バックパックを背負って行く初めての山小屋泊│グレゴリーのジェイド33
ランドネ 編集部
- 2023年05月30日
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そのときにしか会えない景色を求めて
「この夏、本格的な登山を始めたい」そんな思いを抱いたら、まずは行ってみたい、山裾の優しい森の山小屋へ。フィールドに一歩踏み出したい女性のための山歩きとバックパックの小さな物語をお届けします。
山での〝暮らしの道具〞を軽やかに背負って
ほうっとため息をついて、ぽつり。「こんな景色、見たことない……」。深く澄んだ緑色の水をたたえるみどり池。その向こうには、まだ少し雪の残るモノトーンカラーの堂々たる天狗岳の姿が見えました。登山口の稲子湯からゆるやかなトレイルを歩くこと2時間と少し。森を抜けて池のほとりに出た途端、どこかまだ緊張が残っていた阿久津ゆりえちゃんの顔がパッと和らぎ、目を丸くして立ちつくしました。
なんて美しい場所なのでしょうか。
「この夏、登山を始めたい」というゆりえちゃんが、山の先輩にすすめられて来たのがここ長野県・北八ヶ岳です。山の頂を目指すのではなく、優しい春の森を歩いて、山小屋に泊まるという静かな山旅。登山にはそんな楽しみ方もあるのだと先輩が教えてくれました。
小さなみどり池のほとりに建つ「しらびそ小屋」は、その名が付くとおりシラビソなどの針葉樹が茂る森のなかにたたずんでいます。すばらしいロケーションや気さくなご主人、おいしい食事などを目的にやって来る人があとをたたない山小屋。受付をして荷物をほどき、グーンと伸び。体が軽い。思っていたより、元気だ。ゆりえちゃんは歩いてきたトレイルを反すうし、先輩の言葉を思い出しました。
「道具選びはしっかりとね」。ここへ来るにあたって登山靴とレインウエア、そしてバックパックはお店に通って吟味しました。靴は目的地まで元気に歩き切るために不可欠なもの。レインウエアは雨や寒さをしのぐもの。なによりバックパックはゆりえちゃんの〝生活〞を運ぶために欠かせません。山のなかでひととき過ごすための必需品を体ひとつで運んでくるのが登山だから。今日いっしょにここまで登ってきた「ジェイド」は、世界放浪や山旅を愛する人たちへ向けて、バックパックに何を求めるかを知り抜くグレゴリーが作ったものです。長い歴史に裏打ちされた快適さがあり、自分にピッタリの服に包まれるような優しい背負い心地。
「いただきま〜す!」
池のほとりのテーブルでカレーライスが湯気を上げました。夕飯まで時間があるから、ランチを食べたら天狗岳にもっと近い中山峠まで登ってみてもいい。33ℓのバックパックから溢れそうなワクワクを、背中いっぱいに背負って歩こう。
ジェイドは体に心地よく密着しながら、背中とバックのあいだには自由に空気が流れる構造。熱がこもらず、夏の暑い日も涼やかに歩けます。
サコッシュだと収納容量が物足りない人は「エンベロップショルダープラス」を。たっぷりとしたマチ付きで500㎖のペットボトルも入るサイズです。
背負った瞬間から“着る”ように身体にフィットするグレゴリーのバックパック。ジェイドは33ℓのほか、28、43、53 をラインナップしています。
[モデル着用]ダンガリーバンドシャツ¥19,800、ナイロンパンツ¥18,040、キャップ ¥5,720(すべてアクシーズクイン/双進)、Tシャツ¥6,600(マウンテンハードウェア/コロンビアスポーツウェアジャパン)、ソックス¥2,310(ロトト/ロトトショールーム)、トレイルタンブラー¥3,850(キントー )
山小屋ではリラックスできるアイテムを取り出して
バックパックはU 字型に大きく開くファスナーで一番大きな荷室に外からアクセスできます。山小屋での整理だけでなく、行動中もなかの荷物にすぐ手が届いて使いやすいです。
細かい必需品はポーチに整理して収納。「エンベロップポーチ(左:A4、右:B5)」など、グレゴリーは旅で役立つさまざまな収納小物も充実しています。
山小屋で過ごす時間にはエコバッグが便利です。読みかけの本やドリンク、おやつを「イージーショッパー」に入れて、みどり池の前に行こう
[小屋内モデル着用]モノエアフーディ¥31,900(フーディニ/フルマークス)、ヴェンチレーションパンツ¥20,900、ヘアバンド¥5,280(アクシーズクイン/双進)、ラインソックス¥2,310(ロトト/ロトトショールーム)、キーホルダー ¥1,980(マーブルシュッド/マーブルシュッド恵比寿本店)
グレゴリー・ジェイド33
女性の身体に合わせて設計。日帰りから数泊まで、山旅で便利・快適な機能を余すことなく備えたモデル。ジェイド33 ¥30,800(グレゴリー/サムソナイト・ジャパン)
お問い合わせ
グレゴリー/サムソナイト・ジャパン TEL 0800-12-36910 https://www.gregory.jp/
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Photo/S.Kato 加戸昭太郎
Text/T.Saito 斎藤智子
Styling/K.Shiraogawa 白男川清美
Hair&Make/T.Kobayashi 小林雄美
Model/Y.Akutsu 阿久津ゆりえ
Editorial/ランドネ編集部
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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