズ:25×15cm
- 重量:578g
- (問)ゼログラム
グリュエッツィバッグ/ザ フィート フェザー
モバイルバッテリーで発熱!
足元に小さな発熱体ユニットをもち、バッテリーの力で45℃まで発熱。加熱を止めても一度暖まった内部はその後、体温によって一定の温度に保たれる。広げると130×80×50㎝の半身サイズで、他の寝袋と組み合わせて使うとよい。
- 価格:24,200円
- 中綿:ポリエステル
- 収納サイズ:23×17×12cm
- 重量:700g
- (問)エバニュー
パヤック/クエストブランケット
暑い時期も快適性アップ。
全面的にダウンが封入され、広げると写真の倍のサイズになるキルトのブランケット。軽く羽織って眠ることができ、暑い時期は快適だ。両サイドを合わせれば、封筒型の寝袋としても機能。付属のスタッフバッグは本体を押し入れるとネックピロー型になる。
- 価格:41,800円
- 快適睡眠温度:12℃
- 中綿:700FP
- ホワイトダックダウン
- 収納サイズ:容量2ℓ
- 重量:420g
- (問)エバニュー
シートゥサミット/グローGW1
使い方は、アイデア次第。
写真は背中側を折り畳んで寝袋のように使うときの状態だが、すべて広げれば最大幅が150㎝にもなる。スナップボタンで同社の寝袋と連結でき、上にかけて保温力を高めることにも使える。表面は透湿防水性の生地で水濡れにも強い。
- 価格:18,700円
- 快適睡眠温度:4 ~ 10℃
- 中綿:コンティニュアス化繊綿
- 収納サイズ:35×15cm
- 重量:650g
- (問)ロストアロー
※この記事はPEAKS[2023年4月号 No.159]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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