
キャンプで使うおすすめランタン15選!種類やシーン別での選び方を紹介

FUNQスタッフ
- 2022年08月31日
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ランタンとは火や電球の明かりを、ガラスなどの透明な壁で覆った照明器具のことです。ハンドルがあるタイプなら、持って運んだり、吊り下げることもできます。
ランタンは選ぶときのポイントが多いので、初めて購入する方は分からないことも多いでしょう。今回の記事では、初心者でも分かりやすいように、ランタンの選び方や、おすすめの商品をご紹介します。
- 燃料別に種類を紹介
- おすすめの明るさ
- 使用場面別に選ぶ方法
ランタンを使うときの注意点も解説するので、ぜひ最後までお読みください。
ランタンの種類
ランタンには主に4つの種類があります。タイプによって初心者向けのものから、玄人向けのものもあります。自分に合うものを、しっかりとチェックしましょう。
LEDランタン
LEDランタンは火を使わないので、初心者でも安全に使用できます。熱を持たないので、火傷や引火の心配も少なく、子供がいるファミリーキャンプにもおすすめです。明るさを抑えて使用すれば、長時間点灯できるのもポイント。
給電方法は、電池式と充電式があります。電池式は、予備の電池を持っていくことで、継続して使用できます。充電式は、自宅などであらかじめチャージしておく必要がありますが、ランニングコストが低めです。機能が多彩なものも多く、スマートフォンを充電できるタイプもありますよ。
LEDランタンは明るさの調整がしやすく、場面ごとに明るさを変えられるので、雰囲気づくりも簡単です。
LEDランタンについては、こちらでも詳しく紹介しています。
ガソリンランタン
ガソリンランタンの最大の特長は光量の大きさです。燃料タイプ別にみても、トップクラスの明るさを誇り、空間全体を照らしたい方におすすめします。
燃料となるホワイトガソリンは引火点が約-50度と低いので、火力が落ちる冬季でも安定して燃焼できるのもポイントです。
燃料を入れるときは、空気2:燃料8の割合を推奨します。燃料いっぱいにいれてしまうと、点火がしにくくなる可能性があります。
ガソリンランタンのデメリットは、燃焼方法やメンテナンスの難しさです。ガソリンランタンには、マントルと呼ばれる道具の下準備や、空気を押し出すポンピングという手順が必要で、初心者には少し難解です。
また、使用後は燃料を缶に戻したり、ポンプカップやマントルのチェックなども大切です。久しぶりに使う場合、長年放置したガソリンは劣化している可能性があるので、使用しないでください。
オイル(灯油)ランタン
オイルランタンは灯油、パラフィンオイルを燃料に明るさを得ます。温かいオレンジ色の光を放ち、ロマンティックな雰囲気でテントサイトを照らします。光量は他の燃料と比べて少なめなので、読書灯などでの使用を推奨します。
オイルランタンにはハリケーンランタンと、テーブルランタンがあります。キャンプに一押しなのが、耐風性のあるハリケーンランタンです。ポンピングやマントルの管理などがありますが、加圧式なら光量も向上しています。
オイルランタンの燃焼部位には芯があり、オーソドックスな綿素材のものや、半永久的に使用できるグラスファイバー素材のものなどがあります。芯は主に平芯が使われ、他に棒芯、巻芯があります。芯は製品によって違うことが多く、太さによって光量が変わります。
芯の長さが短くなってくると、燃焼しにくくなるので交換時期に気をつけてください。また、芯をランタン内に出しすぎていると焦げつきの原因になります。芯先が焦げていると点火しにくくなるので、先端を切り落としましょう。
使用を続けているとススがでるので、メンテナンスも大切です。パラフィンオイルはススがでにくいので、購入の際に推奨燃料をチェックしてみてください。
オイルランタンについては、こちらでも詳しく紹介しています。
ガスランタン
ガスランタンはガス缶を燃料に使います。扱いやすく光量も多いので、バランスを求める方におすすめのタイプ。下準備や難しい操作もないので、キャンプ初心者でも簡単に点火できます。
