【新連載】Keishi Tanakaと過ごす1日 #01ナガイケジョー
Keishi Tanaka
- 2018年07月24日
『ランドネ』で連載中の「TODAY’S ANOTHER DAY~Keishi Tanakaと新しい1日を過ごす~」。毎回、ケイシさんがミュージシャン仲間などのゲストをアウトドアへ連れ出し、日常とは違う“また別の日”の魅力を紹介しています。「ランドネ9月号No.101」のゲストは、スクービードゥーのナガイケジョーさん。それぞれプライベートでキャンプ経験のあるふたりが向かった先は、涼しさが残る北軽井沢。誌面には入り切らなかったふたりのトークを、ここでお届けします!
まずはふたりで協力して基地作りをスタート。
はじめてのタープも手探りで形にしていく。
今日は楽器で音を鳴らすのではなく、ハンマーを打つ日。
ジョー:やっぱりキャンプって“タープがないとはじまらない感”があるよね。
ケイシ:確かに、次に欲しいキャンプ道具はタープかも。
__はじめて張ったふたりのタープですが、ちょっとグラついてますね(笑)
ジョー:こんなにグラグラしないもの?もっとピンと張らないとダメか!
(タープをキレイに張り直すふたり)
ケイシ:うん、安心感がある(笑)。でも、実際お店にタープを買いに行っても、選ぶのにすごく迷いそうですよね。とくにサイズとか。
ジョー:形も色々あるし。今度プライベートでキャンプに行く予定があるから欲しいけど、まだひとりでは張れる自信がないかも。
__張り方を工夫すれば、ひとりでも張れますよ!
ジョー:本当に?まだまだ知らないことばっかりだな。キャンプ道具も全部揃えようと思うと、大変だよね。
ケイシ:そうですね、焚き火台やツーバーナーも欲しい。でも凝りすぎず、バランスよく楽しめたらいいかなと。子どものころは、よく家族でキャンプに行ってたんですよ。炭を熾す手伝いもしたりして。大人になったいま、こんな風にまたキャンプに行くようになるとは思ってなかったな。
ジョー:僕は昔から地元の友だちとよくBBQをやっていて。炭を熾して、それが燃え尽きていくのを、ビールを飲みながら見ているのが好きだったな。でも最近、炭が衰退気味?
ケイシ:キャンプだと、炭より焚き火のイメージが強いのかな。でも昔って、焚き火料理とかあまりやっていなかった気がしますけど。
ジョー:焚き火のほうがオシャレだから?“ばえる”ってこと?
ケイシ:なんなんですかね、“ばえる”って(笑)。でもおしゃれキャンプが増えましたよね。華やかなテントサイトが並ぶキャンプインフェスとかも多いし。ジョーさんは、キャンプインフェスって出演してますか?
ジョー:ニューアコースティックキャンプとか。
ケイシ:ニューアコって、音楽とキャンプのバランスがいいんですよね!
ジョー:あとは北海道のライジングサン。キャンプ道具を自分で揃えはじめたころに行ったライジングサンでは、ほかのテントサイトを勉強する目で見てたな。こういう道具使ってるんだ、って。
ケイシ:キャンプインフェスに出演者で行って、キャンプする人も増えましたよね。
ジョー:そうそう。みんな雨でもめげずにキャンプしてるのとかはスゴイなって思う。今日もし雨だったら、大騒ぎしてたかも(笑)。
__そのためのタープでもあるので、張り方を変えれば快適になりますよ!
ケイシ:ポールを低くすれば雨も凌げるのか。タープって結構、頭使いますね。
昼食に選んだのは、チャムスのスパイスカレー。
自然と役割分担も決まり、スムーズに調理が進む。
思った以上のおいしさに大満足のふたり。
__ジョーさんのいままでのアウトドア経験は?
ジョー:アウトドアは基本的に好きですよ。山登りとかもハイキング程度ですが、丹沢の大山とか、尾瀬とかにも行ったことがあったり。
ケイシ:尾瀬は僕も連載で行きました、雪のあるゴールデンウィークにですけど。スノーシューを履いて、夏には歩けないところ歩いたりしたな。
ジョー:初尾瀬が雪ってレアだね(笑)。僕が行ったのは10年前、兄の子どもが小学校1年生の夏休みだったかな。ウチの父は、なにかと尾瀬に行きたがりますね。
__ところで、ケイシさんとジョーさんの出会いはいつ頃ですか?
ケイシ:正直なところ、どの記憶が最初か覚えてません(笑)。そのくらい昔ということなんだけど、たぶん、どこかのフェスやイベントで顔を合わせるようになって、最初はあいさつをするくらいの感じだったはず。それが10年くらい前に、一緒にツアーをやってから仲良くなったんです。思っているより歳が近かった(笑)
ジョー:僕は年上だらけの中でずっとやってきたから、同世代が中心になって活動しているバンドって、昔はなかなかいなくて。だから当時リディムサウンター(ケイシさんがやっていたバンド)が出てきた時は、単純に嬉しかったかな。仲良くなりないなぁ、と思いながら様子を伺っていた感じですね(笑)
