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【いつか泊まりたい山小屋#5 北アルプス・徳澤園】ワクワクが尽きないサービスが充実

「あの山小屋に泊まってみたい」。そんな憧れが、山へ向かうきっかけになることもあるはず。本連載では、立地や食事、山小屋の主人やスタッフの人柄など、その山小屋ならではの魅力にスポットを当てながら、ランドネ編集部おすすめの山小屋をご紹介。五軒目は、北アルプス登山のベースのひとつ、徳澤園をピックアップ。

いつか泊まりたい山小屋
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山奥にいることを忘れるほどに快適なエンターテイメント空間

▲大きな薪ストーブがある、あたたかなラウンジ。山関連の本や上高地のビデオなどが用意されている

上高地バスターミナルから梓川沿いに歩くこと、約2時間。槍・穂高岳と蝶ヶ岳との分岐にあたる場所に建つのが徳澤園だ。1885年に牧場として開業し、1934年から山小屋へと業態を変えて今に至るという、上高地を語るうえでは欠かせない山小屋のひとつ。

そのような長い歴史をもちながら新しさを取り入れているのが、徳澤園の大きな魅力だ。とくに特徴的なのが、客室のインテリアにこだわっていること。相部屋だけでもテイスト違いで3種類あり、2〜3名で利用可能な個室や和室も、それぞれにテーマが設けられている。

▲カラフルなカーテンで仕切られた相部屋「カラマツ」(左)と、壁のアールなど異国情緒を感じられる相部屋「ホタカ2」(右)。どの部屋へ泊まれるかは当日のお楽しみ
▲赤チェックを基調とした、2名1室の洋室Aタイプ。ほか3名まで泊まれる和室と、よりラグジュアリーな2名1室の洋室Bタイプがある

ほかにも、天然広葉樹を使って焼き上げた「信濃白炭」を浴槽内に使用しているお風呂、自家菜園でとれた無農薬野菜をメインに使った手料理など、快適性を追求し、登山者をワクワクさせてくれるサービスが充実。一泊するだけで、標高1,500mの山奥にいることをすっかり忘れてしまうかも?

利用客の幅を広げる「徳沢ベース」と「ぶらキャン」始動

▲2021年の夏山シーズンからデビューしたTOKUSAWA BASE。登山以外の、山での過ごし方を提案。(写真◎徳澤園)

徳澤園が今注力しているのが、2021年6月にオープンした多目的利用施設「TOKUSAWA BASE」だ。山小屋とキャンプ場に隣接していて、穂高連峰を望む展望台、屋内ボルダリング体験ウォール、図書スペース、カウンターを備えている。

この施設ができたことで、立ち寄り客はもちろん、2020年シーズンから始まっているキャンプ道具などの貸し出しサービス「ぶらキャン」の利用客が、山々に囲まれたこの場所でより充実した時間を過ごせるようになった。

▲ぶらキャンでは夕・朝食付きで、ザ・ノース・フェイスのテント「ジオドーム4」など高機能な山岳キャンプ道具のレンタル、徳沢ロッヂ施設内での入浴が可能。(写真◎徳澤園)

山小屋拠点のおすすめルート
【徳澤園〜蝶ヶ岳 往復7時間40分】

▲蝶ヶ岳の山頂からは、北アルプスでも人気の山々、槍ヶ岳や穂高岳を間近に眺めることができる

涸沢、奥穂高岳、槍ヶ岳と選択肢が多く悩むところだが、徳澤園に1泊または2泊してチャレンジする山としておすすめしたいのが蝶ヶ岳だ。蝶ヶ岳の山頂は標高2,677mで徳沢との標高差は約1,100mあり、長塀尾根を行けばコースタイムは登り4時間30分、下り3時間30分。なかなか歩きごたえのある行程だが、山頂に着いたら迫力満点な槍穂の景色というご褒美が待っている。

しっかりと登山を楽しみたい人から、山々に囲まれた環境でゆっくりと時間を過ごしたい人まで、利用客の幅広いニーズに応えるために、エンターテイメント性を取り入れながら進化し続けている徳澤園。訪れたらきっと、山の新しい楽しみ方に出合えるはずだ。

徳澤園
https://www.tokusawaen.com/
・標高:1,562m
・営業期間:4/27〜11/3泊
・宿泊料金(税込):【相部屋】1泊2食13,500円/【洋室】1泊2食23,000円〜/【和室】17,000円(3名利用時) /【ぶらキャン】15,000円〜(3名利用時)
・電話番号:0263-95-2508(※)
※受付時間は、シーズン中(4/27〜11/3)7:00〜20:00、シーズン外9:00〜18:00
・コロナ禍での確認事項:完全予約制、個室あり

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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