いまは自宅でアウトドアを楽しむとき。山へは想いを寄せるとき。
ランドネ 編集部
- 2020年05月01日
この記事を読んでくださっている方のなかには、世の中の自粛ムードに飽き飽きしていておられる方がいらっしゃるかもしれません。無理もないことだと思います。「3密」ではないから山に行ってもいいのではと思ってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
でもいま一番大切なことは、医療現場に負担をかけない、ということです。
救急車で搬送されても受け入れに時間がかかる、病院の資材が足りない、などの医療崩壊が起こり始めています。
たとえ近所の裏山でも、虫に刺されたりヘビに噛まれたり、草木にかぶれたりする可能性はあります。ちょっと足を滑らせただけでも、怪我をして病院へ行かなければならない確率もゼロではありません。
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この状況がいつまで続くかは、誰にもわかりません。でも、山登りを楽しむ未来への希望を閉ざさないために私たちにできることは、不要不急でない限り、家にいることです。
これまで思いつかなかったような、自宅でアウトドア気分を楽しめる方法があるかもしれません。たとえばライフステージが変わったり、病気や怪我で山に遊びに行きづらくなったりしたとき、いま想像を膨らませたことが心の支えになるかもしれません。雨降りの休日の楽しみを増やすことにつながるかもしれません。
山の新しい楽しみ方や魅力に気づけるいい機会だと捉えることもできます。
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ランドネ編集部では、山での写真をSNSにアップして共有する「#山リレー」を始めたり、5月23日発売号の本誌では、自然に想いを寄せられる本や映画、音楽、料理を紹介する企画も進めたりしています。
ガイドさんや山小屋の方、ツアー会社さんなど山を生業とされている事業者の方も自粛をしてくださっています。趣味でアウトドアを楽しむわたしたちは、その決断に感謝をしながら、ときには鬱屈とした気持ちを共有しながら、いまを楽しむ方法を考えていきたいと思います。
アウトドア雑誌『ランドネ』
編集長 佐藤泰那
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。