ガス缶はアウトドア向けの「OD缶」を推奨します。OD缶は屋外での使用を想定して作られており、寒さにも強いので、冬キャンプの際も安定して燃焼できるでしょう。
主に家庭用で使われる「CB缶」は入手がしやすく、装着が簡単な反面、火力がOD缶に劣り、寒い場所では点火や燃焼がしにくいという欠点があります。
ガスランタンには基本的にマントルが必要ですが、製品のなかにはマントルがないものもあるので、気になる方はチェックしておきましょう。
ガスランタンについては、こちらでも詳しく紹介しています。
ランタンを選ぶときのポイント
ランタンの光源には種類があります。他にも燃焼に関わるスペックもチェックしたいところです。ポイントをしぼって製品を調べましょう。
明るさ、灯りの色をチェック
明るさを選ぶときの基準に、ワット(W)、ルーメン(lm)の2つがあります。ワットは消費電力のことを指し、白熱電球でどのくらいの明るさがあるのかを示す単位です。対してルーメンは、LED電球の場合どのくらいの明るさになるのかを指す単位です。
また、光源の色には、蛍光灯に近い「白色光」、やわらかいオレンジの光「暖色光」などがあります。白色光は手元が見やすいので作業などをするときに、暖色光は優しい雰囲気をつくりたいときに使用すると良いでしょう。
燃焼時間・使用時間をチェック
商品ごとに燃焼時間(使用時間)が決まっているので、長時間使用する方や、ランニングコストを気にする方は調べておきたいポイントです。燃料の量によって使用時間は変わりますが、光量を抑えた状態ならLEDランタンに軍配が上がるでしょう。
使用シーンによってランタンを使い分けよう
ランタンはキャンプシーンによって注目すべきポイントも変わります。特に明るさは大事です。メインとサブを使い分けて、快適な空間にしましょう。
どんなシーンでも万能!メイン使い
メイン使いにおすすめのタイプはガスランタンとガソリンランタンです。明るさは1,500〜2,000ルーメン、100〜125ワットほどを推奨します。キャンプサイト全体を照らすのに、十分な明るさが確保できるしょう。
テーブルで使う
テーブルで読書をしたり、ちょっとした作業をするときにはLEDランタン、オイルランタンがおすすめです。明るさは150〜300ルーメン、60〜80ワットくらいが適切でしょう。明るすぎると、虫が寄ってくる可能性があるので注意してください。
テントで使う
テントは燃えやすい素材が多く、密閉された空間なので、火を使わないLEDランタンが良いでしょう。明るさは約300ルーメン、約30ワットで優しく照らすのがおすすめ。LEDを調光して、テントの大きさに合わせた明るさにしましょう。
【種類別】キャンプにおすすめのランタンを紹介
キャンプにおすすめのランタンを種類別に紹介します。
LEDランタンのおすすめモデル
LEDは安全性が高いのが魅力です。なかにはゆらめきモードで火のような動きをするものも。機能性に注目して選んでください。
【ロゴス】ゆらめきクラシカルランタン
本物のろうそくのようなゆらめきを再現したLEDランタンです。最大約360ルーメンまで明るくなります。光量を上げたい時は、スイッチを回せば、簡単にゆらめきモードをオフにできます。
ランタンの傘は、使用場面に合わせて取り外しが可能。傘があるときはテーブルなどの下方を、傘を外せば全体が明るくなります。
光はやわらかな暖色光で、空間をロマンティックに彩ります。予備の電池を用意しておけば明かりが切れる心配もありません。フックは吊り下げが可能なので、テントやタープ内の天井に取り付けられます。
- メーカー参考価格:10,900円
- サイズ:約22×22×34cm
- 重量:約970g
【バルミューダ】ポータブルLEDランタン
シンプルモダンなデザインが好評な、日本のメーカー「バルミューダ」が製作したLEDランタン。おしゃれな見た目は、屋内でインテリアとして使用しても違和感がありません。
ゆらめく暖色系の光が空間を優しく照らし、温白色にすればしっかり明るくなります。ダイヤルによって、約195ルーメンまで無段階に調整が可能です。生活防水機能もあるので、多少の水滴なら防いでくれます。バッテリー充電式なので維持費も安くすみます。
- メーカー参考価格:15,950円
- サイズ:11×10.3×24.8cm
- 重量:約630g
