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パタゴニア 大阪・梅田

パタゴニア大阪・梅田が大阪駅北側にオープン!国内トップクラスの空間スケールに注目

パタゴニア 大阪・梅田が9月6日(金)、大阪駅北側の再開発地区「グラングリーン大阪」にオープン!
国内直営店で24店舗目となる新ストアは、3番目の広さの売り場面積=約383㎡、最高の天井高=5.4mを誇る、西日本エリアのフラッグシップストアとなる。

大阪エリア3店舗目として受け継ぐのは、四半世紀先をゆく先輩・心斎橋ストアの伝統。
ストア空間のデザイン、
国内初となるWorn Wear ブースの常設、それに“はじめてのパタゴニア”の接点を目指すメッセージにも注目だ。

編集◉PEAKS編集部

「パタゴニア 大阪・梅田」が構える“グラングリーン大阪”って?

うめきた公園サウスパーク
▲うめきた公園サウスパーク「提供:グラングリーン大阪開発事業者」

「パタゴニア 大阪・梅田」がストアを構えるのが、グラングリーン大阪

これは、JR大阪駅北側で進行している都市再開発の地区で、総面積の約半分にあたる4.5ヘクタールの緑地公園を中心に、オフィスや商業施設、ホテル、タワーマンション、産官学民が集うイノベーションの拠点など、さまざまな施設が集積している。

新幹線の発着する新大阪駅までは、電車でひと駅の約5分。関西国際空港へは、電車で1時間ほど。
大阪駅はそのアクセス良好な立地により、大阪、関西、ひいては西日本への玄関口として機能している。

大阪・関西万博の開催を来年2025年に、さらにIR(=統合型リゾート)の開業を2030年ごろに控え、大阪の“顔役”であるこのエリアをアップグレードさせるべく、再開発の巨大プロジェクトが進められているのだ。

前置きが長くなってしまったが、とにかく、新ストアはそんな“ホットスポット”にオープン!

大阪駅から北側へ歩き、2013年に先行開業した「グランフロント大阪」を経由して、道路を西に渡る。
ショップやレストランが入る北館の1階、目印のウッドデッキが目に入ってくれば、その先が「パタゴニア 大阪・梅田」だ。

商業施設に入居するテナントだが、道路に面した1階に構えるためいわゆる路面店といえる。しかもそれが都心の一等地で駅から徒歩圏内なのだから、好立地なことはこのうえないだろう。

パタゴニア 大阪・梅田
▲ストア正面は開け放たれた雰囲気。手前にしつらえられたウッドデッキは、イベントスペースにもなる。

広々としたウッドデッキに立つと目に飛び込んでくるのが、横方向に長くとられたストアの正面。
ストア内部をオープンエアに見通すことができる全面ガラス張りで、ついつい窓越しに店内をうかがってしまいたくなる設計。

通りを行き交う歩行者や車からも、視認性は抜群。ふと目を奪われ、気になって足が向く——のも、むべなるかな。

グラングリーン大阪北館外観連絡デッキ
▲グラングリーン大阪北館外観連絡デッキ「提供:グラングリーン大阪開発事業者」。丸で囲んだところが、ウッドデッキ&ストア正面。

国内直営店トップクラスの空間スケールを活かした、西日本エリアのフラッグシップストア

パタゴニア 大阪 ストア

ストアに入ってすぐ感じるのが、頭上に広がる大きな空間。仰ぎ見ることができるほど天井が高いのだ。
その高さはなんと5.4m。一般的な天井高の2倍以上を誇る空間は、はじめのうちは違和感を覚えてしまいそうなほど上方向に広がりをもっている。

国内直営店のなかでも最高というその天井高に次第に慣れてくるのは時間の問題。次第に、開放感を感じながら店内を見て回ることができるように。

 

パタゴニア 天井高
▲左)中央左側、天井が一段低くなっているところも高さは4.8mある。右)柱に掲げられたボードでは、パタゴニアのミッションステートメントと取り組みを紹介。

 

パタゴニア 大阪・梅田 フロアマップ

入口から左手に進んでいくと、トレイルランニング、フライフィッシング、クライミングといったテクニカルのメンズエリア。中央奥のレジスターを挟んだ右手には、登山やワークウエアのメンズエリアに加え、各アクティビティのウィメンズエリア、キッズ&ベビーのエリアがあり、リペアブースやパタゴニアプロビジョンズ、古着のコーナーが並ぶ。
また、ビジネスやトラベルといった生活シーンで使用できるライフスタイルのプロダクトも揃い、充実したラインナップとなっている。

