どんぐりから苗木を育てる│親子でアウトドア
山﨑理恵
- 2022年12月15日
どんぐりを土にまいて、そこから芽が出て、木になり、やがて大木になる。森が身近ではないわが子たちもトトロのワンシーンを見たことがあるので、簡単に想像がついたようです。
ランドネ編集部ヤマサキが関わっている瑞穂町平地林整備活動では、平地林に必要な木を植えるため、どんぐりを拾って、土にまいて、苗木を育てます。
どんぐりを拾う
まずはどんぐり拾いです。よく見ると、もう芽が出ている?と思ったら、根でした。笑
「どんぐりは冬の間に土の下へまっすぐと根を張り、春に芽を出します。木の葉の上に落ちたどんぐりは、葉がジャマをして土に根が届かなかったり。逆に落ち葉が上に覆いかぶさって、その重みで芽が出られないこともあります。ちゃんと芽が出ても大きな木の木陰だと十分な光合成ができなくて大きくなれないんです」と、森林レンジャーあきる野の杉野隊長が教えてくれました。
落ち葉の上にも下にも無数のどんぐりが落ちていました。見上げると林を作っている大きな木々はちょうどいい距離を保って風に揺られています。
毎年、こんなにたくさんのどんぐりが落ちていて、木になれるのはそのほんの一部。多くのどんぐりは小動物の餌や森の肥料になります。
拾ったどんぐりを水に浸ける
浮いてきたどんぐりは虫に食われていたり、中が腐っている可能性があるので、沈んだどんぐりだけを土に蒔きます。
乾燥も木が育つときの大敵だそうなので、しっかりと土で包んであげるため、上から土をかけて踏んで土を固めます。
シートをかけて小動物から守る
ネズミなど森に住む小動物が食べてしまわないようにシートをかけて、コの字の釘で各所をとめます。
春に芽が出るのが楽しみです。
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