ハッカ油は虫除けに効果的！スプレーの作り方＆おすすめ市販品【天然由来】
FUNQスタッフ
- 2022年09月16日
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キャンプで悩まされるのが、蚊やアブ、クモなどの困った虫たち。虫たちを遠ざけるため、市販の虫除けスプレーを使っている人も多いのではないでしょうか。
しかし中には「肌が弱いので化学物質が入った虫除けは使いたくない！」という方もいるはず。そんな方におすすめなのが、天然成分の「ハッカ油」を使った「ハッカ油スプレー」です。ハッカ油スプレーは虫除けとしてだけでなく、爽やかな香りも楽しめる優れものです。
そこで今回はハッカ油の効能や特徴、ハッカ油スプレーの作り方、おすすめのハッカ油スプレー、さらにハッカ油スプレーの使い方や注意点など詳しく紹介します。
「肌に優しい虫除けスプレーが欲しい！」「ハッカの香りが大好き！」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
ハッカ油とは？効能と特徴を知ろう
「ハッカ油」とは、ミントの一種「ハッカソウ」から抽出された油です。清涼感ある爽やかな香りが特徴で、アロマオイルとしても利用されます。
原料となるハッカソウには多くの種類がありますが、特に「和種ハッカ」と呼ばれる部類には、清涼感を与えるメントール成分が多く含まれています。
ハッカ油は虫の嫌いな香り
ハッカ油の香りは、人間にとっては爽やかで好ましいものです。しかしハッカには虫が嫌う成分が含まれているため、ハッカの香りがすると虫は逃げて行ってしまいます。
この特性を活かしてハッカ油スプレーは、虫除けスプレーとしても使えるのです。虫が近寄ってこなくなるハッカ油ですが、殺虫効果はありません。人間にも自然にも、優しい虫除けといえます。
肌に優しい成分
ハッカ油はキャンディーやアイスなど、お菓子の原料に使われるように、人間に優しい安全な成分でできているため、肌にも優しい成分です。
しかしハッカ油は、そのまま使うにはやや刺激が強いオイルです。虫除けとして使う場合は「ハッカ油スプレー」にして、成分を薄めるとより使いやすくなります。
虫除け以外にも使える
虫除けになるハッカ油は、その他にも多くの効能があります。ハッカ油の主な効能は、以下の通りです。
- 抗菌・殺菌
- 消臭
- 鼻詰まり
- 冷感作用
- リラックス効果
抗菌・殺菌
ハッカ油に多く含まれるメントール成分には、抗菌・殺菌効果があります。洗濯の際にハッカ油を1～2滴垂らすと、嫌な生乾きの臭い防止に。またコップに入れた水に1滴たらして、マウスウォッシュ代わりにうがいをすると、口の中の菌を減らして口臭予防ができます。掃除の際にバケツに何滴か垂らして雑巾を絞って拭くと、虫がよりつきにくくなり、抗菌・殺菌効果も期待できます。
消臭
マスクを長時間していると、嫌な匂いが籠ってしまう時があります。メントール成分には、消臭効果も期待できます。ハッカ油をマスクに1プッシュすると、匂いを消してくれるとともに、爽やかな香りでリフレッシュされるでしょう。また気になる靴の臭いにも、ハッカ油スプレーがおすすめです。
鼻詰まりの緩和
ハッカ油のメントール成分は、抗アレルギー効果や抗炎症作用が期待できます。そのため花粉症などで鼻詰まりがひどい時は、マスクにハッカ油スプレーを1プッシュすると、鼻詰まりを緩和してくれます。
冷感作用
ハッカ油が肌に付くとスッーとする清涼感があります。これはメントール成分の冷感作用によるものです。そのためハッカ油スプレーを、制汗剤として使うのもおすすめです。また夏の暑い時期はお風呂にハッカ油を何滴か垂らすと、体温は下がらなくても、風呂上りにスッキリして涼しく感じます。
リラックス効果
ハッカ油のスッーとした香りは、イライラを沈めてくれる効果があります。ストレスを感じた時は、衣服にハッカ油をスプレーしたり、スプレーしておいたハンカチの香りをかいだりすると良いでしょう。
ハッカ油のスプレーの作り方
ハッカ油スプレーは市販のものもありますが、自分で作ることができます。市販のものよりリーズナブルなので、日常的に使いたい人にはおすすめです。
