キノコ大好きなモデルの仲川希良さんとヒラタケ採りへ【登山ガイド・渡辺佐智の“やまのさち”】

登山ガイドの渡辺佐智さんが、自然の中で採れる旬の幸を追ってあちこちの山へ。さて、今回のやまのさちは?

12月中旬、新潟でナメコが豊作との噂、地元の名人に連絡すると、この後ヒラタケが出るよ、ということでキノコ大好きなモデル仲川希良さんを誘ってLet’s GO!

【新潟県小千谷市のヒラタケ】
ヒラタケ科
刈り取りの時期:11月~1月。場所によっては通年生える
生息場所:混成林の倒木や立ち枯れした木に多い

○教えてもらった名人
山田 誠さん
一昨年は自然薯掘りでお世話になりました。おいしいものを、おいしい時期に採って、おいしく食べる山田さん。キノコ以外も詳しい。

希良さん、ヒラタケ採りにいきませんか?

肉厚のヒラタケをステーキにして食べる。口いっぱいに頬張ると、ヒラタケの香ばしいようなキノコ風味が鼻から抜けて目が覚める。噛むとジュワ?と肉汁が、じゃなかったキノコ汁が溢れて、プリプリの食感に歯が喜ぶ。昨日採ったばかりという手のひらサイズのヒラタケはそんな風にして、あっという間に私と仲川希良さんのお腹に収まった。これは登山口でのできごと。山に入る前の山田さんからのサプライズステーキに、私たちは俄然、ヒラタケ採集スイッチが入った。

数年前に秋のキノコ狩りで希良さんといっしょにお世話になったのが山田さんとのご縁の始まりだ。12月中旬、「今なら雪上を歩いてヒラタケ採りができますよ」と山田さんから教えてもらった私は、これは希良さんも誘わねば、と二人で新潟へ向かった。

空は快晴で、前日に降ったふわふわの新雪が20cm。山田さんにヒラタケの出てきそうな場所を教えてもらいながら、尾根から尾根へ移動する。雪の斜面は滑りやすく、新雪の下には藪の踏み抜きがあったりして手強いところもあるが、降ったばかりの白い雪に光が反射して、明るい気分を盛り上げた。「あったよ~」山田さんのキノコを見つける目は早い。歓声を上げて木に近づくと、5cmくらいのヒラタケがいくつも出ている。樹皮の割れ目からむにゅ~と押しでてくるキノコの姿は、ああ、なんてかわいらしいのだ。根元にナイフを入れ、愛をこめて収穫した。 帰り道、振り返ると三人の足跡が雪面に並んでついている。採ったヒラタケのずっしりとした重みが心地よく、よく遊んだいい一日であった。

ナイフとキノコを入れる袋は必須。袋はメッシュや篭など風通しのいいものを。

20170126_01
1.手の届かないところにあるキノコは山田さんの秘密兵器で。伸縮する棒の先に刃がついている
2.葉は落ちて藪漕ぎしやすく、雪で明るい。立ち枯れた木を探す。雪に埋まった倒木につくことも

和洋中どんな料理にも合うヒラタケ。食感を味わうならシンプルな味付けで。

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1.山田料理長によるヒラタケとナメコのステーキ。油で炒めて、塩をふりかけただけの絶品メニュー
2.白菜、ベーコンとヒラタケの鍋。味付けはベーコンのみという簡単メニューだが、唸るほどうまい

雪の支度
雪に覆われた山は足元の支度が大事。踏み抜きに気をつけましょう。とくに木の周りは雪がついていても、ツリーホールといって穴が開いていることがよくあります。また、積雪にあわせて、スノーシューやクランポン(アイゼン)の準備を。

○渡辺佐智(わたなべさち)
自然のなかで体を動かし、
おいしいものを食べることを愛する。
安全登山のための情報を
ウェブサイトでも発信
www.yamanosachi.jp
やまのさちサイトで番外編を公開中!
yamanosachiROGO
http://www.yamanosachi.jp/bangai.html

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