BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

イラストエッセイスト・松鳥むうの「山のふもとのゲストハウス案内」#12 Shiraishi Island International Villa(岡山県白石島)

その土地の暮らしに寄り添いながら、訪れた旅人を優しく迎え入れてくれる宿、ゲストハウス。全国各地に点在するゲストハウスを100軒以上訪ねてきた、イラストエッセイストの松鳥むうさんが、山歩きの拠点にもおすすめのゲストハウスを紹介する連載。12軒目は、岡山県の西端に連なる島々・笠岡諸島のひとつ、白石島にある「Shiraishi Island International Villa」です。

ウォールナットの家具に囲まれた、私の小さな別荘

「海の見える場所に別荘が欲しい」という人の気持ちが、生まれて初めてわかった気がする。その瞬間は「Shiraishi Island International Villa」のウッドデッキに立った時にやって来た。

岡山県の西端に連なる島々・笠岡諸島。そのひとつ、白石島は海も山もゆるゆると気軽に堪能できる楽園だ。島のビーチを見下ろすちょっと高台に建つ「Shiraishi Island International Villa」。ビーチの周囲には民家が数軒あるものの、背の高い建物はなく、のどか過ぎるほど。そして、その先には、穏やかな瀬戸内の海と多島美が広がる。窓から飛び出し、広~いウッドデッキに立つと、心地よい海風が、全身をふんわりと包む。ウッドデッキに置かれたチェアに腰をかけ、再び景色を眺める。「これが、日常ならいいのに!」と、私の中のもう一人の自分が呟く声が聞こえた。

広くスッキリとしたキッチンと共有スペースの海側は、ウッドデッキに出られるように一面大きな窓になっている。中から眺める海も空も、これまた、広々としていて、自分の心の解放感もそれに比例するかのようだ。

置かれている家具は、しっとりとした優しい手触りで、あたたかみと品が伝わってくるものたちばかり。すべて、マスターウォール製品。本社工場が岡山県内だという繋がりから用いられているのだそう。ウォールナット(クルミの木)が、こんなに気持ち良いものだったなんて、ここに来るまで知らなかった。

▲部屋は全個室、5部屋。畳の部屋もある。

出逢いは遥か遠くのタンザニア

もともと「Shiraishi Island International Villa」は岡山県の建物であり(現在は笠岡市が管理)、海外の方、もしくは、海外の方に同伴する日本人しか宿泊できなかった。が、地域おこし協力隊でやって来たムヤあゆみさんが管理担当になり「国際交流を謳うのなら、日本人も泊まれるようにした方がより良い」と提案したことで、今では、日本人ひとり旅もウェルカムの宿となった。

宿名とリンクするかのように、あゆみさんファミリーもInternationalだ。一緒に宿を管理する旦那さんはタンザニア出身のムヤ・モヨさん。そして、小学生と保育園児の2人のお子さんがいる。

▲アーティストであるモヨさんの作品。宿内に飾られている。母国の伝統的な布・パーニュが使われているのがとってもステキ♪

あゆみさんは、もともと、シンガーであり、大阪のブラックミュージック関係の飲食店等で歌っていたというから驚きだ!今のほんわかとした雰囲気からは想像がつかない。音楽や自然な暮らしを学びに訪れたタンザニアでモヨさんと出会ったのだという。なれ初め話を聞いてみると、これがちょっとした映画のようなストーリーでほほえましい。日本とタンザニアの価値観の違い話も、ググッと自分の視野が広がって、聞いているだけでワクワクしてくる。

地域おこし協力隊の任期を終えたあゆみさんは、今、港近くの古民家を改装してヴィ―ガン食のカフェ「菜食茶店KUa」も営んでいる。「旅人もだけど、島の人のちょっとお茶を飲んで話せる場所になれば」と。その想いの通り、島のおじいちゃんおばあちゃんたちが、診療所帰りに立ち寄ってお茶をして行く姿がある。

宿では、午前中に清掃等にやって来たモヨさんが「ここ(白石島)の山はすぐに登れて最高だ!」と、片言の日本語で教えてくれ、登山口まで案内してくれた(宿の目の前が登山口!)。

 

▲「KUa」のメインメニューであるカレーは、島のおじちゃんやおばちゃんに試食してもらいながら試行錯誤してできあがった一品

タンザニアは、音楽とパーティーが日常の中に当たり前にあるのだという。いつか、また、ムヤファミリーが奏でる生活の中の音楽を聴いてみたい。「Shiraishi Island International Villa」のあの心地良すぎるウッドデッキに寝ころびながら。

Shiraishi Island International Villa

https://www.shiraishiisland.com/home/accommodations/shiraishi-island-international-villa/

宿泊料金:
全個室(素泊まり)
4,000円~/人(8歳以上)

※1名で二人部屋を利用の場合:追加料金500円/泊
※3~7歳以下の子供で大人とベッドに添い寝の場合:1,000円
※2歳以下の子供で大人とベッドに添い寝の場合:無料
※7歳以下でも1人で1ベッド利用の場合:4,000円~

ご予約:
Booking.comのページからのみ受け付け
https://www.booking.com/Share-ubHaIq

TEL:
080-4953-4456

Shiraishi Island International Villaを拠点に歩きたい、立石展望台

国際交流ヴィラ前の登山口から登れる、立石展望台。ところどころ大きな岩がある尾根の一本道で、標高100m台には思えない迫力の山。登山道沿いにある「はと石」、「大玉岩」、「立石」はすべてが巨大な石で、登ることができ、それぞれの石からの眺望を楽しんでみては。

松鳥むう(まつとり むう)

イラストエッセイスト。離島とゲストハウスと滋賀県内の民俗行事をめぐる旅がライフワーク。訪れた日本の島は118島。今までに訪れたゲストハウスは100軒以上。その土地の日常のくらしに、ちょこっとお邪魔させてもらうコトが好き。著書に『島旅ひとりっぷ』(小学館)、『ちょこ旅沖縄+離島かいてーばん』『ちょこ旅小笠原&伊豆諸島かいてーばん』(スタンダーズ)、『ちょこ旅瀬戸内』(アスペクト)、『日本てくてくゲストハウスめぐり』(ダイヤモンド社)、『あちこち島ごはん』(芳文社)、『おばあちゃんとわたし』(方丈社)、『島好き最後の聖地 トカラ列島 秘境さんぽ』(西日本出版社)、『初めてのひとり旅』(エイ出版社)等。新刊『むう風土記〜ごはんで紐解く日本の民俗・ならわし再発見録〜』(A&F)

http://muu-m.com/

Instagram @muumatutori

Twitter @muumatutori

 

SHARE

PROFILE

ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

No more pages to load

x