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山と温泉と地酒を楽しむ“山のセント酒” #3 明王山・各務原 恵みの湯と喫茶室 山脈

山歩きのあとは温泉、そして訪れた土地のおいしいものをいただきたい。そんな山旅を愛する人におすすめしたい旅先を提案します!

山と温泉と地酒

『孤独のグルメ』など、著名な漫画、エッセイを多く執筆している久住昌之さんの作品に『昼のセント酒』というグルメ漫画がある。広告代理店に勤める主人公が罪悪感を感じながらも「今日は特別!」と、昼から仕事をサボり、銭湯に浸かり、ビールを呑むという漫画だ。さすがに平日の昼から仕事はサボらない(サボれない!)が、週末山に行った後は「今日は特別!」とふもとの温泉に浸かり、地酒を土産に買い、帰宅後は山の写真をつまみに一杯やっているランドネスタッフ(大垣)がいる。

そんなオジサン女子の「山と温泉と地酒」を紹介する連載です。

歩きやすくて見晴らし抜群。各務原アルプス、明王山へ。

第三回は中部地方、岐阜県は各務原(かかみがはら)市へ。各務原は県庁所在地、岐阜市の東方部に位置し、大きな緑地公園があったりと、街と自然との距離感がちょうど良い街。中でも各務原アルプスと呼ばれる山域は全長10kmにおよぶハイキングコースで、さまざまなルートどりで山を楽しむことができます。今回はその東端、関市との境界に位置する、明王山(380m)を目指します。

猿啄城展望台の駐車場に車を止め、まず目指したいのは駐車場から徒歩1分のところにある湧水スポット。ここで登山に必要な水を手に入れ、駐車場右手の登山口から登山スタートです。今回のお目当てとなる明王山は登山口から1時間ちょっとで着く山。道中のトレイルは勾配も穏やかで整備が行き届いており、とても歩きやすい道が続いています。

山頂からは百名山の恵那山や伊吹山をはじめ360度の展望が広がっており、ベンチでゆっくりと山ごはんを楽しむのもおすすめです。帰りは、ルートを反時計回りに歩き、城山展望台を通って駐車場へと戻ります。

下山後は各務原 恵みの湯へ

山で汗をかいた後は、駐車場から車で10分ほどのところにある、「各務原 恵みの湯」へ。ハーブのイラストをあしらったのれんをくぐると、雑貨やカフェスペースがあり、その先に浴室があります。

恵みの湯は、ミネラル豊富な土壌に染みこんだ水と、御嶽山の伏流水からなる天然水を使った温浴施設で、古くから岐阜で生育されている薬草やハーブの香りを露天風呂やサウナで楽しむことができます。

入浴剤やハーブティーなどのお土産のほか、カフェで食べることができるスパイスカレーなども必見です。

山好きなら立ち寄りたい 喫茶室 山脈

恵みの湯ですっきりした後は、ぜひ「喫茶室 山脈」へ。この連載は下山後に購入したい地酒を紹介する企画なのですが、山好きであれば寄らずにはいられないコンセプトのお店を発見。3回目にして企画倒れですが、今回は酒蔵ではなく、こちらのお店に立ち寄ることにいたしましょう。

まず、コーヒーは3種類のブレンドコーヒーから選ぶことができます。深煎りが1合目(標高1,200m)、中煎りが2合目(標高1,600m)、浅煎りが3合目(標高1,800m)と名付けられており、実際にコーヒー豆が育った標高順に決められているのだとか。

そして、メインとなるのは山の形を模したモンブラン。中でもおすすめなのが、和栗と抹茶を使った山脈モンブランです。コーヒーとともに、ふんわり香る栗の味わいとしっとりとした舌触りを堪能し、帰路へとつきます。

次回は四国の香川県を舞台に、瀬戸内を感じられる里山と温泉、変わり種の酵母を使った日本酒を紹介します。

各務原 恵みの湯

岐阜県各務原市鵜沼各務原町2-68
TEL.058-385-2611
営業時間:8:00~23:00
※新型コロナ情勢を踏まえ現在は8~22時営業
料金:大人(平日)700円 、(土日祝)800円
定休日:なし
https://www.meguminoyu.jp/

喫茶室 山脈

岐阜県各務原市鵜沼三ツ池町2-205
TEL.058-322-7600
営業時間:9:00〜18:00
定休日:不定休
https://kissa-sanmyaku.com/

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PROFILE

大垣柚月

ランドネ, PEAKS / コントリビューティングスタッフ

大垣柚月

好きな登山スタイルはテント泊縦走。中でも好きな時間はテント場で1杯目のビールを口にする瞬間で、みたい景色のためなら、地球の裏側まで行ってしまうタイプ。気がつくと困り眉になっているが、困っている訳ではない。

大垣柚月の記事一覧

好きな登山スタイルはテント泊縦走。中でも好きな時間はテント場で1杯目のビールを口にする瞬間で、みたい景色のためなら、地球の裏側まで行ってしまうタイプ。気がつくと困り眉になっているが、困っている訳ではない。

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