旅上手なあの人のバックパックの中身#1 クドウマユコ
ランドネ 編集部
- 2021年08月10日
山旅のスタイルも、日常も、魅力的な山好きさんのバックパックの中身を拝見する連載企画です。
センスあふれるハンターベストを手がけるクドウマユコさん。夫婦ふたりの縦走登山から、現在は子ども中心の低山ハイクに。山道具選びのポイントは、自身のベスト同様に、長く使えること。そんなクドウさんの愛用道具を見せてもらいました。
midorinotent クドウマユコさん
デザインからパターン、縫製まですべてひとりで仕上げていくハンターベストを 「midorinotent」名義で展開。Instagram@midorinotent
親子で“長く付き合える”山道具をチョイス
2011年にmidorinotentを立ち上げて以来、ハンターベストひと筋に、一つひとつ手作業で製作に取り組んできた。帆布製の「ワーク」と「デイリー」、リップストップナイロン製の「アウトドア」のパターンを受注生産、販売する。「アウトドア」は軽くて丈夫。登山やキャンプなどで重宝する一着だ。
プライベートでの山行についてたずねてみると、娘のミトちゃんを出産後、山の楽しみ方が変化したという。以前は夫婦ふたりでテントを担ぎ、北アルプスなどを縦走することが多かった。雪山登山や年越し登山に出かけたことも。いまではもっぱら低山で、日帰りの親子ハイクを楽しむ。
先日、友人家族と連れ立ったのは、高尾山系の景信山。途中、抱っこもしたが、ミトちゃんはキッズ用のバックパックを背負い、元気に山道を歩いたそう。山頂に建つ「景信茶屋 青木」で臼と杵を借り、餅つきを満喫。「親子で作った、クルミ味噌やずんだをまぶした餅のおいしさは、忘れられない思い出になるはず」。山行スタイルがチェンジすれば、当然、持ち物も変わってくる。「おむつなど娘のものが増えたので、そのぶん、自分のものを軽量化しました。とくにバックパックをUL系に買い替えたことで、快適になりました」。
また、クリーンカンティーンのキッズ用ボトルにも感心しきりだ。幼児の小さな手に合わせた設計なうえ、タイプのキャップを用意し、成長に合わせて付けかえることができるから、すごい!「手作りならではの温かみや、長く使ってほしいという作り手の思いが、丁寧な仕事ぶりから伝わってきます」。そう言って見せてくれたのが、ウブディの木の器。耐久性があるチーク材で作られた四角い皿やおちょこは、使うほどに味わいが増し、山でも日常でも大活躍だとか。「吟味して選んだ道具だからこそ愛着もひとしお。これからも娘といっしょに長く使いながら、山を楽しみたいですね」。
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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