__ふたりでの思い出ってありますか?
ケイシ:「I Believe In Miracles」をライブで一緒にやったのは良い思い出ですけど、最近だとトークショーを一緒にやって、その時にみんなの前で「今度キャンプに行きましょう」という話になったんです。それが早いタイミングで実現できてとても嬉しいですね。
ジョー:そうだね。思い出と言えば、トークショーのときにも話したんだけど、一緒にツアーを回って北海道から青森に渡るフェリーの上で、たまたま甲板のところで二人きりになったときに、ケイシくんが「オレ、山登るのが好きなんですけど、いつかジョーさんにも雲海を見せてあげたいなぁ」と遠くを見ながら呟いたことがあって(笑)。映画のワンシーンみたいで、惚れちゃうかと思った。
__お互いのイメージを教えてください。
ケイシ:クールな印象ありますけど、話すようになって、おもしろい人っていうのがすぐにわかりました。あと一緒にいて疲れない。つまり、キャンプに誘いたくなる人です。
ジョー:フェリーでの一件以来、どうしても王子様みたいなイメージが抜けないんだけど、熱くて真っ直ぐな人ですよね。音楽に対しても、趣味に対しても。自分がこうしたいって思っているところは絶対に譲らない、芯の強さを感じます。
陽も傾き、寒さを感じはじめた頃、焚き火タイムのはじまり。
夕食は、焚き火とダッチオーブンを使った鶏料理を。
食材を火にかけるだけで、極上のキャンプごはんの完成。
料理のあとも楽しめる焚き火は、キャンプに欠かせないアイテム。299円のワインで作ったホットサングリアに、チーズの燻製をつまみながら、まだまだトークは続く。
ジョー:そもそもなぜランドネで、ケイシくんが連載をやることになったの?
__ケイシさんはプライベートで山部を作っていたりして、アウトドア好きだと聞いていて。山でのファッション撮影でお声掛けさせてもらったのが、はじまりですね。
ケイシ:連載をやっていることで、アウトドアのイメージもついてきて、それで音楽にも還元できているんです。アウトドアと音楽って繋がるものだと思っているし、プライベートも含めて、いま3つがバランスよくキレイな三角形になってる感じ。毎回ランドネの撮影は、楽しんでますよ!
ジョー:いままでどんなアウトドアをやってきたの?
ケイシ:第一回目は、焚き火を学ぶ回。焚き火でピザを焼いたり、足湯をしたり。
ジョー:あ、薪割りはやってみたい。
ケイシ:あとはハンモック、ボルダリング、SUPとか。思い出深いのは、四国の四万十川で体験したカナディアンカヌーかな。距離も遠かったし、スケジュールもヤバかった(笑)。ツアー中で、松山でライブして打ち上げして、翌朝4時くらいの電車に乗って四万十まで移動して。撮影後、またライブして。大変だったけど、すごく良かった印象です。
ジョー:今後のアウトドアの予定は?
ケイシ:僕は連載で、スカイダイビングをやりたいんですけど、なかなかOKをくれなくて(笑)。
ジョー:きっと、空とケイシくんしか映らないよ(笑)。ケイシくんかもよくわからない!
ケイシ:あとは、佐渡島や奈良の山で連載撮影を計画中です。ジョーさんは?
ジョー:キャンプインフェスでいうと、カジヒデキさんのやっているピーナッツキャンプには遊びに行ってみたい。あとは川遊びができるキャンプ場とか、近くに牧場のあるキャンプ場とか、もっと知りたい。
__今後、ふたりでやりたいことはありますか?
ケイシ:なんですかね。トークショーをやってキャンプをしたんで、そろそろまたライブを一緒にやりたいなと単純に思いますけど。それをたまにやらないと、ただのキャンプ仲間になっちゃう(笑)。バンドでも弾き語りでも良いので、ぜひ実現したいですね。
ジョー:そうだね、まずはまたライブを一緒にやりたいね。ケイシくんはソロでもバンドでも、しっかり自分のやり方を貫いているから、色んな形で絡めれば楽しいだろうな。それで、ツアー先で空いた時間にまたアウトドアに連れてってくれれば、ちょうどいいかな(笑)
●本日のゲスト/ナガイケジョー
唯一無二のソウルバンド・SCOOBIE DO のベーシスト。『ベーシストの名盤巡り低音DO』を執筆するなど、文章にも注目が集まる。好きなミュージシャンは、エリス・レジーナ。http://www.scoobie-do.com/
●Keishi Tanaka
ミュージシャン。Riddim Saunter を解散後、バンドセットを中心に、場所や聴く人を限定しないスタイルで活動中。新曲『Break It Down』も発売中。ライブの情報はHP をチェック!http://keishitanaka.com/
Photo/野呂美帆
Special Thanks/チャムス、北軽井沢スウィートグラス
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- ランドネ
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PROFILE
ランドネ / ミュージシャン
Keishi Tanaka
1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。V6などへの楽曲提供、CM音楽の制作を行うほか、趣味を活かしたアウトドア分野での活動・執筆にも注目が集まっている。 https://keishitanaka.com/
1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。V6などへの楽曲提供、CM音楽の制作を行うほか、趣味を活かしたアウトドア分野での活動・執筆にも注目が集まっている。 https://keishitanaka.com/