森にゆっくり身を置いて、癒されて。 森歩きのおすすめルート【後編】
ランドネ 編集部
- 2021年10月19日
心と体が癒やされる“森歩き”
森に身を置いてみると、小さな花を見つけたり、 遠くで鳴いている鳥の声が聞こえてきたり。 癒しを与えてくれる森歩きにおすすめのルートを紹介します。
おすすめのルート【前編】はこちら
森歩きのおすすめルート
国師ヶ岳 緑の庭園コース[長野・山梨]
苔むす森歩きと
眺望のいい稜線歩きを楽しめる
奥秩父連峰らしい苔むす岩、シラビソ、コメツガなどの森は、静かでまるで日本庭園のような風情を感じられる。シラビソが立ち枯れたようすもこの山域独特の風景をつくっている。国師ヶ岳の山頂は西の金峰山から東の甲武信ヶ岳へと続く奥秩父主脈縦走路に位置していて、大弛峠小屋を利用する縦走者も見られる。奥秩父には原生林の目安といわれているコメツガの森がほかにも残されているが、ここは主稜線まで車でアクセスすることができるので、初心者にもおすすめ。短時間で展望と高山の森歩きを楽しめる。
- コース
- 約1時間40分
- 大弛峠 → 国師ヶ岳 → 大弛峠
八幡平・安比高原ブナの二次林[岩手]
自然再生した美しい森は圧巻
約90年前に資源として伐採されたブナ林が自然再生した美しい森。当時、伐採されなかったブナの母樹(マザーツリー)が多く残され、この母樹が種を落とし森を再生したかと思うと、一本一本立ち止まり樹形を見上げずにはいられない。高原に広がるブナ林には懐の深さを感じられる。ほかにもコースがあるので体力に合わせて散策してみて。
- コース
- 約1時間
- ぶなの駅(八幡平赤川登山口)→ ブナ二次林 → ぶなの駅
大佐渡石名天然杉の森[新潟]
天然スギの生命力に力をもらえる
植林のスギを見慣れてしまった私たちに、本来のスギの生命力を思い出させてくれる天然林。日本海の厳しい風雪を耐え、生き残ってきた力強い巨樹達の姿は圧巻。見ているだけでパワーを与えてくれる。屋久杉を見たことがある人もここでは違った魅力を感じられるはず。なかなかアクセスしにくいエリアだが、機会があればぜひ足を運んでみてほしい。
- コース
- 約1時間
- 遊歩道入口(和木登山口)→ 遊歩道出口 → ドンデン縦走路 → 遊歩道入口
おすすめしてくれたのは
登山ガイド
山本典子さん
長野県在住。低山ハイクから高山の縦走まで、幅広く案内。季節の草木や花々など、自然観察を得意とする。
(出典/ランドネ 2021年11月号 No.120[雑誌])
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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