ドラックストアで手に入る材料で、意外と簡単に作れるハッカ油スプレー。基本の作り方を紹介します。
材料と基本の作り方
【材料（ハッカ油スプレー100ml分）】
- スプレーボトル ※ポリスチレンは避けてください
- ハッカ油…5～10滴
- 無水エタノール…10ml
- 精製水か水道水…90ml
※ハッカ油には「リモネン」という、ポリスチレンを溶かしてしまう成分が入っています。『PS』と表記されるポリスチレンボトルは使わないでください。ガラスやポリプロピレン（PP）、ポリエチレン（PE）、ポリエチレンテレフタレート（PET）、ポリ塩化ビニル（PVC）などのボトルは問題なく使えます。
【基本の作り方】
- スプレーボトルに、無水エタノール10mlを入れます。
- さらにハッカ油を5～10滴垂らし、よく振って混ぜます。
- 精製水（水道水）を入れ、さらによく振って混ぜて完成！
ハッカ油は入れ過ぎると、刺激が強すぎる場合があります。特に子供や肌の弱い人は、少ない量から試してみるのがおすすめです。
無水エタノールは、ハッカ油と水が分離させないための乳化剤の役割を果たしています。肌が弱くてアルコールで赤くなってしまう方は入れなくても、問題ありません。ただしハッカ油と水が分離するので、使用時はよく振って混ぜてください。
おすすめのハッカ油
ハッカ油スプレー作りに使える、おすすめハッカ油を紹介します。
■健栄製薬 ハッカ油20ml
ドラッグストアで手軽に手に入る、健栄製薬の「ハッカ油」。ハッカ油100％で、食品添加物として分類されており、紅茶やお菓子に入れても楽しめます。
中蓋付で一滴ずつ垂らして使えるので、ハッカ油スプレー作りや、そのまま使う際に便利です。ハッカ油初心者も手に取りやすい、リーズナブルな価格も魅力です。
- 原材料：和種ハッカ
- 内容量：20ml
■北見ハッカ通商 ハッカ油ボトル（中栓付属）20ml
日本のハッカ生産量の、9割を占める北海道。「北見ハッカ通商」は、北海道北見市のハッカ関連商品を展開するブランドです。レトロな雰囲気のおしゃれなパッケージ。最近は関連グッズを、雑貨屋などで見かけるようになりました。
「ハッカ油ボトル」は100％ハッカ油の商品。食品添加物としての扱いで、虫除けだけでなく紅茶やお菓子などに入れて使えます。オイルに珍しく、耐熱性・耐酸性に優れた理化学用ビンボトルが採用されており、中身が確認しやすく安心です。
- メーカー参考価格：1,080円（税込）
- 原材料：和種ハッカ
- 内容量：20ml
■sin（シン） 天然ハッカ油（ハッカオイル） 200ml 中栓付き
「どんどんハッカ油を使いたい！」という方におすすめなのが、大容量のsinの「天然ハッカ油」。虫除けとしてだけでなく調理や掃除、消臭剤、入浴剤として贅沢に使えます。レトロな雰囲気のパッケージも魅力です。
- 原材料：和種ハッカ
- 内容量：200ml
持続効果
ハッカ油スプレーの持続効果は、スプレーしてから1～2時間程度と短時間です。キャンプのように長時間外で過ごす場合は、こまめにスプレーすることをおすすめします。
使用期限
手作りのハッカ油スプレーの使用期限は、1週間～10日ほどです。ハッカの香りが無くなると、虫除け効果は薄れてしまいます。10日経っても余っている場合は、掃除の仕上げや靴の消臭に使うなど使い切ってしまうのがおすすめです。
またアルコール成分である、エタノール無しで作る場合は、さらに使用期限が短くなります。冷蔵庫に保管して、1週間以内に使い切ると良いでしょう。
虫除けハッカ油スプレーのおすすめ【市販】
「ハッカ油スプレーを手作りする暇がない！」「スプレーを一度試してみたい！」という方には、市販品を購入するのも良いでしょう。
おすすめのハッカ油スプレーを紹介します。
北見ハッカ通商 ハッカビン10mlスプレー
携帯しやすいコンパクトサイズが、ソロキャンプにピッタリな「ハッカビン10mlスプレー」。スプレーになっていますが、中身はハッカ油100％。虫除けとしてはもちろん、料理にも使えます。キャンプでの虫除けだけでなく、お酒や紅茶のアクセントにいかがでしょうか。
- メーカー参考価格：1,080円（税込）
- 原材料：ハッカ油
- 内容量：10ml
ペパーミント商会 天然ハッカ油スプレー100ml
