
安心の登山パートナー「スマートウォッチ」|低山小道具研究家・森勝さんのとことん小道具研究

森勝
- 2025年06月02日
ライターやライト、小型ナイフ、ホイッスル、あるとなにかと役立つ山の小道具について、森勝さんが熱弁します!
心拍計測からナビゲーションまで、安心の登山パートナー
スマートウォッチの普及でアスリートだけではなく、一般層もトレーニングに取り入れやすくなったのが心拍計。 技術の進歩で数千円の製品でも精度の高い心拍測定ができ、登山に活用するとトレーニング登山はもちろん、ペースを調整して、疲労のコントロールや、熱中症対策にも活用できます。 また、最新のGPSモデルなら地図上で現在地点を確認することも、ナビゲーションとして活用することもできます。 ここから、登山におすすめのスマートウォッチを紹介します。
■アイテム一覧:1)ファーウェイのパンド9、2)アマズフィットのTレックスウルトラ、3)カロスのバーテックス2、4)スントのレース、5)GショックのDW-H5600
いきなり数万円のスマートウォッチは躊躇してしまうときには、7千円台で購入できるこの最新のファーウェイパンド9(1)がおすすめ。 地図機能はありませんが、登山での心拍計測に十分使用できるセンサーを備え、運動記録や睡眠ログ、ストレスチェックなどの生活の記録をこのバンドで記録し、詳細はスマートフォンで確認できます。
4万円台後半のアマズフィットウルトラ(2)は、時計の中に地図をダウンロードするオフラインマップに対応。スマートフォンで作ったルートデータを送信すれば、時計だけで地図を見ながらナビゲーションも可能です。心拍測定の精度もかなり高く、ロングバッテリーが魅力のモデル。睡眠などの生活記録データが時計単体で、しかも大画面でわかりやすく見ることができます。どちらかというと一般向けの時計なので、日常の記録とバッテリーの駆動時間の長さ、価格のバランスが良く、現在の僕はこれをメインで使用しています。
今回は、バッテリー駆動時間が2週間くらいもつモデルを紹介しています。なかでも9万円台の力ロスのバーテックス2(3)は超ロングバッテリーが魅力のモデル。アスリートに必要な各種さまざまなデータを記録し精度も完璧。ジャケットを着る冬山登山では、カラビナ仕様(別売り)にできるのもポイントです。
ナビゲーションとして使用したい方にはスントのレース(4)がおすすめです。方位磁石で有名なスントだけあり、ナビゲーションの反応が早くストレスなく設定したルートを歩けます。もちろん心拍計や睡眠モニターなどの基本的なセンサーの精度も高い。またデザインの美しさは、さすが北欧メーカーといった感じです。
カシオのGショックからも心拍測定モデル(5)が発売されています。デザインや操作方法はいままでのGショックのままなので、機能は少ないですがスマートウォッチの管理されている雰囲気が苦手な方におすすめです。
心拍を管理し始めてから、ムリな登山をしなくなりました。 使いこなせば体調からルート管理まで、安全登山を支える道具のひとつになると思います。
低価格モデルでも精度は高い
ファーウェイ バンド9は、低価格ながら登山中でも精度の良い心拍測定が可能。日本語表記でモチベーションが上がる
腕時計だけで地図表示とナビゲーション
スントのレースは鮮明で反応の早いナビゲーション画面、いつでも手元で地図が確認でき、ルートミスを減らせるハズ!?
教えてくれたのは……
低山小道具研究家
森 勝さん
高尾山や奥多摩など関東の低山をおもなフィールドに、アウトドアアイテムの研究を重ねるアウトドアライター
http://morikatu.seesaa.net
SHARE
PROFILE

高尾山や奥多摩など関東の低山をおもなフィールドに、アウトドアアイテムの研究を重ねるアウトドアライター。
http://morikatu.seesaa.net