【いつか泊まりたい山小屋#2 八ヶ岳・高見石小屋】星空とランプとあげパンを味わう
ランドネ 編集部
- 2021年09月06日
「あの山小屋に泊まってみたい」。そんな憧れが、山へ向かうきっかけになることもあるはず。本連載では、立地や食事、山小屋の主人やスタッフの人柄など、その山小屋ならではの魅力にスポットを当てながら、ランドネ編集部おすすめの山小屋をご紹介。二軒目は、北八ヶ岳に建つランプの宿、高見石小屋をピックアップ!
天体ショーを楽しめる展望抜群なロケーション
針葉樹林と苔の森が特徴的な北八ヶ岳のなかで、展望がよく人気の高い高見石小屋。山小屋の裏には、ゴロゴロとした大きな石が積み重なった高見石があり、日本アルプス、奥多摩、富士山などの山々や森に囲まれた白駒の池の眺めを楽しむことができる。登山口となる白駒の池入口や麦草ヒュッテから、それぞれ片道1時間前後でたどり着けるというアクセスのよさも、人気の理由のひとつだ。
山小屋は二階建てで、一階には談話室と食堂と客室、二階には客室のほかテラスもあり、ゆったりとくつろげる。一階の入口付近には売店があり、カラフルな揚げパンや八ヶ岳産いちごのソーダなどこだわりのメニューが充実。苔の本や山小屋オリジナル手ぬぐいやバッジなど、お土産もユニークな品揃えなので、チェックをお忘れなく。
山小屋のいちばんの醍醐味は、夜を味わえること
高見石小屋がより魅力的になるのは、日が暮れてから。薪ストーブに火が入り、ランプが灯り始める。そのうえ天気がよければ、空一面に星空が広がるのだ。ご主人の木村託さんは天体に関する知識が深く、天候次第では、木村さんによる星空観察会に参加することも可能。標高2,300mの山の上で見る満天の星は、ふもとで眺めるそれとはまったく別物に感じられるほどに美しいはずだ。
山小屋拠点のおすすめルート【高見石小屋~中山の展望台/往復約2時間30分】
一周約40分の白駒の池周辺をゆっくり散策するプランもおすすめだが、歩き足りない人は、標高2,496mの中山まで足を伸ばしてみよう。中山は、ピーク自体の展望はないが、ピーク手前に開けた場所があり、そこから景色を楽しめる。余裕があればさらに片道30分ほど歩いて、黒百合ヒュッテを目指すのもよし。山小屋の中にカフェがあり、マフィンやコーヒーをいただける。
高山ならではの植生や景色、星空に気軽に触れ合えることが、高見石小屋の大きな魅力。登山を始めたばかりの仲間といっしょに、または心身をリフレッシュしにひとりでふらりと。さまざまなシチュエーションで、何度も足を運んでみよう。
高見石小屋
https://takamiishi.com/
・標高:2,300m
・営業期間:通年
・宿泊料金(税込):1泊2食8,800円、素泊まり5,500円、お弁当900円(5月~10月)
・電話番号:080-2188-4429
・コロナ禍での確認事項:完全予約制、個室あり、夏期(5~10月)は手ぬぐいやタオル(枕カバー用)・冬期(11~4月)は寝袋またはインナーシーツ要持参
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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