わたしのお気に入り、モンベルの山道具|四角友里さん、栗田朋恵さんに伺いました
ランドネ 編集部
- 2020年10月07日
山歩きに親しみ、四季折々に自然のなかで過ごす時間を楽しむ、
登山ガイドの栗田朋恵さんとアウトドアスタイル・クリエイター四角友里さん。
お二人がアウトドアで愛用している山道具のエピソードを伺いました。
まずは、栗田朋恵さんのお気に入り、
モンベルの「ストームクルーザー ジャケット Women’s」からご紹介。
「頼れるベーシックモデル」
登山ガイドの栗田朋恵さんには、フィールドで使うアイテムを選ぶときに意識するセオリーがある。
「レインウエアや登山靴、バックパックなどを選ぶとき『迷ったら、 ベーシックなモデルを買う』というのが私の信条です。技術や素材の進化とともに世の中には軽量性を追求したアイテムが次々と登場しています。でも、初めの一着にはベーシックを。自然のなかで役立つ基本的な機能を体感として知ったあとで、進化系アイテムを使うと、強みや弱み、活用の仕方がよりよくわかると思うんです」
栗田さんが愛用するストームクルーザー ジャケットも、まさしく定番のモデルだ。
「雨から体を守ることはもちろん、防風や防寒などもレインウエアの大切な役割です。その点で、ストームクルーザーは、標高の高い場所や、気温が急激に変化する季節の変わり目、冷たい雨が降る日など、軽量性に特化したレインウエアでは『寒い』と感じるようなシチュエーションでも安心して使うことができるんです」
ゴアテックス規格のC-ニットバッカーテクノロジーでしなやかな着心地を実現している点も、お気に入りの理由のひとつ。
「肌当たりがとてもソフトで、しっかりした生地なのにごわつきがないんです。フードのフィット感も、帽子をかぶった上からでもバッチリです。些細なことかもしれないけれど、こうした使い勝手のよさが雨のなかを歩くストレスをやわらげてくれますね」
ストームクルーザーとともに数多くの山歩きを経験してきたなかでも、とくに思い出深いのは昨年7月に訪れた白馬の八方池。
「親子の山歩きイベントを主催したとき、霧雨が時折降るような天気で、風が吹くと寒くて。参加者のみなさんに『レインウエアを着てください』と呼びかけてからお昼ごはんを食べたのですが、そのときも『レインウエアを持ってきてよかった』と思いましたね」
また、いざというときに頼れるウエアでもある。
「たとえば親子での山歩きの場合、子どもが怪我などで歩けなくなってしまうと、彼らの体はすぐに冷えてしまう。そんなときは、レインウエアで体を包んで温めてあげます。ときには子どもを背負ってその上から雨具をぎゅっと絞って安定させる必要があります。そのためにもある程度の強度があると安心ですよ」
- ストームクルーザー ジャケット Women’s
- 価格:¥20,800
- 重量:227g
- カラー:コーラルピンク、クラレット、 ダークネイビー、ライトターコイズ、 マスタード
お話を聞かせてくださったのは・・・
栗田朋恵さん
登山ガイドとして活動するほか、 2 歳からの親子の山歩きワークショップなどを行う『外あそび tete』や自然とアートのプログラム『山と図工の学び舎 てくてく』などを主催する
***
次は、四角友里さんのお気に入り、
モンベルの「ダウンハガー800 Women’s #2」をご紹介。
「寝袋に包まれる幸せな時間」
「昨年、オーストラリアのタスマニア島を旅して、オーバーランドトラックを5泊6日で歩いたとき、この寝袋を持っていきました。5夜も連続で、寝袋にくるまって眠るのは初めての経験。でも、少しずつ寝袋が身近な存在になっていって、たくさん歩いて一日の終わりに潜り込むと、自宅で布団に包まれているような幸せな気分を感じるようになっていました」
長く山歩きを楽しみ続ける友里さんがこの寝袋を使い始めたのは、3年ほど前のことだ。
「以前は、テント泊で山を歩くのは夏だけだったので、おなじダウンハガーシリーズで薄手モデルの#3や#5を10年ほど使っていました。でも、ソロテントでの山行を始めて、紅葉の時期の山にも行くようにもなったので、2017年に少し厚めの寝袋を買うことにしたんです。#2を選んだ理由は、まず充分な保温性があること。『寒くて寝られなかったらどうしよう』という心配をしたくないので、冬にも使えるモデルを選びました。
もうひとつは、小さめサイズの女性用モデルがあることです。持ち運ぶときにはコンパクトに収納できるし、約700gで軽量。身長164センチの私にとっても、男女兼用モデルや海外ブランドの寝袋って、やや大きくって。でも、『これなら、私でも背負って歩ける』と思えました」
訪れる場所や季節、山歩きのレベルに合わせて、幅広いバリエーションが揃うこともダウンハガーシリーズの魅力。また、高いストレッチ性もお気に入りのポイントだ。
「私は寝相が悪いので、寝袋の中で手足を思うままに動かせるのがうれしいですね(笑)。ほかにも、寝る前や朝起きてすぐにストレッチしたり、疲れた足をマッサージしたり……。自由が効いて、すごく便利なんですよ」
睡眠時だけでなく、テント内でくつろぐときに、足を寝袋の中に入れてすごすこともあるそう。
「秋に九重連山を歩いたときにも、この寝袋を持っていったのですが、坊ガツルに張ったテントで朝、目覚めると、草原に霜が降りて、一面真っ白。そんな風景を眺めながら、寝袋の中であぐらをかいて、朝ごはんを食べる。とても幸せなひとときでした」
- ダウンハガー800 Women’s #2
- 価格:¥36,000
- 重量:739g(スタッフバック含む)
- 収納サイズ:φ14×27cm(3.7ℓ)
お話を聞かせてくださったのは・・・
四角友里さん
アウトドアスタイル・クリエイター。執筆活動やアウトドアウエアのプロデュースなどを通じて山の魅力を発信。著書に『一歩ずつの山歩き入門』(小社刊) など。Instagram@yuri_yosumi
- BRAND :
- ランドネ
- CREDIT :
-
写真◎桑山 章
イラスト◎コグレチエコ
文◎吉原 徹
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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