八ヶ岳の山小屋で自然の恵みに包まれる#1|麦草ヒュッテで体感する「苔の恵み」
ランドネ 編集部
- 2022年01月20日
登山初心者からベテランまで、幅広い層を魅了する八ヶ岳。おだやかな気候と四季折々の植物、圧倒的な迫力の景色……。美しくも厳しい山のなかで、訪れる登山者の憩いの場所となる山小屋。山小屋のご主人が熟知する、八ヶ岳が生んだ恵みとは。さらに、そんな恵みを体感する特別なツアーをランドネと茅野市が計画。山小屋で自然と出会う旅へ出かけませんか?
麦草ヒュッテのご主人に聞く
八ヶ岳の苔の魅力
苔むす森の入り口に建つ三角屋根の山小屋で
温かい癒しの雰囲気に包まれる
白駒池周辺は、2008年に「日本の貴重な苔の森」に認定されている。麦草ヒュッテのご主人であり、苔に精通している島立正広さんに苔の魅力を伺うとお話が次から次へ。
「森全体に苔が広がる風景というのは、北八ヶ岳が代表的です。苔単体で美しい場所はほかにもありますが、じゅうたんのごとく広がっている風景はすごく幻想的ですね」
島立さんのおすすめは狭霧苑地(さぎりえんち)から麦草ヒュッテまで歩く「苔の道」。登山道の端から苔のじゅうたんが広がるのだとか。
「北八ヶ岳に来たらムツデチョウチンゴケを見てほしいです。6月中旬は朔(さく)と呼ばれる丸いふくらんだ部分の表情が非常にきれいで、10月になると、線香花火のように先端が真っ赤に輝く。基本的に苔が輝く時期は一年に一度だけですが、初夏と晩秋で二度楽しみたい苔です」
雄大な山の景色を眺めたい人はもちろん、自然観察を楽しむために訪れる人も増えている麦草ヒュッテ。
「野鳥観察の方もいれば、立ち止まって観察するような自然観察の方、黒曜石に興味のある方、きのこや雲を観察したい方……。八ヶ岳とともにある自然が好きな人が集まる山小屋です。さまざまな入り口の方が同じ日に宿泊して、どんどん会話が広がっていくのも楽しみのひとつ。夏になると親子で訪れる方も増えます。じっくり自然を感じて味わうリズムの山小屋なので、これからも自分のペースで山を味わう人を迎えていきたいです」
教えてくれたのは…
麦草ヒュッテ
島立正広さん
「お気に入りの苔を見つけてみて!」
2010年に北八ヶ岳苔の会が発足され、苔の知識を学んぶように。いちばん好きな苔はナンジャモンジャゴケ
MEGUMI STAY ~苔の恵み~
麦草ヒュッテで自然をじっくり観察するツアー。親子参加もおすすめ!
【DATA】
価格はComing soon(2022年4月から販売予定)
ツアー日程:2022年6月18 ~ 19日、7月9 ~ 10日、8月27 ~ 28日
ルーペを使って小さく深い苔の世界をのぞき見
ご主人の島立さんと、ルーペで苔を観察しながら、地獄谷と呼ばれる火口まで森を散策。苔の種類や成り立ちなどもくわしく解説してくれるので、お気に入りの苔を探してみては
コーヒーとおやつでほっとひといき
苔の観察をしたあとは、ご主人の奥さん手作りの苔カラーの抹茶シフォンケーキでほっとひとやすみ。コーヒーは地下水から汲み上げた超軟水で淹れた北八ヶ岳ブレンド
苔をイメージして作られた、特別な食事
灯油ランプでライトアップした安らぎの空間で苔玉おにぎりやグリーンスープなど、苔をイメージしたツアー限定特別メニューを。食後にゆっくり晩酌する時間も至福。
自分だけの小さな苔の森づくり
夕食後は、自分の目で見て感じた森の美しさを再現できる「苔テラリウム」づくり。苔はゆっくり育つので、少しずつ変化していく苔の姿が長く楽しめる。インテリアとしても◎
八ヶ岳MEGUMISTAY
麦草ヒュッテ、高見石小屋、赤岳鉱泉で自然を味わい尽くし、氷の芸術や満天の星空、苔むす森を堪能できるツアー。いつもとはちがう、ちょっと特別な山旅をしたい人や山の楽しみ方を広げたい人におすすめ。
くわしくはWEBへ!
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。