【DOD】ソーラー ポップアップ ランタン
電池を忘れても、ソーラー充電ができる優れたランタンです。手のひらサイズながら、約200ルーメンというハイパワーで手元を照らしてくれます。やわらかいシリコン製のホヤ部分は蓄光で光るうえに、コンパクトに折りたためます。
ハイパワーの白色光、暖色のやわらかい光、常夜灯になる暗めの暖色光、ロウソクのようなゆらぎモード、4つのパターンに調光が可能。カラビナ式フックも付属しているので、吊り下げ使用もできます。連続使用時間は最大80時間。USB充電機能付きなのも便利です。
- メーカー参考価格:3,000円
- サイズ:約8.5×11cm
- 重量:約161g
【FIELDOOR】アンティーク LEDランタン
昔ながらのアンティークデザインで、テントサイト内のムードをつくってくれます。オイルランタンのように見えますが、正真正銘のLEDランタンです。
チップLED12灯で、火のような優しい光を表現。色温度を2,500〜2,700ケルビンまで無段階調整が可能です。乾電池式なので、光が弱くなっても安心。持ち手付きなので、吊り下げもしやすくなっています。
- サイズ:約16×11.5×27cm
- 重量: 約365g
【ジェントス】LED ランタン
LEDランタンながら、約1,300ルーメンまで調光が可能です。小さいキャンプサイトなら十分に周囲を照らしてくれます。使用シーンに合わせて白色、昼白色、暖色光の3パターンに調光が可能。ゆっくりと明るくしたり、暗くしたりする機能もあるので、光の落差による目の驚きも軽減してくれます。
電池式なので防災用具としても使用可能です。電池が切れそうになると知らせてくれるインジケーターがついています。吊り下げができるフックも便利なポイントです。
- サイズ(約):φ129×246mm
- 重量(約):1220g(電池含む)
【レッドレンザー 】LEDランタン
ドイツの技術を詰め込んだLEDランタンは、マイクロ光学レンズによって最適な配光を実現。
アルミ合金製ボディは頑丈さに優れているので、アウトドア使用もバッチリ。突然の雨が降っても、高い防水機能によって本体を守ります。フックが上下についているので、どちらの向きでも吊るせますよ。
USBやACアダプターで充電が可能。スマートフォンなどを充電できるパワーバンク機能もついています。アプリ操作もできるので、離れていても明るさ調整などができます。ミニサイズもあるので、キャンプスタイルに合わせて大きさを選べます。
- サイズ:4.2×17.8cm
- 重量:約280g
ガソリンランタンのおすすめモデル
ガソリンランタンは扱いが難しいですが、光量が大きいという利点があります。こまめにメンテナンスをして長く使用しましょう。燃料の扱いにも注意してくださいね。
【コールマン】ワンマントルランタン
寒いときでも火力が安定するガソリンランタン。ホワイトガソリンを燃料とし、約130ワットの大光量でテントサイトを照らします。燃焼時間は約7.5〜15時間。急激な温度変化にも対応した耐熱ガラスで火種を保護してくれます。
専用収納ケースが付属しているので、持ち運びもしやすくなっています。2010年にロングライフデザイン賞を受賞。流行に左右されないデザインがクールです。
- メーカー参考価格:17,800円
- サイズ:約16×31cm
- 重量:1,400g
【コールマン】ノーススター チューブマントルランタン
チューブ型マントルを採用することで、約230ワットの大光量ガソリンランタンを実現しました。電池式の自動点火装置のおかげでライターは不要です。
持ちやすい大きいポンプノブの先端には、ポンピングの目安になるプレッシャーインジゲーターが付属しています。
- メーカー参考価格:26,800円
- サイズ:約17.3×34.3cm
- 重量:約1,800g
オイル(灯油)ランタンのおすすめモデル
雰囲気の良さが魅力のオイルランタン。お手入れは必要ですが、愛着もわきますよ。推奨された燃料を使って安全に使用してください。
【デイツ】ハリケーンランタン
1840年に誕生したアメリカの照明器具メーカー「デイツ」のオイルランタン。リーズナブルながら高品質な製品を作ることで評価を得ています。
