「山道具とキャンプ道具」テント泊編 #1 |登山ガイド 山本典子さん
ランドネ 編集部
- 2022年03月07日
いつもの3、4人で山に集まって鍋パーティ
明るい笑顔と気さくな話し方が魅力的な山本さん。長野県山域で低山を案内することが多い登山ガイドだ。
プライベートでの山遊びは、いつも仲良くしている3、4人と山に行って、鍋パーティをしてテント泊をすること。
「好きなテント場には湿原や美しい森があるので、まずは自然のなかを2〜3時間ハイキングをしながら語り合ったりして、その場の雰囲気を楽しみます。それからゆっくりとご飯の準備をします。芋煮やすき焼きなど汁が少なめの鍋をよく作ります」
鍋パーティが目的なので、食材は多めに、だいたい16〜17㎏の荷物を背負っていく。バックパックはある程度の軽さとコンパクトさで、気に入ったデザインのモノなら使ってみるという。
「基本、バックパックに外付けはしないんです。狭い登山道で人とすれ違うときに渋滞の原因になることがありますから。少し気をつけることで登山者同士が楽しめますよね。水筒もバックパックに入れます」とのこと。
すっきりとしたデザインのバックパックにきちんと収めるガイドさんならではの装備だ。
1.パタゴニア/マイクロパフ
2.モンベル/スペリオダウンパンツ Ws
3.着替え
4.エクスペド/SIMライトUL 2.5 XS
5.ニーモ/タニ1Pのポール
6.ブルーアイス/イエティ50L
7.パタゴニア/カルサイトジャケットWs、ファイントラック/エバーブレスフォトン
パンツWs
8.ニーモ/タニ1Pのテント部分
9.モンベル/ダウンハガー 800 #3
10.モンベル/ライトケーブルニットワッチキャップ、アウトドアリサーチ/ヴィガーライトウェイトセンサーグローブ
11.手ぬぐい
12.モンベル/アルパイン サーモボトル 0.9ℓ
13.ソト/ストームブレーカー
14.ガソリン缶
15.シートゥサミット/アルファポット2.7ℓ
16.ペツル/ティカXP2
17.スワンズ/DF パスウェイ(偏光レンズ)
18. 行動食(おせんべいは必須)
Tent[テント]
高音多湿な日本の気候に合ったテント
ニーモ/タニ1P
「緑が好きで、テント場で張られているのを見て、カッコいいなと思って調べてみたんです。日本の山岳シーン用に作られていて、耐久性があり、約1kgと軽量だとわかったことが決め手になりました」。以前使用していたテントは入り口が短辺側についていたが、タニ1Pは長辺側。出入りに余裕がうまれ、ゆったりと使えるのでは、という期待も。これからさまざまなシーンで試す予定だ
Backpack[バックパック]
鍋パーティの材料を入れるためのちょっと大きめのバックパック
ブルーアイス/イエティ50ℓ
「一人で連泊するときはもっと小さいバックパックで食事も軽いモノを用意するのですが、鍋パーティの食材を運ぶには容量50ℓあると安心。友人の荷物を引き受けることも多いので大きめを持っていきます。取り外しできる雨蓋は収納力があって気に入っています」。休憩はバックパックを肩からおろして、しっかり休むことが重要と話す山本さん。大きなポケットにもなっている雨蓋には行動食を入れている
Sleeping Bag[寝袋]
3シーズン快適な睡眠をとれる
モンベル/ダウンハガー800 #3
「モンベルのダウンハガーはストレッチ性が高いんです。この寝袋は横方向のみですが、商品名に『アルパイン』がつくモデルは斜めにも伸びます。800は少しコンパクトになるタイプ。私が買ったころは女性用の種類が少なくこれはユニセックス。ぴったりのサイズ感でストレッチ性があるところがお気に入りです」。モンベルの寝袋が気に入っていて、新しいモデルに買い替えながら使用しているそう
Mat [マット]
やわらかいエアマットでぐっすり眠りたい
エクスペド/SIM ライトUL 2.5 XS
木の板のテント場や石がゴツゴツしたところでは、座布団変わりに使えるマット。
「エア式はコンパクトに収納できます。保温性がある素材を使用しているので寒さも気になりません。折り畳み式のマットよりクッション性があるエア式のほうが好きです。いままでトラブルはないですよ」。
ギュウギュウと空気を抜いて、小袋に小さく収納する作業も好きだとか
Shoes [シューズ]
フィールドを選ばない優秀なシューズ
スカルパ/ヒートハイク GTX WMN
「まずは履いたときのフィット感がよかったので、購入しました。ミドルカットですが、スウェードのアッパーや足首まわりが柔らかいので、高山でもハイキングやウォーキングにも使用しています。エリアを問わず履けるシューズは私の使い方に合っています」。
全体を包み込むような柔らかいアッパーと、硬すぎずよじれないソールが歩きやすいそうだ
Favorite items[お気に入りアイテム]
2WAYタイプのシングルバーナー
ソト/ストームブレーカー
「寒くてもガスよりガソリンのほうが火力が安定します。ガソリンタイプはプレヒート作業が必要なモデルも多いのですが、ストームブレーカーはその手間がないことがいちばん気に入っています。ホースをくるくると巻けば、コンパクトになります」。
バーナーヘッドは強風のときでもきちんと鍋に火が当たる設計。ゴトクとガソリンをホースでつなぐ分離型なら、大きな鍋を乗せてもおいしい鍋をゆっくりと作れる!
鍋パーティ用のとにかく大きな鍋
シートゥサミット/アルファポット2.7ℓ
「大きい鍋がほしいと思っていたときに見つけました。軽くて耐久性がある同ブランドのカップや鍋をよく使っていたので、細かいスペックは気にせずに即決です。山で鍋パーティをするときは、まずこれでポップコーンを作って、つまみながら鍋の準備にかかります」。
バーナーや食器もすっぽりと収納でき、ハンドル部分で蓋と本体をロックできる
汁とごはんをモリモリ食べられる
シートゥサミット/Xカップ
「汁ものとご飯用に、ふたつあれば対応できます。飲みものは基本的に水筒のコップを使用しています。10 色あるうち、食事がおいしそうに見える赤と、もうひとつは好きな緑色を選びました」。
たっぷりと芋煮を注ぎ、ワイワイと話しながら熱々の芋をホクホクと食べる。コンパクトに畳めて、カラー展開が豊富なため、山で使用している人が多い人気のカップだ
登山ガイド 山本典子さん
登山ガイド。30歳になるまではアウトドアショップで働いていたが、導かれるようにガイドの道へ。出身は東北で方言がキュート。現在は茅野市を拠点に長野山域で活躍
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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