富士山登頂とおなじご利益あり!全国の富士塚に登る【#3 江古田富士】
ランドネ 編集部
- 2022年02月25日
登れば本物の富士山を登ったときと同じご利益があるとも言われている富士塚に、地図好き芸人・小林知之さんが参拝。みなさんの抱える悩みやモヤモヤを、山の頂に届けてくれます!
江古田富士登山のチャンスは年に3回!
何か悩みを抱えたとき、みなさんはどうしていますか?自分で納得いくまで考えて、最善の策を導き出す、友だちや鏡の中の自分に打ち明ける、なんて方もいると思います。寝たら忘れる!なんてメンタル十段な方も中にはいるかもしれませんが、多くの方はモヤモヤを抱えながらも、どうしていいかわからず、時間とともに少しずつ悩みに意識がいかないようになって、どうにか毎日を過ごす方法をとっているのではないでしょうか?
ここでは、そこまではいかないライトな悩みを富士塚に託して少しでも気分が晴れてくれるよう願う企画です。
【とあるC美さんのお悩み】
「友人を山に誘いたいけど、もしも歩くのがツラくなり、山を嫌いになってしまったらどうしよう、と考えたら心配です」
浅間神社の江古田富士で悩みを成就
今回は、西武池袋線の江古田駅から歩いて1分ほどの場所にある、浅間神社の江古田富士でお悩みを成就させたいと思います。
このお悩み「山を嫌いになってしまったらどうしよう」と悩んでいます。誘った友人が自分を嫌いになっても、山は嫌いにならないでほしいという、「自分<山」の構造の前田敦子さん系の悩みなのです。そうとなれば、嫌いにならないような山に連れ出すのが一番です。そこに適しているのがこの「江古田富士」なのです。
この富士塚、なんと年に3回、正月三が日と、山開きの7月1日、そして9月第2土曜・日曜、しか登ることができません。なんなら本物の富士山より難易度が高いのです。年に3回しか会えない山って特別感あって、そう簡単に嫌いにならないじゃないでしょうか。
しかも駅から徒歩1分という立地にあるため、歩くのがツライどころか、歩きを認識する前に到着してしまいます。高さは8m、こちらもおよそ1分ほどで山頂へ。山頂にひとつ、中腹にひとつ、神社があります。ここでしっかり願い事を唱えましょう。そしてこの富士塚でも友人が若干、辛そうな顔をしていたらここでひと言。
「あなたが山を嫌いになっても、山はあなたを嫌いにならないよ」
そう、いくら人が山を嫌いになったり、憎んだとしても、山はこちらを何とも思っていないのです。もはや人間が好きになってくれる待ち、の状態。このことに気づけば「山に比べて、自分はなんと小さな人間だったのだろう」と自分を見つめ直してくれるはず。しかも相手は年に3回しか会えない特別な富士塚。そんな富士塚を嫌いになろうもんなら、怒って固まった溶岩が、再びマグマとなって流れ落ちてきますよ。ひとまずチャンスは山開きの7月1日!学生の町江古田へGO!
プロフィール/小林知之
太田プロダクション所属の芸人。芸人といいながら日本大学地理学科で学んだ地理好きスキルを使って、地図会社で働いたり、国土地理院で地図の講習をしたり、国旗の本を出したりと、謎のWワークをする二児の父。芸人としては竜兵会所属、コント中心のおもに「つっこみ」と呼ばれる役割を担っている。
Instagram:@cobayashitomo
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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