世界初！　京都・北山杉の蚊帳で瞑想「水辺の夜坐」を開催

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ランドネ編集部

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京都府・嵐山にある全室リバービューの旅館『星のや京都』は、2019年8月31日（土）までの期間、涼しく静かな夏の夜を過ごす舞台として、施設内の“奥の庭”にオリジナルの蚊帳を設置。その蚊帳の中で、呼吸法と瞑想を取り入れたストレッチ「水辺の夜坐」を開催する。設置する蚊帳は京都の北山杉で作られた世界初のもの。蚊帳の中で涼風にあたり、暑さや日常の喧騒を忘れてリラックスすることができる。

北山杉でつくるオリジナルの蚊帳で癒される

設置するオリジナルの蚊帳は、京都市北部で生産される北山杉から紡いだ、“北山杉の糸”を使用して製作された世界初（注1）の試み。ファブリックブランド「縁樹の糸（えんぎのいと）」（注2）の技術によって実現した。北山杉は「京都府の木」に選定され、北山杉を加工してつくられる北山丸太は「京都府の伝統工芸品」、「京都市の伝統産業」に認定されている（注3）。また、茶室や数寄屋建築にも用いられ、桂離宮、大徳寺や金閣寺などの京都の著名な建築物にも使用されている。まっすぐに立ち並んだ北山杉の山林は文学作品や絵画などにも取り上げられるなど、古都の美しい景観の一つとしても知られている。

（注1）『星のや京都』調べ
（注2）縁樹の糸間伐材や端材をファブリックに再生する技術を生かし、衣類や雑貨を製作している。樹木から生まれた繊維製品を通し、自然とのつながりを楽しむライフスタイルを提案。（参考：縁樹の糸http://engi-ito.com/）
（注3）参考：京都市産業観光局農林振興室、京都北山丸太生産協同組合

自然の心地よさを再認識、蚊帳で過ごす日本の夏

蚊帳は、古くから夏の風物詩として日本で親しまれてきた。クーラーの普及後は家庭での使用は少なくなったが、近年では「涼しさ」「環境へのやさしさ」「癒し」といった蚊帳の付加価値が再認識されはじめている（注4）。『星のや京都』では、屋外に蚊帳を設置することで自然の風の心地よさや自然と共に暮らす生活を見直す機会を提供。北山杉でつくる蚊帳布は、化学繊維にはない柔らかな自然の風合いがある。そんな蚊帳を、奥嵐山に吹く風が通り、中から樹齢400年の青もみじが風に揺れる影が見えるのはなんとも風情がある。参加者は蚊帳に包まれ、外部と隔たれた安心感を抱きながら、暑さや日常の喧騒を忘れてリラックスできる。

（注4）参考文献：三島おさむ著（2003）『どうぞ蚊帳の中へ‐21世紀によみがえる不思議空間』本の風景社。

▲蚊帳生地には、京都市西陣地域で生産される織物「西陣織」に用いる金糸を織り込んでいる。

呼吸法と瞑想を取り入れたストレッチ

蚊帳の中では呼吸法と瞑想を取り入れたストレッチ「水辺の夜坐」を開催。深呼吸をし四肢を伸ばすことによって、夏の暑さで疲れた身体をほぐす。山に囲まれた静かな『星のや京都』で瞑想をしていると、虫の鳴き声や川のせせらぎ、木々が風に揺れる音だけが聞こえ、一日の終わりに心地よい涼風にあたって心を落ち着かせることができる。

●今後の展開
『星のや京都』は、北山杉の活用の幅を新たに広げ、旅行者に伝えることで、地域の文化や景観を守り、次世代に継承するきっかけを作りたいと考えている。今後も、京都の伝統産業に触れる機会や、自然の中で暮らす心地よさに気づく機会を提供する。

【DATA】
●「水辺の夜坐」
期間：開催中～2019年8月31日（土）
時間：22：00～22：30
場所：奥の庭（『星のや京都』施設内）
参加条件：『星のや京都』宿泊者
定員：4名
料金：無料
予約：公式ホームページまたはフロントにて、当日20時までに要予約
備考：雨天時は「Salon＆Bar　蔵」（『星のや京都』施設内）で開催

【DATA】
●星のや京都
平安貴族が別邸を構えた京都・嵐山。渡月橋から船に乗り、大堰川を遡ると現れる水辺の私邸。京都に息づく日本の伝統技法を感じる客室、五味を自在に表現する日本料理、四季の美しい景観と静けさの非日常の世界を楽しめるリゾート。
住所：〒616‐0007　京都府京都市西京区嵐山元録山町11‐2
電話：0570‐073‐066（星のや総合予約）
アクセス：阪急嵐山駅より徒歩約10分、京都南ICより車で約30分
客室数：25室
チェクイン：15：00～／チェックアウト：～12：00
料金：6万7200円～（1室1泊あたり、食事別、税・サービス料10％別）
URL：https://hoshinoya.com/