夏でも涼しい!澄んだ空気を感じられる山|ランドネ100楽山(高尾山|6号路)
ランドネ 編集部
- 2023年08月15日
登山初心者におすすめしたい山を聞かれると、名前が挙がることの多い「高尾山」。東京・新宿から1時間弱というアクセスの良さに加え、選べるルートの多さや、設備の充実度が高いことから、絶えず人気の高い山です。
その中でも、私のお気に入りのルートは「6号路」のコース。数あるコースの中でも、自然を存分に満喫できるのが特徴です。修行者が足を運ぶ”びわ滝”、木の根がむき出しになっている道、沢沿いにある飛び石など、歩きながら楽しめるポイントが盛りだくさん!
今回は、ランドネ編集部・みかみが、初登山の場所に選んだ「高尾山の6号路」の楽しみ方を紹介していきます。
まるで都内とは思えない静けさ、溢れる自然
ケーブルカー付近の和気あいあいとした空気感から一変、6号路の登山道入り口からは、いっきに静かに。辺りの景色を眺める方や、道端に咲く花を観察する方まで、登山者の皆さんはそれぞれ違った楽しみ方をしながら、足を進めていきます。
私は、木々の隙間から抜けてくる光を探したり、沢の水が流れる音に耳を澄ませるのが好きで、序盤から休憩してばかり。ベンチも多く設置されているので、最初はまったり進むのもいいかもしれませんね。
6号路では、弘法大師にまつわる言い伝えで有名な「岩屋大師」があります。いくつか伝説が残されている弘法大師ですが、岩屋大師の伝説は、心が温まるエピソードなんですよ(大岩の陰で雨に打たれる母子を、どうにか雨宿りさせてあげようと合掌すると、ぽっかりと大穴が開いて無事に救出できたという言い伝え)。
高尾山には興味深い伝説が多くあるので、本当にこんなことがあったのかな?と想像を膨らませながら、この道を通り過ぎています。
登山道は、岩の道がかなり多く、天候状況によっては滑りやすいので注意。しかし、コケが群生している様子や、どこか涼しげな印象を与えてくれる登山道は、歩いていても心地がいいです。
特に夏の登山では、澄み渡る空気と共に楽しむことができるはず!
後半に差し掛かると見えてくる、立派な木の根が広がる道。階段状になっていますが、高さの幅は広くないので歩きやすいです。画像に写っているのは母親なのですが、この道に差し掛かると急にハイスピードに(笑)。リズムよく歩けるから、この道が一番好きなんだとか。
私はこの場所で、同伴者が歩いている姿を撮影することが多いです。空が抜けているので、良い感じの光が入ってきて写真映え◎。周囲に人がいないことが前提ですが、素敵な写真を撮りたい方は、この位置からカメラを構えてみてもいいかもしれません。
山頂で一服、冷たい蕎麦を堪能する
飛び石、長い階段を超え、あっという間に山頂へ到着。山頂では蕎麦をいただくことが多いです。疲れた体にシンプルな蕎麦の味が染みます。山頂では他にも、なめこ汁や玉こんにゃく、ピリ辛チョリソーなど、小腹を満たしてくれる軽食が多数販売されています。
別日には、ソフトクリームで体をクールダウンさせたり。夏の登山後には、冷えた食べ物が嬉しいですよね!高尾山には、大人から子供まで満足できるメニューが揃っていますよ。
下山途中に見つけた、小さな楽しみ
お腹を満たしたあとはルートを変えて、のんびりと1号路を下り始めます。ぱっと目についたのは、不定期で変わる紙細工と、周りには小さなどんぐり。いつも人だかりができているので、ついつい気になってみてしまうオブジェです。
こちらのオブジェ、なんだかトトロの確率が多い気がするのですが、今回はアンパンマンのぬいぐるみもセットになっていました。
最後に紹介するのは、ケーブルカー・高尾山駅の近くにある「三福だんご」。いつも、この三福だんごを食べながら、登山の余韻に浸っています(下山はおしゃべりを楽しみながら、すぐに降りてしまうので)。
3つのだんごにはそれぞれ意味があり、上から“大福”、“幸福”、“裕福”を表すそう。自家製のくるみ醤油のタレが甘くておいしいので、いつもついつい買ってしまいます。ぜひ高尾山へ足を運んだときには、こちらのお店に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
当記事では、多くの自然にあふれている高尾山・6号路の、私なりの楽しみ方を紹介しました!ぜひ、皆さんの夏山プランの参考にしてみてくださいね。
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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