佐渡島のジオを感じるトレッキングとスペシャルアウトドアディナーを体験してきました
ランドネ 編集部
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日本海に浮かぶ大きな島「佐渡島」。大佐渡と小佐渡と呼ばれる2つの島が繋がってできた島で、SやZのようなかたちをしているのが特徴だ。東京23区の1.5倍の面積をもつ、見どころ満載の離島である。豊かな自然、大スケールの縦走路、佐渡産のグルメ……そんな魅力いっぱいの佐渡島をたっぷり味わい尽くしたい。1泊2日で“おいしいとこどり”の欲張りな旅に出た。
DAY1/佐渡島を感じるジオトレッキング
新潟行きの新幹線「とき」に乗るところから、もう旅は始まっている。現地でご当地グルメを楽しめば良いとわかっていながらも、つい昂ぶってフライングしてしまう。東京駅で買った、えんがわの押し寿司のうまみたっぷりな味わいに顔がほころんだ。新潟港から佐渡島の両津港までは、ジェットフォイルで1時間ほど。この海を渡る時間が、いつもとは違う旅の特別感を演出してくれる。海の向こう側から眺めていた念願の佐渡島は、爽やかな秋空が迎えてくれた。
佐渡を熟知したアイランドガイドがアテンド
旅の起点は両津港から徒歩8分ほどの佐渡アウトドアベース。今回案内してくれるガイドのテツさんは、旅行で佐渡島を訪れたときにピンときて8年前に移住してきたそうだ。「佐渡は多様性の島なんですよ」と話すテツさん。「山に行きたいと思えば10分で山に行けて、海に行きたいと思えば10分で海に行けるんです」と続く。佐渡にはクマやイノシシ、シカやサルなど、大型の野生動物がいないため、花や草木が荒らされることがないそうだ。伸び伸びと生息する植物とともに、人々もありのままでいられるのだろうか。テツさんのまっすぐな笑顔がそれを物語っていた。
身支度をしてアオネバ登山口から歩き始める。この道は春になるとニリンソウ、エンレイソウ、シラネアオイなどの花々が咲き乱れるらしい。秋は紅葉が楽しめたり、冬は雪が積もったり、これも「多様性の島」の所以だろうか。沢の音を聞き、ときおり沢を乗り越えながら登っていく。すると川の底の土が粘土のように青くネットリしているのに気付いた。この地質から「アオネバ」という名前が付けられたそうだ。ガイドさんの手引きで山を歩くと、自分ひとりでは知ることができないものに出会えるからおもしろい。
ゆっくりとした時間が流れるドンデン高原でひと休み
アオネバ十字路を経由してドンデン池へ。広々とした高原の真ん中に突如あらわれるドンデン池を前にしたとき、時間の流れがゆっくりになるのがわかった。穏やかな風が吹き、躍る草木、揺れる水面……、とてものびやかな光景だ。昔はここに牛が放牧されていたらしい。ドンデン池の水を飲み、草を食べ、眠り……日々生活していたのだろうか。そんなことを想像しながら、コーヒーとお菓子でひと息ついた。
大佐渡のほぼ中央に位置する尻立山の山頂からは、大パノラマの絶景が広がっていた。通称「ドンデン山」とも呼ばれ、頂の丸い山「鈍嶺(どんでん)」に由来するそうだ。その名の通り緩やかな山頂から、今日歩いてきた道を振り返る。海から山へ、ずいぶんと歩いた感じがしてうれしくなった。
STAY/佐渡の夜景を楽しむアウトドアディナー
今夜はご褒美の豪華ディナーが待っている。ドンデンロッジのシェフによる佐渡産の食材をふんだんに使用したスペシャルディナーだ。きらめく佐渡の夜景を眺めながらいただくフレンチは格別おいしい。前菜、パスタ、お肉……次々と出てくるお料理に、酒もすすむ。夜も深まり空を見上げると、満天の星空がいまにも降ってきそうなほど近くに感じた。
DAY2/佐渡最高峰「金北山」を目指す縦走
朝ごはんを食べ終え外に出ると、雲海が広がっていた。夜景、星空、雲海、一度にこれほどの景色を見せてくれたドンデンロッジに後ろ髪を引かれる思いだったが、次なる景色を楽しみに歩き始めた。縦走入口に向う途中、これから歩く金北山が見えた。ずいぶん遠くに見えたが、自分の足であそこまで登ると思うと気持ちが高まる。
今日最初のピークとなるマトネまでは、しばらく急登が続く。こまめに水分を取りながら一歩ずつ足を進めていくと、一気に視界が開けた。
マトネから金北山まで続く縦走路が見渡せる絶景だ。アルプスの稜線にも似た雄大な景色に、足取りは軽くなる。ここからはほとんどアップダウンもなく、日本海に囲まれた島のてっぺんを歩き続ける。
しばらくすると、稜線の左右で樹木の生え方が異なることに気付いた。日本海から吹く強い北風が佐渡島にぶつかるため、風を遮ることができる両津側に枝を伸ばしているそうだ。そんな厳しい自然環境のなかで育っているからこそ、2,000m級の山で見るような植物たちが美しい景色を作り出しているのだろう。
3時間30分ほど続く大スケールの縦走路を、存分に味わいながらゆっくりと歩いた。佐渡島の最高峰である金北山山頂からの眺めは、この旅の締めくくりにふさわしい。水田が広がる国中平野、その奥には小佐渡があり、ぐるりと日本海に囲まれている。ガイドさん特製のサンドイッチをいただきながら、佐渡の大地の恵みを全身で感じた。
山旅の魅力は、自分の足で絶景を見に行けることに喜びがあると思う。そこにガイドさんの知識や、その土地のグルメが加われば、より深く楽しめるのは言うまでもない。港を離れ、海の向こうに見える佐渡島は、来る前よりもずっと美しく見えた。大切な思い出がまたひとつ増えたからだろう。
DAY1/アオネバ登山口~(180分)~ドンデン高原~(30分)~ドンデンロッジ
DAY2/縦走路入口~(50分)~マトネ~(85分)~真砂の峰~(150分)~金北山山頂
今回参加した「SADOジオトレッキングツアー」の詳細はコチラ!
雲上ロッジで星空と夜景を楽しむアウトドアディナーツアー
アイランドガイドと歩くSADOジオトレッキング
ツアー開催期間:2022年10月14日~2022年11月10日
料金:¥94,800(1人)
定員:4人
最小催行人数:2人
対象年齢:中学生以上
HP:https://www.enjoysado.net/experience/detail.php?eid=320
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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