山で役立つ「撥水」と「防虫」ミレーの最新テクノロジーシリーズ。「ブリーズバリヤー&インセクトバリヤーシリーズ」

PEAKS 編集部

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夏山の３大不快要素「濡れ」「蒸れ」「虫刺され」にミレーは独自のテクノロジーで応えている。
夏のアウトドアで快適に行動するふたつのシリーズに注目した。

編集◉PEAKS編集部
文◉寺倉力
写真◉熊原美惠

高温多湿なコンディションで「不快」を「快適」に変えるウエアは、どのアウトドアブランドにも共通する永遠の課題だ。その点、ミレーの場合はそこから一步も二歩も踏み込んでいるように思える。濡れたり、蒸れたり、虫刺されに悩まされることの多い日本の夏山に、しっかり照準を合わせているのだ。その代表例が、超撥水と通気性の「ブリーズバリヤー」であり、防虫機能が際立つ「インセクトバリヤー」である。

ブリーズバリヤーは、独自の超撥水加工で雨を弾き、高い通気性を維持してウエアの蒸れを防ぐという軽量ウインドシェル素材で、最大の特長はその加工方法にある。

通常は生地表面に塗布するところを、ブリーズバリヤーではシリコン由来の撥水剤を繊維一本一本に浸み込ませることで、非常に効果的で持続性の高い超撥水を実現。その際、空気を吹きつけて余分な撥水剤を飛ばすことで、通気性もしっかり確保された状態に仕上がっているのだ。そのうえ、縫製では撥水糸を効果的に使って、縫い目からの浸水も軽減させるという徹底ぶりだ。

もちろん、1日中降り続く日や、土砂降りの雨、標高の高い稜線での嵐などにはレインシェルが有効だが、高温多湿な夏山環境では、ブリーズバリヤーの「超撥水＆高通気」が活躍するシーンも多いはずだ。

次に「インセクトバリヤー」だが、こちらは文字通り「防虫」加工を施したシリーズで、ソフトシェルからＴシャツ、ベースレイヤー、小物に至るまで、夏のフィールド向けの各種アイテムが揃っている。

気になる防虫加工は、生地そのものに「接触忌避剤」で特殊加工したもの。これは虫が近寄ること自体を防ぐわけではなく、いったん衣服に付いた虫が、長く留まることを嫌がって離れていくという性質の加工であり、もちろん「殺虫剤」でもない。天然の除虫菊に似た分子構造によって人体にも優しく、繰り返しの洗濯でも長く防虫効果は持続するという高い洗濯耐久性もある。

さらにこのインセクトバリヤーシリーズは、ＵＶ機能も備えている。夏の肌にダメージを与える不快な虫と、強い日差しの両方をカットし、夏のアウトドアを楽しんでほしいというメッセージだ。

ちなみに、両シリーズとも活躍の場は夏山登山に限らず、たとえばキャンプやちょっとしたハイキング、川や海での遊びなど、春・夏・秋のアウトドアアクティビティ全般にマッチしたアイテムばかり。さらにいえば、フィールドに限らず、夏の普段着として日常的に着用できるプレーンなデザインが多いということも付け加えておきたい。