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写真家直伝“山を素敵に撮影するためのフォトレシピ”も !「OM-5 フィールドアンバサダー」の写真講座レポート

オリンパスカメラのカメラ事業を継承し、“どこにでも持って歩ける。感じたものが思ったままに撮れる”というブランドステートメントのもとモノづくりを行なう「OM SYSTEM」。

そんなOM SYSTEMとアウトドアメディアのPEAKS、ランドネ、フィールドライフがタッグを組んだプロジェクト「HIKER’S CAMERA」が本格スタート!山を歩き、そこで見た感動を記録に残したいハイカーを応援する本プロジェクトでは、10人のアンバサダーの活動を通して、山で写真を撮る楽しさをお伝えしていきます。

HIKER’S CAMERAとして使用するのは、山での撮影にぴったりなOM SYSTEMのミラーレス一眼カメラ「OM-5」。今回は写真家・川野恭子さんによる全3回の写真講座の、第2回のようすをレポート。写真の基礎に加えて、山を素敵に撮影するためのポイントも教えてもらいました。

ミラーレス一眼カメラ「OM-5」の魅力や第1回写真講座のようすはこちらから

赴くままにシャッターを押してみよう。
アンバサダーの「OM-5」フォトを紹介

▲スクリーンに映る写真を撮影したのは、アンバサダー・kotomiさん

1回目の講座でカメラの基本的な操作を学んだアンバサダーのみなさん。そこで2回目の講座を受けるまでに、OM-5で思い思いに撮影した写真を課題として提出してもらいました。写真はどれも個性が光るすてきなものばかり。今回はそのなかからいくつかを、川野さんのレビューとともにご紹介します。

夕陽の光芒がいいアクセントに

撮影:アンバサダー・keiさん

「夕暮れどきの太陽の光がちょうど木にさしかかっているシーンで、光芒(こうぼう)という光の筋がアクセントに効いています。手前が暗めで奥が明るい、いわゆる逆光状態の写真ですが、奥に向かって明るく仕上がっているのがとてもドラマチック。左1/3に階段を入れる構図の取り方も上手で、ノスタルジックな雰囲気がすてきです」

街と山の近さが伝わる一枚

撮影:アンバサダー・しおりさん

「鈴鹿山脈の竜ヶ岳を撮影したという写真は、望遠レンズを使うことでうしろの街の景色がグッと近寄って見える圧縮効果が効いています。街と山が近い場所なのだということ、また人が入ることで山のスケール感までしっかり伝わってくる一枚です」

山にかかる靄(もや)もまた美しく、神秘的

撮影:アンバサダー・ミカさん

「晴れた日の山もいいですが、ガスや靄がかかっている山も神秘的で美しい。まさに山の呼吸が感じられるような写真だと思います。下2/3が山並み、上1/3が空の構図もバランスよく、山を主役にしたいという意図が現れています。夏の季節を感じさせる雲の表情もすてきです」

前ボケを使った奥行きのある仕上がり

撮影:アンバサダー・marieさん

「被写体であるカモの水面への映り込みや、まわりの波紋がとても印象的な写真です。こうした水のある場所は画になりますね。あと被写体の手前がボケていることを前ボケといいますが、こちらの写真も右下に葉の前ボケを入れることでいい色のアクセントを添えつつ、奥行きのあるふんわりした仕上がりになっています」

知っておきたい露出の三要素
写真の基礎を学ぶ講座vol.2

▲基礎を教えてくれるのは、写真家の川野恭子さん

2回目の講座のおもな内容は、露出の三要素と呼ばれる「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」。この3つの関係性を理解することで、一歩踏み込んでさまざまな写真を撮ることが可能になります。

絞り・シャッター速度・ISO感度を調整し
撮りたい明るさに仕上げる

写真を撮影するためにはレンズをとおして光を取り込み、イメージセンサーに光を溜め込むことが必要です。光を取り込む際、その量をコントロールしているのが「絞り」と「シャッター速度」、そしてイメージセンサーが受ける光を電気的に増減させる「ISO感度」です。

