クレイ勇輝が率いるOCEANSが1stアルバム『OCEANS with love』を発表|OCEANSが考える、山と音楽のさらなる楽しみ方とは
ランドネ 編集部
- 2022年07月27日
宇宙的感覚を研ぎすます「山と音楽のさらなる楽しみ方」をテーマに、さまざまなミュージシャンにインタビューしていくシリーズ。音楽フェスをはじめ、アウトドアフィールドで聴きたい音楽を紹介する。
クレイ勇輝が率いるOCEANSが1stアルバム『OCEANS with love』を発表
元キマグレンのクレイ勇輝が、アーティストコレクティブ的なスタイルで、流動的にメンバーを編成し、スペシャリストたちが役割を分担しながらライブや音楽作品の制作するOCEANSとして、8月17日に1stアルバム『OCEANS with love』を発表する!
——OCEANSのはじまりから伺えますか。
クレイ:最初は趣味的な形で、ゆるい感じではじまりました。平昌オリンピック冬季競技大会のパブリックビューイングイベントへの出演オファーがあって、ひとりでやるのもしっくりこなかったので、周りの音楽仲間を誘って。OKP-STAR(ex.Aqua Timez)、Shun(HY)、芹澤優真(SPECIAL OTHERS)、MARTIN(OAU)、GIRA MUNDO、yui(FLOWER FLOWER)らと、「LIFE」「CHE.R.RY」「虹」だとか、みんなのヒット曲をやるというような。それが楽しくて、続けて行きたいなと
——「アベンジャーズ」「オーシャンズ11」的な集結というか。2018年から活動がスタートし、コロナ禍に入って活動にドライブがかかったように思います。
クレイ:メンバーみんなの持ち歌をフェスでやるみたいなグループでしたが、コロナ禍にライブができないとなって一変しました。この活動ってなんなんだろうとみんなで考え、「曲を作る」というフェーズに入って。1曲目「世界から音が消えた日」というのが、まさにその時の状況を表した曲で。ミュージシャンだけでなく、今、かなり売れっ子になっているbanishmentという絵師・イラストレーターを仲間に入れて、リリックビデオを公開したんです。
——イラストのリリックビデオがハマっていましたね。
クレイ:結局、コロナの状況で大変だったのは日本だけでなく、世界中同じだから、僕らのことを知らない海外に向けたかったというのもあって。日本のACG(アニメ、コミック、ゲーム)の文脈で解釈したものを発信したいなと。
——7月27日、アルバムに先行して「Summer in COLORZ with yui」が配信されましたね。
クレイ:この曲は、去年の夏、2度目の京都・即成院(寺院)ライブで披露するために作りました。コロナ禍に即成院でライブをしたのは特別な体験でしたし、久石譲さんの「Summer」を間奏で弾いて、ツアーでは歌詞の<京都>部分をご当地のものに変えて歌うといいなとか、思い浮かべながら生まれました。
——この曲に限らずですが、離れていたり時間がたったりしても必ず会おうというメッセージをアルバムの随所に感じました。
クレイ:僕らも年齢を重ねて、時間の経過やスピードが変わってきた気がして。来年、再来年、同じように会えるのかっていうのは確かなことではないと、ひしひしと感じています。それで、約束って大事なんだなってより思うようになりました。守れる人や愛せる人の数は限られていますけど、OCEANSの活動で10年来20年来の気心しれた仲間たちと音楽をやっているように、まずは、家族や友人を大事にして、それが広く派生していくほうが現実的ではないかなと。
——あたたかい場所、戻ってくる場所があるようにも思えます。
クレイ:そうですね。僕、アウトドア体験として印象に残っているのは、キャンプフェス「New Acoustic Camp」で。最後に全員でフォークダンスするんですよね。主催するOAUのTOSHI-LOWさんとかMARTINらしいフェスだなって思うんですけど、ベースに家族や仲間思いな感じがあるから、やっぱり、居心地がいいし、楽しいなって思うんですよね。僕らOCEANSの活動のテーマにも、そういう思いがあるように思いますね。
——絶賛、ツアー中だと思いますが、久しぶりのツアーはいかがですか?
クレイ:めちゃくちゃ過酷ですけど、楽しいですよ。ツアーもそうだし、ライブ自体が久しぶりなんですが。会場が声が出せなくて、拍手や手拍子への意識って今までなかったんですけど、鳴り止まない拍手っていうのは、こういう感じかーってわかって。お客さんも僕らも、ある種覚悟があってライブをやっているし、見にきているし。そういう意味では、また違う感覚があるんです。
——有機的に新しい形が生まれていくといいですね。
クレイ:そうですね。日本にとどまらず、海外も含め、もっと音楽が届くといいなと思います。
Field Like Music
◎アウトドアで聴きたい1枚。
サザンオールスターズ/『海のYeah!!』
ジャック・ジョンソンもいいんですけど、ここはサザンで! これはベストアルバムですが、「希望の轍」とか好きな曲が多いんです。昔の風景を思い出しながら、キャンプファイヤーを囲んで、飲みながら聴きたいし、みんな絶対口ずさめるから楽しいと思うんですよね。実は、今、僕らのツアーでも「真夏の果実」のカバーをやっていて(笑)。ギターの佐藤嘉風が桑田佳祐さんのツアーでコーラスやっていたりするので、縁を感じていたりします。
OCEANS(オーシャンズ)
写真中央のクレイ勇輝を中心とする、FREE & EASYな音楽集合体バンド。2020年に初の配信シングル「世界から音が消えた日」を発表し、500 万再生を超えるストリーミングヒットを記録。8月17日に発売される『OCEANS with love』は、これまでKureiYuki’s名義で配信した楽曲13曲とボーカルにyuiをフィーチャーした新曲を加えた全14曲を収録する。OCEANSの初期の集大成となる作品に。
Information
OCEANS『OCEANS with love』/8.17 release
/(CD)¥2,727+税
/Virgin Music Label and Artist Services
※参加ボーカリスト:DAZBEE、yui、伊原六花、鈴木愛理、ほか参加
【アルバム(CD)予約リンク】https://virginmusic.lnk.to/
LIVE
COLORZ powered by SHEIN
7月27日(水)・28日(木)東京・Zepp Haneda
8月21日(日)東京・日比谷野外音楽堂
COLORZ powerd by SHEIN | 公式サイト
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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