富士山登頂とおなじご利益あり!全国の富士塚に登る【#4 亀戸の富士塚】
ランドネ 編集部
- 2022年04月26日
登れば本物の富士山を登ったときと同じご利益があるとも言われている富士塚に、地図好き芸人・小林知之さんが参拝。みなさんの抱える悩みやモヤモヤを、山の頂に届けてくれます!
登れない!富士山モニュメントスタイル
富士塚に登って悩みを解決しましょう!というこの企画。富士山に登るのは、言い訳とかじゃなくて諸々総合的に考えてムリ!な方でもお気軽に登ることができるのが富士塚。なので少しでも興味をもったら、いったん登ってみることをおすすめします。
【お便りいただいたD美子さんのお悩み】
「新生活が始まりましたが、新しい環境にまだまだ慣れず、山のことを考える余裕がありません」
亀戸浅間神社の「亀戸富士塚」で悩みを成就
今回はJR亀戸駅から歩いて20分ほどの場所にある、亀戸浅間神社、亀戸の富士塚に悩みを成就させてもらいましょう。まずなかなか行く機会のない亀戸、行くだけでプチ旅行感があります。そしてなじみのない亀戸の町を20分ほど歩くことで、プチ巡検感があります。
そんなこんなでキョロキョロしながら歩いていると、着きました、亀戸浅間神社へ。富士登山をした方ならもう、ピンと来ているかもしれませんが、この浅間神社というのは富士山にもある、富士信仰の神社なのです。なのでこの亀戸の富士塚は、富士信仰の神社の中に作られた、いわば由緒ある富士塚といえます。
さて、今回のお悩みは「新生活が始まって、新しい環境に慣れない」というモノでした。新しい環境は大人になってもなかなか慣れないですよね。それは何も人間だけに限ったことではないかもしれません。というのも、この亀戸の富士塚。いままで紹介してきた富士塚と違って、登れるスタイルではないのです。写真にある通り富士山のモニュメントスタイル!いままでに見たことないスタイルに驚きながらも看板を見ると「平成9年、東京都による亀戸・大島・小松川地区再開発事業に伴い、塚上にあった浅間神社は隣接地に移転しました」と書いてありました。元々は登れるような塚があったんだけど、およそ25年前に引っ越してこの場で富士塚としてやっているのです。
これは富士塚さんも慣れないと思いますよ。登りに来た人でさえ慣れないんですから、富士塚さんはさらにだと思います。ここで亀戸富士塚さんからひと言。
「慣れるより新しい自分を楽しんで!」
慣れるより、これを機に新しい自分を作っていったらいいと思います。きっとこの富士塚も、建設当初はいろいろと言われたことだと思います。でもいまでは地元の方に愛される富士塚になっています。以前を知りませんが、なんならいまの姿は輝いて見えました。新しい自分を作っていけば、おのずと余裕も出てくるはずです。亀戸の富士塚に行けば、富士塚の概念をくつがえすほどかわいい姿に、悩みは吹っ飛び笑ってしまうはずです。ぜひぜひ悩みを笑い飛ばしちゃってください!
プロフィール/小林知之
太田プロダクション所属の芸人。芸人といいながら日本大学地理学科で学んだ地理好きスキルを使って、地図会社で働いたり、国土地理院で地図の講習をしたり、国旗の本を出したりと、謎のWワークをする二児の父。芸人としては竜兵会所属、コント中心のおもに「つっこみ」と呼ばれる役割を担っている。
Instagram:@cobayashitomo
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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