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山のそばでものづくりvol.12「8 Peaks BREWING」齋藤由馬さん

山のそばに拠点を置き、山の恩恵を受けながらものづくりをする人々に注目する本連載。今回は、ブルワリー代表の齋藤由馬さんにお話を伺いました。

ホップに可能性を見出し、ビール造りの世界へ

8 Peaks BREWING

profile
齋藤由馬さん

長野県出身。都内の大手漢方薬品メーカーに勤務し、2012 年にUターン。本場ドイツへの視察、酒蔵での勤務などを経験した後、2018年に茅野市にて「8Peaks BREWING」創業。
https://eightpeaks.co.jp/ 

▲2023 年4 月24 日、蓼科湖のほとりにオープンした新工場。ガラス越しに製造工程を眺められる。ショップも併設しており、土産用のビールを購入することも可能。

八ヶ岳西麓に広がる茅野市には、〝八ヶ岳〞の名を冠したブルワリー「8 Peaks BREWING」がある。創業6年目にあたる今年の4月、蓼科湖の湖畔に新工場を設立した。

代表の齋藤由馬さんは長野県上田市の切り花農家の息子として育ったが、大学卒業後は都内の大手漢方薬品メーカーに就職。東日本大震災をきっかけに働き方に違和感を覚え始め、2012年に長野県へ戻った。

「戻った当初は切り花の仕事を手伝っていましたが、なかなかうまくいかず……。そんなとき、花の一種であるホップが、約80年前に八ヶ岳西麓で栽培されていたことを知りました。二次加工してビールの原料にできるという点にも可能性を感じて、ホップの生産者になることを目指したんです」

▲左側の糖化窯をチェックしているのは、工場長の山岸さん。ビールは麦芽を破砕し、68℃で糖化させ、100℃で煮た後に冷却し、酵母を追加して発酵させて完成する。

ホップが好む環境は、冷涼な気候で、日照時間が長く、水はけのよい土壌があること。まさに八ヶ岳西麓はその環境に恵まれている。さっそく試験栽培を始めた齋藤さんだったが、ホップを売るためにはビールを学ぶ必要があると感じ、南ドイツへ視察に出かけたという。

「滞在中、多くのブルワリーをめぐりました。旅で気づいたのは、ビールのおいしさにはシチュエーションも大事だということです」

▲「ココイラエール」に使われている、国産のホップ。(写真:8 Peaks BREWING)
▲手前はペレット状のホップ。奥の3 つが麦芽で、それぞれ焙煎の具合が異なる。

帰国後、ホップではなくビールの作り手となる決意をし、2018年に茅野市に工場を構えた。稜線をモチーフにしたラベル、諏訪地方の方言を取り入れた商品名など地域の魅力が詰まったビールは、いまや地域を象徴する存在に。

「工場の裏にキャンプ場ができる予定です。キャンパーの方々に、山と湖のあるこの最高の環境でビールを味わってほしいですね」

8 Peaks BREWING のラインナップ

※容量はすべて330㎖

右から
アチーラセゾン

国産柚子の皮を使ったさわやかな香りが特徴。夏季限定商品(6~10月頃)。「あちーら」は方言
で「暑いでしょ」を意味する。596円。ALC.5.0%。

ココイラエール

八ヶ岳のふもとで栽培されたホップを100%使用。芳醇な香りで、シンプルな味付けの料理に合う。「ココイラ」は「このあたり」を指す。616 円。ALC.5.0%。

ヤイヤイペールエール

モルトの甘さと香ばしさ、ホップの香りが調和した、ブルワリーの看板商品。優しいコクが赤身の肉料理などの味を引き立てる。596 円。ALC.5.5%。

メタウィートエール

小麦麦芽を約50%使用し、フルーティな香りと爽やかなキレを表現。鶏肉料理やチーズが合う。「メタ」は「すごく」を意味する。596円。ALC.5.5%。

マットホップIPA

ホップをたっぷり使用。華やかで瑞々しい香りと果実味溢れるジューシーな風味、食欲をそそる苦みをもつ。肉のグリルや野菜と合う。616 円。ALC.6.0%。

サミーデスタウト

じっくり焙煎したモルトを使用した冬季限定商品(11~3 月頃)。チョコレートと相性よし。「サミーデ」は「寒いから」という意味。596 円。ALC.7.0%。

▲「タイニーガーデン 蓼科」内のレストランでは、限定ビール「ガーデンエール」をいただける。コンセプトは、「キャンプ場で一杯目に飲みたいビール」(写真:タイニーガーデン 蓼科)

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PROFILE

ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

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