Keishi Tanaka「月と眠る」#18 素敵な三角関係の勝手な道具紹介
ランドネ 編集部
- 2022年02月23日
ランドネ本誌で連載を続けるミュージシャンのKeishi Tanakaさん。2019年春から、連載のシーズン2として「月と眠る」をスタート。ここでは誌面には載らなかった当日のようすを、本人の言葉と写真でお届けします。
Keishi Tanakaさんの連載が掲載されている最新号は、こちら!
>>>『ランドネNo.122 3月号』
素敵な三角関係の勝手な道具紹介
今回のランドネ本誌では、「素敵な三角関係」と題し、音楽仲間とのプライベートキャンプについて書き連ねた。その内容はといえば、なぜ3人でキャンプに行くことになったのか、なぜ素敵なのかという想いを書いたものであり、「とても良かった」という声が届く一方で、人間関係がメインのそのコラムに「そういうのは別にいいかな」と眉をひそめた生粋のキャンパーも多いのではないかと想像する。
そこで、読者に嫌われたくない一心で、こちらのWEB版では当日のキャンプ道具を紹介しようと思う。ちょうど道具紹介のムック本、ランドネ特別編集『山道具とキャンプ道具』も発売になったばかり。そちらで僕のソロキャンプ用の道具を取り上げてもらっているので、ここでは一緒にキャンプに行った2人の道具を中心にお届けしよう。
まずは2人の紹介から。
1人は奈良在住の五味岳久さん。バンド・LOSTAGEを続けながら、THROAT RECORDSというレコード屋を経営している。
そして、もう1人は同じ年の村松拓さん。バンド・Nothing’s Carved In Stoneのボーカルである。
共に音楽仲間であり、この連載にすでに登場してもらっているアウトドア仲間でもある。
五味さんの記事。
https://yolo.style/randonnee/article/618857/
拓ちゃんの記事。
https://yolo.style/randonnee/article/618879/
前日は静岡県富士市の妙祥寺で弾き語りライブを企画した。ライブが先に決まったのか、キャンプが先に決まったのかは想像にお任せするとして、どちらにせよ計画は完璧だった。ライブでは寺の本堂というおごそかな会場でしっかりと歌い(本当にこの日の2人のライブは素晴らしかった!)、翌日は富士市のホテルからキャンプ場へ向かった。
途中にあったアウトドアショップに寄り道。それぞれ気になっていたものをカゴに入れていく。いつか買うなら思い出に残るこういう日に、という感情が働くのが人間。いうまでもなく、この時点ですでに楽しい。最高の休日である。
拓ちゃんが予約してくれていた「ウェルキャンプ西丹沢キャンプ場」に到着し、それぞれ設営を開始。一気にやっても良いし、途中で休憩をしてビールを開けてしまっても良い。自分のテントを自分が建てるだけなので、だれに気を使うこともない。この気軽さがソロキャンプの良いところだ。
さて、冒頭でも言った通り、今回は道具紹介の回。まずはそれぞれのテントがこちら。
五味さんのテントはワイルドカントリーのもの。テラノヴァが手がけているブランドだけあって信頼性が高く、加えてコストパフォーマンスに優れているのが特徴。僕も気になっていたテントなので、使用しているのを見られてうれしい。
拓ちゃんはスノーピークの少し大きめテント。「ソロでもグループでもキャンプしたい!でもテントを2つ買うのは無理!」という人にはおすすめ。
続いては焚き火台。写真を並べてみる。
ソロの焚き火台もかなり多くの種類が出ているので、まずは重さや収納した時のサイズを調べつつ、あとはどんな風に料理をしたいかをイメージすることが重要である。料理に焚き火を使うかどうか。しっかりとした料理にはしっかりとした焚き火台が必要になってくる。そして何より大事なのは、自分のテンションが上がるものを選ぶべきだと僕は思う。おしゃれという観点ではなく、自分が気に入っているかどうかで焚き火の楽しさが変わってくる。
さて、ここからは僕が気になって撮った道具たち。まずは五味さんから。
ちょっと気になっていて、買おうか迷っていたオイルストーブ。ちょっと使わせてもらったり。そして、木のミニテーブルは五味さんのレコード屋で以前見せてもらっていたもの。いまも現役なことがうれしかった。
続いて、拓ちゃんの道具たちを。
「これ暖かいんだよ」と笑顔で見せてくれたダウンシューズ。冬キャンプにはほしくなる逸品。そしておしゃれなLEDランタンも気分を盛り上げてくれるだろう。ちなみに家でも使えることを選ぶときのポイントにする人も多いので、ぜひその辺も参考にしてみてほしい。
ちなみに、今回のキャンプで3人がお揃いで持っていたものが1つだけある。それがこちら。
僕も10年以上使ってるこのバーナーは登山にも使えるアイテムなので、風に強く、お湯もすぐに沸かすことができる。本当にお気に入りなので、みんなが同じものを持っていてなんだかうれしくなった。
道具紹介はこれでおしまい。このページや、現在発売中のムック本で紹介されている僕らの道具たちが、だれかの道具選びの参考になればうれしく思う。
最後に思い出をもう少しだけ。
やはり冬キャンプでは温かいものを食べたくなる。そして熱燗。徐々に酔いがまわり、記憶は曖昧に。普段はあまり口にしない、ここ2年のあいつに対する愚痴なんかも出てしまったかもしれない。しかし、そういうことを言える場所や仲間が必要なのも事実。風通りの良い場所で、風通りの良い仲間と笑いながら話をすることでまた明日を生きられるのだ。早くこの状況が終息することを心から願う。
拓ちゃんが良い写真を撮ってくれていた。こんな感じで、それぞれの時間を過ごしながら、時には食べ物や会話をシェアして、気がつけば真夜中。満天の星を見ながら、最高な時間は続く。
★今月のニューフェイス
コロンビア/サップランド アーク チャッカ ウォータープルーフ オムニヒートインフィニティー
コロンビアのウインターブーツ。コロンビア独自の最新保温機能、オムニヒートインフィニティを採用しているのでとても温かい。ヴィブラムソールで滑りにくいのも嬉しい。街でもキャンプでも活躍するアイテムだ。
SHARE
PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。