BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo
  • タビノリ

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

尾瀬に近い日常生活|まだ知らない尾瀬ストーリー#07

“尾瀬”と聞くと思い描く景色はどんなものでしょうか?

「湿原と山と木道」という景色を思い浮かべる方が多いかもしれません。尾瀬はその景色があまりにも有名で、その成り立ちや歴史、その周辺地域のこと、そこに関わる人々のことはほとんど知られていません。じつは尾瀬には感動的なストーリーがいくつもあるのです。

尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterの私が、尾瀬のさまざまなストーリーをお届けします!

村に住む“第三者目線”を伝えていく

いままで尾瀬に行くには、バスタ新宿から「尾瀬号」に乗って片品村の戸倉や大清水に向かうか、東武鉄道の「リバティ」に乗って会津田島駅に向かい、そこから会津バスに乗って檜枝岐村から入山するか、という交通手段を使っていました。

私の住んでいた東京のとある場所から「尾瀬号」のルートでは5時間ほど、「リバティ」のルートからは6時間ほどの時間がかかっていたのです。交通費もばかにならないくらいの金額をかけて、年に何回も「あの、大好きな尾瀬」に仕事の合間を縫って行っていました。

▲この日は尾瀬号の夜行便に乗って。新宿からの便は1日に3便。
▲大清水のバス停。ここは新宿行きの「尾瀬号」のバス停と沼田駅や上毛高原駅に向かうためのバス停がある。
▲福島県の会津田島駅。ここから檜枝岐村行きのバスに乗る。
▲東武鉄道リバティ。福島県側から入山するのに便利な交通手段。

でも、最近はどうでしょう。「あの、大好きな尾瀬」が目と鼻の先にある場所にいることができる幸せを、毎日のように感じています。以前に群馬県側の尾瀬の入山口、片品村で生活をしていたこともありましたが、一度離れると、この尾瀬を身近に感じることができる環境がどれほど恵まれた環境なのかを改めて感じることができます。

もちろん、この記事を書いている残雪のある時期はまだまだ容易に尾瀬に行くことはできませんが、ほんの20分歩けば燧ヶ岳を見ることができたり、福島県側の尾瀬の入山口である御池が、車で20分ほどの場所にあったりと、尾瀬を愛する私にとってただ尾瀬の雰囲気を近くで感じることができるというだけで、本当に幸せなのです。

▲歩いて20分ほどでこの景色が見られる。名前の由来、「ひうちばさみ」の雪渓が見られるのもこの檜枝岐村から。
▲御池までは村内から車で約20分ほど。朝起きて「ちょっと行ってみよう!」と思い立ってこの景色まで行くことができる。

そして憧れていた檜枝岐村での生活。いつか、私のマイナンバーカードに”檜枝岐村”と記載されていたらうれしいなぁと思っていたことが現実になり、そして記載されているだけでなく檜枝岐村のいち住民としてこの場所に暮らしている。

ごみカレンダーをもらって、健康診断はいつなのか聞いたり、住民税の引き落とし用口座を作ったり、村民の方々の顔と名前を覚えてどんな人なのか知ったり。いままで観光客のひとりとして訪れていたのに、いまではより檜枝岐村の一つひとつの解像度が高くなっている気がします。

そこで見えてくることは、これはもう何度も言っていることなのですが、やはり檜枝岐村の方々が尾瀬のためにさまざまなことをしてくださっているということ。知れば知るほど「えー!そうだったのかぁ……」と思わされることがあります。

▲すっかり散歩道になった「ミニ尾瀬公園」。尾瀬の植物たちに会うことができる。
▲家のすぐ近くにミズバショウ。噂で聞いていた「雪が多い地域は家の裏にミズバショウが咲く」を身をもって体験する。

これから尾瀬シーズンが本格的になる季節。私の尾瀬のストーリーを伝える活動も本格的に始動します。いままで個人的におこなってきた「尾瀬のお話会」のほかに、今年は御池〜沼山峠間のシャトルバスのご案内、御池ロッジでのイベントや東京都内での活動なども予定しています。

これらの活動の中で、この村に住んだからこそ知ったことを尾瀬に訪れる方々に伝えていきたい。檜枝岐村やほかの尾瀬周辺地域に住む方々が日々当たり前にやってきたことややってくれていることが、どれほど素晴らしいことなのかを”村に住む第三者目線”で敏感に感じ取っていけたらと思っています。

SHARE

PROFILE

HagiwaraMai

ランドネ / Oze Nature Interpreter

HagiwaraMai

尾瀬高校自然環境科の卒業生であり、尾瀬のビジターセンターや山小屋、ガイド団体で働いた経歴をもつ。現在は、尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterとして尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動をしている。

HagiwaraMaiの記事一覧

尾瀬高校自然環境科の卒業生であり、尾瀬のビジターセンターや山小屋、ガイド団体で働いた経歴をもつ。現在は、尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterとして尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動をしている。

HagiwaraMaiの記事一覧

No more pages to load