これを可能にしているのが、日本で3番目の広さを誇る売り場面積だ。
約383㎡(約116坪)となる面積は、「パタゴニア 京都」「パタゴニア 東京・ゲートシティ大崎」に次ぐ広さだといい、ワンフロアではこれまで最大だった「パタゴニア 福岡」を抜いて、この「パタゴニア 大阪・梅田」が最大を誇る。

 

▲左)メンズのワークウエア。右)ストアを入って左手の一番奥には、メンズテクニカルが並ぶ。

 

▲左)ウィメンズの品揃えも充実している。右)キッズ&ベビーのコーナー。

 

垂直、水平いずれの方向にも十分な幅がある空間は、開放感を与え、プロダクトの余裕をもたせたディスプレーを可能とし、陳列できる製品数も多くなるなど、メリットばかりのように思える。

しかし、単純にそうとも言えないという。
というのは、たとえば天井が高いままで壁や柱にビジュアルなアートワークがなにもなければ、空間全体がのっぺりしてしまい、間延びした印象になりかねない。

だからといって、それらを詰め込みすぎても不自然だ。つまり、過不足のないように塩梅を見ながら空間をつくる必要がある。

そのような試行錯誤を経てストア空間を引き立てるべく配されているのが、柱に掲げられたボードであり、レンガ壁につくられたアーカイブウォールであり、レジスター裏にそびえるパタゴニアの象徴・フィッツロイの巨大なフォトイメージなのだ。

 

パタゴニア ストア フィッツロイ
▲大きさは横10.25m × 縦3.6mという超大判。一面にフィッツロイを写した写真用紙プリント……と思いきや、“インプリミフリース”と呼ばれるパルプ主原料の不織布にプリントしている。写真用紙に比べ、継ぎ目が目立たないという。左手のレンガ壁には、パタゴニアの歴史を伝えるアーカイブパネルが。

 

また売り場空間は、特別展示ギャラリーやミニシアターといったイベントスペースの機能も兼ね備えている、とのこと。

ほかの直営店と比べても群を抜いた空間スケールが特徴の新ストアは、そのストロングポイントを最大限に活かすべく綿密にストアデザインされた、西日本エリアのフラッグシップストアとなっている。

 

 

国内初! Worn Wear ブースを常設

パタゴニア 古着 常設

「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む(”We’re in business to save our home planet”)」をミッションステートメント(企業理念)に掲げている、パタゴニア。

自社のサプライチェーンにかんする情報の公開や、製造過程での環境負荷軽減、環境保護活動にあたる団体への草の根的支援など、さまざまな取り組みを進めているが、“ギアを生かしつづける”ことも活動の柱のひとつ。

Worn Wear(=中古ウエア)の買い取り、リペアの情報発信やイベント開催などが行なわれているが、中古ウエアの販売はこれまで、ポップアップストアなどのイベント時に限られていた。今回、国内直営店では初となる試みとして、中古ウエアブースが常設されることになった。

環境負荷の軽減でいえば、広く行なわれているリサイクルももちろん重要だが、ウエアは製造過程と同じく、リサイクルの過程でも少なくない環境負荷がかかってしまう。だからこそ、リユースの裾野を広げることが重要。新品の需要を古着の供給とマッチさせることで、新たに製造されるウエアの量を(潜在的に、という意味で)リデュースできる、というわけだ。

「私たちが地球のためにできる最善のことのひとつは、モノを長く使いつづけて私たちの全体的な消費を減らすことです。」というメッセージのもと、大阪・梅田からはじまる新たな試みにも注目したい。

 

パタゴニア 中古ウエア
▲Worn Wear の展示。スタッフのひとりが使い倒してきたモノという。

 

大阪エリアの先輩、心斎橋ストアの伝統を受け継ぐデザイン

パタゴニア おしゃれ
▲ストア内のいたるところに、ストーリー性を感じられる展示を発見できる。

 

大阪でのパタゴニア直営店の歴史は、遡ることおよそ四半世紀。

1998年、西日本初の直営店としてパタゴニア大阪・心斎橋(旧:パタゴニア大阪)が誕生し、2016年にはサーフの西日本における拠点としてサーフ大阪ストア/アウトレットがオープンした。

大阪エリアで3店舗目となる新顔には、コミュニティのハブとなってきた心斎橋ストアへのリスペクトが込められている。その象徴が、キャッシュラップ(=cash wrap、レジ台)だ。
こちらは1998年の心斎橋ストアオープンに合わせ、アメリカ本社で設計、製作されたもの。長らく心斎橋で親しまれてきた什器が、マイナーチェンジを経て受け継がれている。

 

マリブタイル
▲アーリーアメリカンのデザイン様式。オークの葉が描き込まれたタイルは、マリブタイルと呼ばれるもの。

 

