BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

音楽と人と街をつなぐアウトドアな旅企画「ototabito」#1 豊岡編/Keishi Tanaka【ライブレポート@出石永楽館】

ototabito(オトタビト)では、音楽をきっかけとした、自然と街、そこで暮らす人たちと出会う旅を提案します。毎回1組のアーティストが、自身の音楽とつながりのある街と思い出の場所を紹介。写真と文章のほか、思い出の話や、おすすめしたい理由などをアーティストの「声」で聴くこともできます。そして、旅するきっかけを後押ししてくれるような、音楽イベントやライブをお伝えします。第一回目のアーティストKeishi Tanakaさんが旅先として紹介するのは、兵庫県豊岡市です。

こちらの記事も、併せてご覧ください!
豊岡編/Keishi Tanaka【オーベルジュ豊岡1925/とど兵】
豊岡編/Keishi Tanaka【ひととまる/TAS】
豊岡編/Keishi Tanaka【豊岡旅で立ち寄りたい、おすすめスポット】

豊岡を旅するきっかけのひとつとなる、音楽イベント「MIR TOYOOKA presents MUSIC FESTIVAL」が、2022年3月5日(土)に近畿最古の芝居小屋「出石永楽館」で開催されました。Keishiさんのライブパフォーマンスをはじめ、イベント当日の会場のようすなどを、ここでお届けします!

会場は、近畿最古の芝居小屋「出石永楽館」

豊岡市の城下町エリア出石(いずし)。歴史と文化を肌で感じられる美しい街並みの中に、ひときわ存在感を放つ建築物があります。明治34年に開館した近畿地方最古の芝居小屋「出石永楽館」。当時は歌舞伎をはじめ、この地域の大衆文化の中心として栄えたものの、テレビの普及や娯楽の多様化により昭和39年に閉館。惜しむ声が集まり、平成20年の大改修で華やかだった当時の姿が忠実に復元されました。兵庫県指定重要有形文化財であり、廻り舞台、奈落、花道といった貴重な舞台機構が当時の趣をそのままに残っています。現在も歌舞伎、落語、演劇、ライブなどの各公演で使用されています。

歴史を感じる街並みを歩き、まるでタイムスリップしたかのような錯覚を身に纏ったまま、永楽館の中に一歩足を踏み入れると、世界がより深みを増して切り替わります。

舞台を正面に畳敷の観客席、桟敷(さじき)が広がり、舞台左手からは客席をまっすぐ貫く花道が。会場を照らす提灯の妖艶な光と、天井付近に飾られたレトロな看板がより一層エモーショナルな雰囲気を醸し出しています。

出石永楽館
兵庫県豊岡市出石町柳17-2
TEL 0796-52-5300
※公演日・貸館日以外は館内の見学が可能。
入館料:大人400円(団体320円) 学生240円(団体190円) 中・小学生以下無料
休館日:毎週木曜日、12月31日、1月1日
営業時間:9:30~17:00(最終入館時間16:30)
http://eirakukan.com/

ライブ直前のKeishi Tanakaさんに聞く「豊岡とのつながり」

MIR TOYOOKA(ミュージシャン・イン・レジデンス豊岡)とは、ミュージシャンが豊岡に滞在し、その経験をもとに音楽を創作するという市主催のプロジェクト。このプロジェクトでKeishi さんは2020年に初めて豊岡を訪れました。

「行く前にネットで豊岡について調べようとしたんですが、すぐにその手を止めました。ゼロから感じていこうと思って。実際に来てみて分かったことは、ひとつの同じまちなのに場所によって違う色、顔を持っているということ。海があって、山があって、城下町もあって見応えがあった。面白かった。そうやって実際に豊岡のいろんな場所に行って、たくさんの人に出会い、豊岡市からもらった『高校生』というテーマを思い浮かべながら最初に創作したのが『Fallin’ Down』です。しかし、これからというタイミングでコロナ禍が本格的に始まり、ライブは何度も延期。豊岡で予定していた計画もすべてゼロからになりました。でも正直、あまり落ち込んではいなかった。直接会えないなら、オンライン上に豊岡の高校生を集めて世間話をしてみたり、そこから生まれた新しいアイデアをカタチにしてみたりと、その都度楽しく動いてきました。そうさせたのはやっぱり“人”で、滞在中に出会った人にまた会いたいと思っていたし、それがコロナを理由に消えていってしまうのは寂しすぎると思って……。どうやったらまた会いたい人たちに会えるのか、いつも新しいアイデアを探していました。そんな中、このototabitoがスタートし、僕はここ豊岡を紹介したい旅先に選びました。そうやって迎えた今日のライブは、いろんなストーリーの集大成なんです」とKeishiさん。

ototabitoに書き下ろした、新曲「Sunnyも披露!

ライブはFM802のDJ土井コマキさんがMCを務めスタート。撮影クルーとして裏方を支えたのは、豊岡市の高校生たち。ステージでは、高校生のダンスユニットやボーカル&ピアノデュオのパフォーマンス、bonobosのライブ演奏と続き、4組目にKeishiさんが登場しました。

「2年ほど豊岡に通って何度もライブが中止になり、やっと今日ここで、このメンバーでライブができます。今日は来てくれてありがとうございます。お互い良い日にしましょう」と舞台から客席に投げかけ、温かい拍手が溢れます。

ototabito に書き下ろされた新曲「Sunny」は3曲目に披露。

「ototabitoという旅と音楽をテーマにしたWebメディアが新しく始まって、その第一回目に僕を選んでもらって、書き下ろしたのが、いま歌った『Sunny』。じつはこの曲にも豊岡が関係しています。『Keishiさんが紹介したい街、好きな街を教えてください』と言われて、ここ数年で言えばやっぱり豊岡だろうということで、僕の目線で紹介させてもらいました」

Keishiさんが豊岡に滞在して初めて制作した曲「Fallin’ Down」や、ジャケットに豊岡のホテル「オーベルジュ豊岡1925」が使われているミニアルバム「AVENUE」からの楽曲など、高らかに歌い上げられていきます。そのステージは、アップテンポな楽曲からメロウなものまで、永楽館のレトロなムードと絶妙にマッチ。

弾ける生バンド、鼓動に響く歌声。念願のライブは声援がかけられない分、観客たちはそれぞれの体で心地よくリズムを刻み、拍手で歓びを表現し、ライブは終盤へ。

自分たちの演奏と、豊岡の街の魅力を感じてもらうため

「2年間豊岡に通うなかで、何度も計画しては潰れるということを繰り返していたので、やっとライブができたという気持ちが強いです。永楽館という素晴らしい場所を借りることができ、僕らの演奏と一緒に豊岡の街を豊岡市以外のお客さんに感じてもらえたのも嬉しかった。いろんな制限がある中で、裏方も含めて参加してくれた高校生達と一緒に創り上げたことは自分の中で財産になったし、高校生のそれぞれの中にも、新しいステップを踏み出すきっかけになるような何かが、少しでも残っていればいいなと思います」

「ototabitoの最初のひとりに僕を選んでくれて、ありがとうございます。何かをゼロから創り出すことはとても重要だと思っていて、それに応えられるようにやってきましたし、これで終わりとも思ってないので、引き続きよろしくお願いします。そして、今後は見る側としても楽しみにしているので、第二弾も期待しています!」

SHARE

PROFILE

ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

No more pages to load