夏登山の服装大解説。初心者でもOK!レイヤリングの基本
FUNQスタッフ
- 2022年08月31日
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夏の登山には夏服が基本ですが、高湿度・高気温・急な天候変化の対策も必須。
山の天候は天気予報に関係なく変化しやすいため、雨風や標高が上がることによる気温の低下、運動によって生じた汗冷え、低体温症などのリスクが常に身近にあります。それでは、どのような服を選ぶのが理想なのか、気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで当記事では、夏登山に最適な服装をご紹介します。夏登山をする際に持っていると便利なアイテムも合わせて紹介するので、最後まで読めば初心者の方でも安心して山に行けますよ!
登山の服装は夏でも「レイヤリング」を意識!
夏登山の服装の基本は「レイヤリング」が基本。登山などで使われる「レイヤリング」という言葉は、「重ね着」のことを指しています。
夏に登山をする場合、「暑いから半袖・半ズボンで行こう!」と考える人もいるかもしれません。しかし、夏であっても汗で体が冷えたり突然の雨に打たれたりすることで、低体温になってしまう危険性があります。安易に薄着で登山に挑むのは良くないということになります。
また、夏だからといって半袖で山に行くと、虫さされや草木などの接触によって怪我をする危険性も。登山コースにもよりますが、服選びは慎重に行う必要がありますよ。
上記で解説しましたレイヤリングですが、基本は以下の3つのレイヤーに分かれます。
- アンダーウェア
- ミドルウェア
- アウター
それぞれの特長をウェアの種類ごとに紹介していきます!
アンダーウェア
アンダーウェアとは直接肌に触れるインナーシャツを指します。
登山の快適さを左右するレイヤリングの基本ともいえる重要なウェアなので、コストは高くなりますが、アウトドアメーカーのものがおすすめ。アンダーウェアはポリエステルなどの速乾性に優れている素材が多く、肌をドライに保つ工夫がされていますよ。
最近では「メリノウール素材」という羊の毛を使った肌ざわりの良い素材も増えており、さまざまなアウトドアブランドで多く販売されています。
肌ざわりだけでなく、保温性・通気性・防臭力に優れていることから、夏でも快適に着ることができます。初めてアンダーウェアを購入する際は、ぜひメリノウール素材の商品を検討してみてください!
ミドルウェア
ミドルウェアとは、山シャツや薄手のフリースなどの中間着のことを指し、体温調整をしやすい万能アイテムです。
行動着と保温着の2種類あり、行動着は速乾性と通気性が求められ、保温着はフリースや化繊のジャケットやダウンジャケットを指します。薄手のウインドブレーカーなどがあれば、日焼けや虫刺されなどの防止、寒さ対策にも十分活躍してくれますよ。
アウター
アウターは1番上に羽織るもので、雨・雪・風から体を守るウェアのことをいいます。
ゴアテックスなどの防水・撥水・防風・透湿機能のあるレインウェアが理想的で、ボトムスはレインパンツなどがおすすめです。
大きすぎず小さすぎないものが理想なので、購入の際は必ず試着するようにしましょう。
登る山によって服装を選ぼう
気温は、標高が高くなるほど下がっていきます。
標高の高い山を登る場合、「登るうちに寒くなったけれど、防寒着を持ってきていない…。」ということがないように気をつけましょう。高さ100mで0.5~0.6℃程度の温度変化があるため、登る山によって服を選ぶことが大切ですよ。
低山
低山は真夏はとても暑く、虫が多いです。そのため長袖と薄手の長ズボンを選択しましょう。ひんやりした着心地の接触冷感素材のものを選ぶのも◎。
大量に汗をかくことが予想されるので、着替え用のTシャツを準備しておくと良いでしょう。汗をかいてもすぐ乾く化繊素材のアンダーウェアがおすすめですよ。
高山
高山は夏でも防寒対策が必須。標高0mの気温が30℃の場合、標高3000mでは12℃となると予測されます。体温の低下が起こりやすいため、保温性のあるアンダーウェアを選びましょう。
また、木の背が低くなり、直射日光を浴びることになるため、帽子やサングラスなどの日よけグッズも必要になります。万全の準備をして高山にチャレンジしましょう。
登山の服装選びでは「素材」が大事
登山用の服選びの際、主に選ばれる素材は以下の3点です。
- 化繊素材
- ウール
- ハイブリッド(化繊とウールの混合)
素材によって価格や役割が大きく変わってきます。購入する前に、素材ごとの特長を頭に入れておきましょう。
化繊素材
化繊素材は最も広く扱われている素材で、汗を素早く蒸発・拡散してくれるため、ドライ感が保たれやすい素材になっています。
比較的安価で耐久性が高いので、初心者が初めて登山ウェアを購入する際におすすめですよ!
ウール
ウールは濡れてもひんやり感がないため、汗冷えの心配がありません。汗をかいてもにおいにくく、不快感なく着用できます。
ただし、天然素材なので洗濯の際は水温や洗濯方法に気を付ける必要があります。型崩れや縮みを避けるためにも手洗いを基本とし、洗濯機を使う場合は「手洗いコース」を選ぶようにしましょう。
ハイブリッド
化繊の「速乾性」とウールの「保温・濡れの強さ」を両立した素材がハイブリッドです。
バランスが良いので使い勝手が良い点が魅力です。ちなみに、コットン素材は水分を吸収しやすく、乾燥しにくいため急速に体温が奪われてしまうので登山には適していません。
UNIQLOで人気のヒートテックインナーなどのレーヨンが含まれたウェアは、夏に合った素材ではありますがとにかく水に弱いため、汗をかくことが多いと予測される登山には向いていません。
少し高価にはなりますが、アウトドアブランドの製品を選ぶのが安心ですよ!