レンガ モルタル
▲左)モルタルの床面には、アクセントの栗材が走っている。右)レンガは、廃棄物となる鉄くずのスラグをを混ぜ込んで焼いたもの。スラグが焼けてただれ、スクラッチタイルのような風合いになる。

 

ほかにも、ストア内に3本立つ大きな角型の柱は、心斎橋ストアの壁と同じ色で塗られ、モルタルの床に格子状に埋め込まれた木材など、心斎橋ストアで育まれてきた伝統を受け継ぐべくデザインが施されている。

また、オープニングスタッフは各地の直営店から集められているが、やはり心斎橋ストア出身のスタッフがもっとも多いという。キャッシュラップや床面、姿見などインストアデザインの端々になつかしさが感じられるようで、心斎橋に通っていたユーザーも親しみやすく、楽しめるストアとなっていそうだ。

 

“はじめてのパタゴニア”の接点に。ガラス窓越しに、メッセージを届ける!

ストアの右手側には、北館の階段通路がある。通路の先は緑地の都市公園であり、双方向から大勢の人びとが行き来する通り道となる。その通路からもガラス越しにストア内部をのぞくことができるが、あるモノに目が留まるにちがいない。
左奥に掲げられたメッセージだ。

 

「ファッションはわたしたちには関係ない。」

端的で印象的だが、真意を測りかねるようなメッセージ。目が釘付けになり、思わず「ん???」と動きを止めてしまいそう。

……。

そう、まさしくそのリアクションが狙い通りなのだ。

パタゴニアのストアデザインにおいては、この壁のように仕切りとなるものをストア内部に設けないのが伝統となっている。ランドスケープデザインのように、空間のなかで“不自然”な造作は避けるのがセオリーだ。
しかし、新ストアではその伝統を打ち破り、壁を立てた。その理由は、パタゴニアを知らない人びとにメッセージを届けるため。

 

大阪・梅田にはショーウインドーがないものの、ガラス張りのため通りがかった人の目をストア内に引き込むことができる。だが、せっかく引き込んだところで、パタゴニアに興味・関心がない人や敷居が高いという印象をもっている人、そもそもブランド自体を知らない人には、目に入っているようで目に入らない、というところ。

そのような人びとにアプローチするには、どうしても“つかみ”が必要だと考えたのだという。大きな文字を連ねて視覚的にも、メッセージ的にもインパクトの強いメッセージを掲げ、上を通った人びとの視線をつかもうというのだ。パタゴニアを知らない人に興味をもってもらう、その接点を結ぶための仕掛けが仕込まれているわけだ。

ちなみに、このメッセージはシーズンキャンペーンなどに合わせて変化していく予定。どんなキャッチ―なことばが現れるか、定期的に観察するのもおもしろそう。

 

▲左)メッセージの文字は廃材の木から作られている。右)フォトイメージには100%紙製でリサイクルしやすい、リボードと呼ばれる素材を使用する。

 

新ストアでは、中古ウエアブースの常設やディスプレーに環境配慮型の素材を採用することなど、ブランドの基本姿勢が一貫していることに気づくことができ、凝ったディテールなどを見て回って楽しむこともできる。

パタゴニアがどのような世界観をもつブランドであるか、どのような価値観や理念に重きをおいているのか。
そのようなイメージが全体にわたってつくり込まれ、はじめてのパタゴニアの接点ともなる、パタゴニア 大阪・梅田。

大阪はじめ関西エリアの方々はもちろん、他地域のみなさまも“来阪”のさいは訪ねてみてはいかがだろうか? (とても駅チカですし!)

また、オープニングイベントも目白押しですので、お見逃しなく!!

 

アザーカット

▲パタゴニアの創業者、イヴォン・シュイナードによる“シュイナード・イクイップメント”のギアアーカイブも。

イヴォン・シュイナード【山岳スーパースター列伝】#02

イヴォン・シュイナード【山岳スーパースター列伝】#02

2021年12月23日

 

パタゴニアブックスも多く揃う。

 

▲ディスプレーに使われている小物は、日本各地の古道具店をめぐり仕入れているという。“こんなの、どこから見繕ってくるのさ?” と図らずも口を突くようなレアモノに、珍品? を見て回るのも楽しい。

ストアinfo

パタゴニア 大阪・梅田

パタゴニア 大阪・梅田

  • 住所:〒530-0011 大阪市北区大深町6番38号 グラングリーン大阪 ショップ&レストラン 北館1F
  • Tel:06-6445-9770
  • 営業時間:11:00 – 19:00
  • 定休日:年末年始、毎月第三水曜日
  • 公式 Instagram アカウント:@patagonia.umeda

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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