つまり「絞り」と「シャッター速度」、「ISO感度」をコントロールすることで、撮りたい露出(明るさ)に仕上げることができるのです。この3つの関係を露出の三要素といいます。

ボケ写真を撮りたいならF値をコントロール

そもそも「絞り」とは何なのか?たとえばレンズの中に羽根があるとイメージしてください。羽根が閉まったり開いたりすることで、取り込む光の量をコントロールするのが絞り=F値です。F値が小さいと絞りが開いている状態で、たくさんの光を取り込みやすくなり、背景をぼかした写真が撮影できます。逆にF値が大きくなるにつれ取り込む光の量が少なくなり、手前から奥までピントが合った写真が撮影できます。

ちなみに背景をぼかした写真を撮るには、レンズの焦点距離が望遠である方が背景がぼけやすく、また被写体とレンズの距離を近づけ、被写体と背景を離すことでより背景がぼけやすくなります。

動感を表現したいならシャッター速度をコントロール

つぎに「シャッター速度」ですが、文字どおり、シャッターが開いている時間のことを指します。その時間を長く、もしくは短くすることで取り込む光の量を調整しているのです。

シャッター速度が遅いほど光量が多くなり、たとえば星の動きや滝の流れなど対象物の動感を表現することができます。いっぽうで、ブレやすいというデメリットもあります。

逆にシャッター速度が速いと光量が少なく動きが止まって見えるため、スポーツなど動きの速いものを撮影する際に向いています。

ISO感度を調整すれば暗い場所でもブレずに撮れる

イメージセンサーが受ける光を電子的に増減させるのが「ISO感度」です。ISO感度が低いほど光に対して鈍感になるので、長いあいだシャッターを開いていなければならず、シャッター速度は遅くなります。

逆にISO感度を高くすると、光に敏感に反応するためシャッター速度は速くなります。そうすると暗い場所でもシャッター速度が速くなるため、手ぶれせずに撮影することができます。ただ同時に、副作用としてノイズも多くなってしまいます。

山を素敵に撮影するためのフォトレシピも

写真の基礎知識を学んだら、3回目はいよいよ山で撮影を行なうフィールド講座!その前に、山ですてきな写真を撮影するために参考となるポイントを川野さんに教えてもらいました。

主題にした被写体を大きく写す

撮影:川野恭子さん

こちらの写真は、木漏れ日の落ちる道を撮影したもの。樹林帯や林道を歩いているときは、光と影の模様が美しい場所を探してみるのもおすすめです。

また写真とは“面積比率の高い被写体”が主役になります。複数の要素が同じ比率で写っている状態だと、主役はあいまいに。

たとえば木漏れ日が落ちている道が主役になるよう地面を画面いっぱいに配置するように、主役にしたいものはなにかをしっかり定め、そしてその面積比率を高くして撮影するようにしましょう。

登山道や稜線など、“線”で構図を作る

撮影:川野恭子さん

稜線や見通しのいい登山道も絵になります。こちらの山の写真は、手前から奥に向かって稜線の繋がりが逆S字を描いています。このようにS字やC字など、構図を整えるとバランスのいい写真に仕上がります。

朝夕の光を生かしてドラマチックに

撮影:川野恭子さん

朝方や夕方の陽の光を生かした、空が主役の写真もおすすめ。空がテーマとなるよう空の面積を多めにし、露出を暗くして人物をあえてシルエットのみにするのもひとつのテクニックです。

また朝夕の時間帯は太陽の光が斜めから射すため、山や山小屋の影が立体的に仕上がるのも特徴。それ以外にも太陽の光を浴びた葉や花にピントをあて、葉脈の透け感や輝きを強調した仕上がりを楽しむこともできます。

撮影:川野恭子さん

「山を素敵に撮影するためのフォトレシピ」を学んだら、次回はいよいよ実際にフィールドへ。川野さんとともに八ヶ岳の縞枯山に登り、OM-5で撮影したさまざまな山の魅力をお届けする予定ですので、どうぞお楽しみに!

>プロジェクト&カメラ詳細についてはHIKER’S CAMERA公式ホームページをご覧ください。

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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