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アウトドアショップ「エルク」が案内!山梨百名山の楽しみ方|#05 秀麗なる富士を望む山々

山梨百名山の魅力や楽しみ方を伝える、アウトドアショップ「エルク」の綾井です。

今年の3月から12月までの10か月間で100座登って魅力を伝える「山梨百名山チャレンジ」も、いよいよ後半戦に差しかかってきました!

今回は山梨百名山に選ばれ、なおかつ大月市が選定している「秀麗富嶽十二景(しゅうれいふがくじゅうにけい)」に選ばれた山を紹介します!

8月に登った山梨の山

・笊ヶ岳 2,629m
・本社ヶ丸 1,631m
・横尾山 1,818m
・小楢山 1,713m

8月の夏山シーズンは何と最も少ない4座となりました……。挽回するために秋シーズンは登りまくらなければっ!

▲笊ヶ岳

笊ヶ岳は山梨百名山の中でも「最も過酷な山」といって差し支えないでしょう。

山頂までの登りのコースタイムだけで10時間を超え、その道中に一切の山小屋はなく、長時間行動覚悟で日帰りで挑むか、幕営装備を持って挑むしかありません。夏の酷暑さもあって、いままでで一番きつい山行となりました。

▲横尾山

うってかわって横尾山は、比較的短時間で登れる山。途中、開放感あるカヤトの原からの景色を楽しみながら、稜線歩きができる。ハイキングとして楽しむ山として、ぴったりの山のひとつです。

さて今回紹介する山は、富士山のパノラマが魅力の本社ヶ丸(ほんじゃがまる)です。

本社ヶ丸~富士展望の山へ登る~

本社ヶ丸。変わった名前のこの山は、大月市に位置する標高1,631mの一座です。

山梨百名山だけでなく、大月市が定めた「秀麗富嶽十二景」の12番山頂に選ばれた山になります。秀麗富嶽十二景は大月市域内にあり、富士山を望む優れた景観がある場所として、 山梨県大月市が1992年に定めた12の山域(山頂)です。

大月市という場所は富士山から少し距離があり、三ッ峠山などが前に連なるため、富士山の裾野まですべて見渡せるわけではありません。それらの山がまた富士山の前景となり、富士山全貌が見える眺望に比べ、趣深い富士の景色を見ることができます。

大月市の山のあいだに中央本線が通っているので、秀麗富嶽十二景の山の多くは中央本線の駅からのアクセスが良好なのも特徴でしょう。本社ヶ丸含め、知名度の低い山ばかりですが、山梨らしい中低山の良さをもったいい山ばかりなので、ぜひ多くの方に登ってもらいたいと思っています。

▲登山口

今回は最短の登山口となる清八山・本社ヶ丸登山口から登りました。ここまで車で上がってきましたが、笹子駅から林道を登ってアクセスすることも可能です。

まずは中低山らしく植林地の登りから始まります。早朝から登り始めましたが、この日は少し登っただけでも汗が噴き出すほど、暑く蒸す日。真夏の8月の登山は、いかに朝早く登るかが大事ですよね。

その後も樹林帯の急登が続きます。富士の展望が待っていると思い、ガマンの登山が続きます。

展望が開ける前に、朝日が山に降り注ぎ、神秘的な景色も見ることができました。これぞ早朝に登るご褒美のひとつでしょう。なんてことの無い樹林帯の中にあっても、朝の光が差し込めば山が活き活き輝き始めます。

▲清八峠

清八峠に到着すれば、ここからは稜線歩きになります。峠から清八山にすぐ登ることもできますが、まずは本社ヶ丸へと目指します。ちなみに清八山も秀麗富嶽十二景の12番山頂に選ばれています。

尾根沿いに歩きはじめると、すぐに岩場が現れます。中低山といえども岩場があり、アスレチックな山登りを楽しめるのもいいところ。単調な登りだけでなく、岩場も出てきて徐々にテンションが上がっていきます。

岩場を登り終えると、山頂に立つ前に素晴らしい富士の展望を見ることができました。手前に見える電波塔が複数建っている山が三ッ峠山です。

ここから細かいアップダウンを経て、最後の岩場を登り詰めると、本社ヶ丸の山頂に到着です。山梨百名山の標柱だけでなく、大月市が設置した秀麗富嶽十二景の標識も立っています。

▲本社ヶ丸山頂からの富士山

雲が湧いてきましたが、山頂からも富士山の景色も見ることができました。富士山は山梨百名山を登り続けるなかで、これでもかと見続けてきましたが、秀麗富嶽十二景らしい風情ある構図ですね。

▲清八山からの富士山

本社ヶ丸を登った後は、もうひとつの秀麗富嶽十二景12番山頂の「清八山」にも足を運んでみましょう。おなじ道を戻り清八峠に戻ってくれば、そこから山頂までは10分もかかりません。

雲がかかっていますが、こちらも富士山の眺望がすばらしい、開けた山頂が待っています。清八山は松の木がいいアクセントになっていて、これまたすばらしい構図です。

本社ヶ丸と清八山のように、ひとつの番号にふたつの山が割り当てられていたりもするので、秀麗富嶽十二景に選ばれた山の数は19座あります。じつはここまでの山梨百名山登山でもいくつか登っているので、最後にいままでに登った秀麗富嶽十二景からの景色を紹介させてください。

いままでに登った、秀麗富嶽十二景

〈一番 雁ヶ腹摺山〉

旧五百円札の裏に印刷された富士山の撮影地であった雁ヶ原摺山。この山も登山口の大峠から一時間でこの景色を見ることができます。

〈一番 姥子山〉

雁ヶ原摺山から縦走して立ち寄った姥子山。岩峰となっている東峰からの富士の景色には感動しました。

〈八番 岩殿山〉

富士山と桜、春にはこのふたつを同時に楽しむこできる人気の低山。今回は富士山が見れませんでしたが、大月市街を手前に富士山を望むことができます。

9月からの山梨百名山チャレンジ

9月からの山梨百名山チャレンジ企画、怒涛のペースで登ります!まだまだ高峰も残っていて、八ヶ岳や南アルプスエリアも早く行かないとですね~。

次回のvol.6もお楽しみに!

エルクスタッフ 綾井瞭
北岳の山小屋で勤務後、山梨の山が好きで移住し、エルクに入社し7年。登山、トレイルランニング、スキーと広く山を楽しんでいたが、ヒザを壊してからは山梨県の山を改めて登り始める。山梨百名山チャレンジ企画の担当であり、山梨県の山を登って魅力を発信することをモットーに山登りを続けている。

エルクブログ「山梨百名山チャレンジ」はこちらから!

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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