夏の登山におすすめな商品を紹介!
ここまで、夏の登山であっても薄着のみでは危険であるということを説明しました。では、具体的にどのようなグッズが必要なのか、おすすめ商品も含めてご紹介します!
アンダーウェア
夏場の登山において、初心者がまず悩むのはインナーではないでしょうか。ここでは、レイヤリングの基本となるアンダーウェアのおすすめ商品をご紹介します。
【ファイントラック】ネオリーフロングT
しっとりとした柔らかな肌当たりと優れた吸汗速乾性を両立。
適度なクーリング効果をもっているため、蒸し暑い日本のアウトドアに最適です。
- メーカー参考価格:¥7,040(税込)
- 素材:ポリエステル45%・トリアセテート37%・ナイロン18%
- 重量:195g
- サイズ:S・M・L・XL
- カラー:グレー・ネイビー・オフホワイト
グローブ
登山をする際に意外と外せないアイテムのグローブ。冬場はもちろん、夏場でも標高が高くなると肌寒く感じることもあるため重宝されるアイテムです。
怪我の防止目的としても、持って行くことをおすすめします。
【ミレー】QDトレック グローブ
高い速乾性と操作性を備えた夏に最適なトレッキンググローブ。
掌に滑り止め加工が施されているため、高いグリップ力を発揮します。
- メーカー参考価格:¥4,950(税込)
- 素材:ポリエステル90%・ポリウレタン10%
- サイズ:XS・S・M・L
- カラー:BLACK-NOIR・チャコール・SAPHIR
登山用靴下
登山途中での靴ずれは絶対に避けたいアクシデントです。夏の登山でも厚手のものを選び、足を保護するようにしましょう。季節に合わせて適切な素材を選ぶことがポイントですよ。
【ブリッジデール】パフォーマンス・ハイクガンメタル
- 素材:素材:ピュアーウール44%・ナイロン38%・エンデュロフィル17%・ライクラ1%
- サイズ:スモール・ミディアム・ラージ
- カラー:ブラック:GMT・GRN
登山用の靴下は、こちらでも詳しく紹介しています。ぜひチェックしてください。
登山靴
登山をする際、「スニーカーでも大丈夫?」という人は多いです。歩く山によってはスニーカーでも問題ないですが、本格的な登山をするのであれば登山靴を選択することをおすすめします。
【キャラバン】トレッキングシューズC1_02S
履きやすさを重視したトレッキングシューズなので登山初心者におすすめ。600gと軽量なので足が疲れにくいのも嬉しいポイントです。
- メーカー参考価格:¥20,900(税込)
- サイズ:22.5~30cm
- 横幅:3E
- ヒールの高さ:4.5cm
- ソールの厚さ:2cm
- 素材:合成皮革
- カラー:アッシュ・レッド・デザートサンド・アンバー・ブラウン・ネイビー・ブラックシルバー
レディース用の登山靴は、こちらでも詳しく紹介しています。
帽子
帽子は必須アイテムではありませんが、メリットの多いアイテムです。特に夏の登山では直射日光による熱中症の危険があります。標高が高くなるにつれて紫外線も強くなるため、帽子は持参することをおすすめします。
また、転倒した場合などを想定して怪我のリスクを軽減させるメリットもありますよ。
【コロンビア】テックシェイドⅡハット(XU0155)
シンプルなスタイルのキャップ。吸湿速乾効果に優れているので汗を素早く吸収拡散します。柔らかな肌ざわりでサイズを調整できるベルト付きなのでストレスフリーな被り心地です。
- 素材:ナイロン100%・ポリエステル%
- 重量:54g
- カラー:ブラック・Collegiate Navy・Savory
【マムート】ランボルドハット
軽量なナイロンベースの生地を使用したランボルドハット。速乾性に優れているので夏の登山に最適です。コンパクトなので荷物にならないのも◎
- メーカー参考価格:¥5,005(税込)
- 素材:ナイロン85%・合成繊維15%
- 重量:93g
- サイズ:S・M・L
- カラー:phantom・olive・iguana・safari
山好きのこだわりコーディネート
夏登山にピッタリのこだわりコーディネートを紹介!おしゃれキャンパーさんを参考にご自身のコーディネートにも取り込んでみてくださいね。
夏山にぴったり!爽やかな水色がアクセントなコーデ
model:@gakujo_aya さん
暗めのカラーを多く使ったコーディネイトに水色のシャツが映えていますね!頭に巻かれた手ぬぐいは汗止め効果もバッチリ。一眼レフカメラも専用のアイテムでザックにホールドしているため、身軽さもアップしていますよ。
アースカラーを多く取り入れた優しい色合いのコーデ
全体的に優しい色合いのアイテムを多く使ったコーディネイト。蛍光色の黄色いソックスがキーアイテムになっているのがポイントですね!日差し避けの帽子や、虫除けにもなるタイツは夏登山に最適です。
紫外線対策バッチリ!ハイカーらしいおしゃれコーデ
水色とベージュで統一された、おしゃれで利便性の高いコーディネイトになっていますね!サングラスと帽子、長袖を着ることで紫外線対策もバッチリ。黒色のザックでフワッとなりすぎずに、引き締まった雰囲気が出ていてかっこいいですね!
適した服装で、夏の登山にチャレンジしよう!
夏の登山は、登る山や天候によって必要になる服装やアイテムに違いがあります。汗をかきやすく、虫被害の多い季節なので、不快感を和らげるためにも素材選びには細心の注意を払いましょう。賢い服装選びを学ぶことができれば、初めての夏登山でも安心して挑戦することができますよ。
夏の登山での服装選びは、ぜひ当記事を参考にしてみてくださいね!
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