[はじめての山登り講座]コツは「使う頻度」にアリ!効率よくスッキリ収めるパッキング術
ランドネ 編集部
- 2015年11月05日
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「どこに何を入れればいいの?」「詰める順番は?」……登山の準備で特に初心者が頭を悩ませがちなのが、バッグパックの「パッキング」。軽めのものは最下部、重量のあるものは真ん中から上に入れるのが基本だが、背負ったときのバランスだけにとらわれていると、必要なときに必要なものがサッと取り出せない、なんてことも。そこでマスターしたいのが、行程を考えて荷物を「使う頻度」別に4つに仕分ける、効率のいいパッキング方法。忘れ物や無駄な荷物も減らせて一石二鳥、山行がグンとスムーズになること間違いなしの、パッキングのコツをご紹介しよう。
A「よく出し入れする」エリア━━いざという時に必要なもの
緊急時すぐに取り出したい小物、財布、ヘッドランプやエマージェンシーキット、行動中に出し入れすることが多いウェア、雨具などは、取り出し口のある上部エリアにまとめよう。雨具やバッグカバーはバッグパックのポケットも活用して収納を。食材や調理道具を持たない場合は、行動食の予備を入れても。
B「途中で使うもの」エリア━━食材や調理器具など
途中で食事や長めの休憩をしない山行では不要だが、食材やクッカー、火器類、カトラリーやコップなどを持参する場合は、真ん中のエリアにパッキング。細々したものは中身が見えるスタッフサックに分けて入れてもOK。水のボトルやソフトボトルは他のアイテムと同じ袋に入れず、背面に収納しよう。
C「目的地まで使わない」エリア━━着替えや寝具など
山小屋泊なら寝具、洗面道具、着替え、厚手の防寒具、リラックスグッズなど、日帰りなら汗拭きシートや帰り道の着替え、温泉セットなど、目的地まで使わないかさばるものはバランスを取りやすい最下段に収納を。絶対に濡らしたくない着替えなどは、防水仕様のスタッフサックに入れてガードしよう。
D「行動中に使うもの」エリア━━貴重品や行動食など
行動食や携帯電話、地図、コンパス、カメラなど、バックパックを下ろさず歩きながら使いたいものはサブバッグに。日焼け止めやサングラスなども、ここに入れておくとサッと取り出せて便利だ。ただし、あれこれ詰めすぎるとバランスが悪くなるので、本当に必要なものだけにとどめよう。
荷物を4つに仕分けたら、それぞれスタッフサックへ入れ、バックパックの所定のエリアに詰めればパッキングは完了! 同じシチュエーションで使うものはジャンルが違うものでも気にせず一緒に入れ、「分けすぎないこと」がポイントだ。これにより目的のものが探しやすくなるだけでなく、撤収も速やかになり、山行がずっと快適に楽しめるはず。荷物整理に苦手意識をもっている人はまずこの方法をトライしてみよう。
(エイパブ編集部・ヨシダ)
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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