山好きたちが教えてくれる、私のとっておき山グルメ
ランドネ 編集部
- 2018年10月24日
「南アルプス山麓とベジカレー」by 渡辺佐智さん
色づく木々を眺めつつ、落ち葉を踏みしめながらのんびりと歩く秋の山旅には、美味しいグルメが欠かせない。
南アルプスへのルートの起点となる広河原山荘を、ガイドの際によく利用するという渡辺さんのオススメがベジカレーだ。「ごはんはもちろんスイーツや日によってある裏メニューもおいしいと評判。なかでもお気に入りなのが、地元野菜がたっぷり入ったベジカレー。甘めのルウと素揚げした旬の野菜がベストマッチ。色とりどりの野菜は見た目も楽しく、山歩きで疲れた体が元気に」と渡辺さん。
以前、待ち合わせの際に予定より早く着いたので広河原山荘周辺を散策したところ、豊かな植生の静かな森が続き、「今まで素通りしていたけれど、これはもったいない!」と思ったそう。帰りは少し遠回りをして奈良田温泉で汗を流して温まれば、山頂に行かずとも、充実した1日になるのでオススメ。
【教えてくれた人】
渡辺佐智さん/登山ガイド
春~秋は登山ガイド、冬はバックカントリーガイドとしても活躍。山菜キノコ採りとのんびり渓流釣りが趣味で、自然のなかでのごはんが好き。
「赤城山と特製味噌ラーメン」by 上久保匡人さん
群馬県の赤城山(黒檜山)はルート選択が豊富で季節を問わず楽しめる。そんな赤城山のオススメのグルメを教えてくれたのは、登山はもちろんキャンプにもよく訪れているという上久保さん。「赤城山頂駅記念館で味わえる鍋割山ラーメンは、登山後の疲れた体を温めてくれる濃いめの特製味噌に、たっぷりの野菜とちぢれた喜多方麺がスープによく絡んで絶品」とのこと。
山頂駅のすぐ下にはには覚満淵という湿原もあり、食後の散歩にぴったり。山頂駅では上久保さんが代表を務めるプライレットのTシャツを販売しているので、お土産にぜひ!
【教えてくれた人】
上久保匡人さん/PRIRET(プライレット)代表
群馬・桐生の織物技術を生かした山ストールを制作するプライレット。今秋、吾妻山のふもとに実店舗「アヅマベース」が完成予定。
「美ヶ原と冷やしバタークレープ」by 鈴木ともこさん
登山後のオススメスイーツを教えてくれたのは、松本市在住のマンガ家でエッセイストの鈴木ともこさん。初心者や小さな子ども連れでも歩きやすい美ヶ原へのアクセスが良い松本市街にそれはある。「クレープ工房のメニューはどれも絶品だが今年の新作の魔法の冷やしバタークレープは驚きのあるおいしさ。パリパリの皮と冷たいバターが合う」とのこと。また、冷やしざらめあんこバターも食感がよくオススメとか。
いろいろな種類のクレープを山仲間とシェアしながら楽しんでみては?
【教えてくれた人】
鈴木ともこさん/マンガ家・エッセイスト
松本在住。本誌で「鈴木ともこの山モノ手帖」を長期連載中。全国各地で山に関するトークショーなどにも出演。
カラダや心の疲れをいやしてくれる、ごほうび山グルメ。美しい自然とともに味わう一品は、きっと山旅のいい思い出になるだろう。
(出典:『ランドネ 2018年11月号 No.102』
(K)
SHARE
PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。