北海道の美幌町のブランド「ペパーミント商会」。ハッカ油やハッカ関連商品を展開しています。クマのパッケージが可愛い「天然ハッカ油スプレー100ml」は、大容量の100％ハッカ油のスプレーです。食品添加物扱いなので、もちろん調理にも使えます。大容量のスプレータイプ。大人数のキャンプでも、虫除けスプレーとして気兼ねなくどんどん使えます。
- メーカー参考価格：1,944円（税込）
- 原材料：和種ハッカ
- 内容量：100ml
武内製薬 ハッカ油スプレー希釈タイプ 50ml
「100％ハッカ油は香りが強すぎる！」という方におすすめな、武内製薬の「ハッカ油スプレー希釈タイプ」です。虫除けにハッカ油スプレーを作ってみたいけど、忙しくて作る暇がない方にもおすすめです。優しい香りは、ハッカ油初心者でも使いやすくなっています。
- 内容量：50ml
ハッカ油の使い方【虫除け】
除菌や消臭など、万能なハッカ油スプレー。ここからは、虫除けとしてキャンプや屋内での使用方法を詳しく紹介します。
肌に吹きかける
ハッカ油スプレーは、直接肌にスプレーしても基本的に問題ありません。虫除けとしてだけでなく、消臭や冷却効果があるので、汗をかきやすい夏のキャンプを快適にしてくれます。ただし効果の持続時間が1～2時間と短いので、こまめにスプレーするのがおすすめです。
テントや網戸に吹きかける
キャンプ時、虫が近寄らないよう、テントや網戸にハッカ油スプレーを吹きかけておくとよいでしょう。リフレッシュやリラックス効果も期待できます。
ただし、ポリスチレン素材の物は溶けてしまいますので、素材を確認してから使いましょう。
ハッカ油スプレーを使う時の注意点
ハッカ油スプレーを虫除けとして使う際は、注意点がいくつかあります。安全に快適に使えるよう、注意点をしっかり守りましょう。
目や粘膜周辺には使わない
ハッカ油スプレーには、刺激成分のメントールが多量に入っています。目や鼻など粘膜には絶対にかけないでください。顔に直接スプレーせずに、頭の上から、ふんわりとスプレーするのがおすすめです。もし目に入ってしまった場合は、すぐに流水で洗い流してください。
火気厳禁！
ハッカ油スプレーは植物油のため、引火しやすい性質があります。焚き火やバーナーの近くでスプレーすると、大きな炎が上がる危険性があります。絶対に火の近くでは、使わないようにしましょう。またハッカ油スプレーのビンを、火の近くに置くことも避けてください。
赤ちゃん・妊婦さんには使わない
天然成分で、子供にも安心して使えるハッカ油スプレーですが、赤ちゃん・妊婦さんには注意が必要です。
ハッカ油を含むミント系の精油には、ケトン類のl（エル）-メントンという成分が含まれています。l-メントンは血圧上昇や神経毒性作用、堕胎作用がある成分です。そのため、妊婦や授乳中の人は使ってはいけないとされています。
また3歳未満の乳幼児は、神経が未発達でl‐メントンの影響を受けやすい年代です。また肌のバリアも未発達なので、メントールの刺激で肌荒れを起こす場合があります。3歳未満の乳幼児には、ハッカ油の使用は避けてください。
ペットは要注意！
動物の中にはハッカ油のような精油を、体内で分解できずに中毒を起こす種類がいます。特に猫はハッカ油の香りが苦手な生き物です。ペットがいる場合は、ハッカ油の使い方に注意してください。
ハッカ油を正しく使って快適に過ごそう！
爽やかな香りで、困った虫から守ってくれる天然成分「ハッカ油」について紹介しました。今回は以下の内容を詳しく紹介しています。
- ハッカ油は虫除けの効果がある。
- ハッカ油は虫除け以外に抗菌・殺菌、消臭、鼻詰まり緩和、冷却作用、リラックスなどの効果がある。
- ハッカ油スプレーは手軽に手作りできる。
- ハッカ油スプレーを使う際の注意点をしっかり守ろう。
子供や肌が弱い人も、安心して虫除けとして使える「ハッカ油スプレー」。消臭や冷却、リラックス効果もあるハッカ油スプレーを使えば、さらにキャンプは快適で楽しいものとなります。お近くのドラックストアで手に入る材料で簡単に作れるので、ぜひ一度試してみてくださいね。
キャンプでの虫除けについて、もっと知りたい方はこちらをチェック！
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