防風性の高いハリケーンランタンなので、アウトドアにピッタリです。ライジングコーン型のバーナーを使うことで、芯の着火や調整がしやすくなっています。約7カンデラ(ロウソク7本分)の明るさがある4分芯を採用。デイツのオイルランタンは、さまざまなサイズが販売されているので要チェックです。
- メーカー参考価格:5,148円
- サイズ:約26.5×15cm
- 重量:約470g
【キャプテンスタッグ】オイルランタン
アンティークな見た目と、幻想的なやわらかい光で美しく空間を演出してくれます。芯に着火するだけの簡単作業で明かりが灯り、火力もリングをひねるだけで調整できます。
軽量性に優れ、ハンドルもついているので持ち運びがしやすいです。大、中、小サイズがあるので使うシーンに合わせて選びましょう。ホワイトガソリンは使えないので注意してください。
- メーカー参考価格:4,950円
- サイズ:16×12×25cm
- 重量:370g
【ペトロマックス】オイルランプ
創業時から変わらないデザインが普遍的人気を誇る、ドイツ生まれのオイルランタンです。ペトロマックスは、品質の高さからドイツ軍で使用された実績があります。
明るさは約400ワット。本体価格は高めですが、メンテナンスするごとに愛着がわく奥深さがありますよ。
- サイズ:17×40cm
- 重量:2,400g
ガスランタンのおすすめモデル
ガスランタンは火を使うランタンのなかでは、使用方法がシンプルです。ホヤの形も色々あるので、選ぶのも楽しいですよ。安全のために、推奨されたガスを使いましょう。
【ソト】レギュレーターランタン
連続使用や寒い場所の使用でも、火力が安定するガスランタンです。外気温が10度で実験したところ、ガスが切れる直前まで明るさが維持されました。
ホヤはステンレス製で、強度のあるメッシュタイプを採用。全体的な高さが低いので、空間の邪魔になりません。
マイクロレギュレーター機能によって、ノズル詰まりによって引き起こされる故障の確率を減らします。光量を細かく設定できるのもポイントです。
誤ってランタンが転倒しても、すぐに赤い炎(生ガス)が燃え上がりにくい仕様となっています。(転倒した場合、すぐに本体を起こしてください)
- メーカー参考価格:6,800円
- サイズ:10×13×15cm(使用時)、6.5×10.5×15cm(収納時)
- 重量:247g
【コールマン】ルミエールランタン
2011年にグッドデザイン賞を受賞したガスランタン。シンプルモダンなホヤの中でロウソクを思わせる優しい光が灯ります。背面レバーを調整することで、火種の大きさを変えられます。
マントルを必要としないので、ガスランタンが初めての人にもおすすめです。ホヤは壊れやすいので、専用のケースに入れて、丁寧に持ち運びしましょう。
- メーカー参考価格:6,980円
- サイズ:7.3×6×18.3cm
- 重量:約210g
【プリムス】2245ランタン
燃焼器具メーカーを代表する「プリムス」が製作したスウェーデン生まれのガスランタンです。吊り下げに便利なワイヤーサスペンダーが付属。火種を囲うホヤは光がやわらかくなるスリガラスを採用しています。
ガスは別売りになっていますが、プリムス製以外を使用すると故障する可能性があるので、注意してください。
- メーカー参考価格:13,200 円
- サイズ:6.8×6.8×11.2cm
- 重量:約200g
【Jeebel Camp】 ガスランタン
ロマンチックな雰囲気が素敵なガスランタン。花火柄や雪柄など、ホヤのデザインが豊富で、選ぶのが楽しくなります。ガラスの屈折を利用した光の演出は、ファンタジックにテントサイトを照らしてくれるでしょう。
- サイズ:16.2×8.4×8 cm
- 重量:100g
ランタンを使用する上での注意点
ガス、ガソリン、オイルランタンは火を扱うので、引火に注意しなければなりません。タープの生地や、引火物に近い場所での使用は控えてください。
また、テントの中で火気を使用すると、一酸化炭素中毒や火災につながる恐れがあります。テントの明かりとして使用する場合は、火を使わないLEDランタンを使用しましょう。
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