アウトドアタウンときがわで里山遊び #7|キャンプと防災について考える
青木達也(アオ)
- 2023年09月08日
「アウトドアといえば、ときがわを思い浮かべるような”アウトドアタウン”にしたい!」。そんな思いを抱き、地元の人を巻き込みながら日々さまざまな活動を行なう、野あそび夫婦のアオさんこと青木達也さんが、ときがわの自然の楽しみ方や、そこで暮らす魅力的な人たちなどを紹介します。
キャンプと防災について考える
9月は防災月間ということもあり、NONIWAも地元の学校や自治体から「キャンプ×防災」を意識したイベントに呼ばれることが多い。防災は、いざというときの備えのイメージがあるかもしれないが、常に意識して行動しておくことが大事だったりする。じつは我が家でもつい先日長時間にわたって停電することがあった。その際、キャンプで日頃から使っている道具が役にたったので、今回はそんな話をご紹介したいと思う。
停電した時刻は深夜23時。突然部屋の中が真っ暗になった。こんなときにまず役立つのがLEDランタンとヘッドライトだ。寝る前の準備を済ませていなかったので、ランタンの灯りを頼りに歯磨きをして一旦心を落ち着かせる。30分もすれば復旧するだろうと悠長に構えていたが、なかなか復旧しない。スマホの情報を見ると復旧の目処がたっていないとのこと。熱暑が続くこんな日に限って停電したもんだから、部屋がとてつもなく蒸し暑い。エアコンは動かないがキャンプで使う保冷剤を氷枕にしたり、ポータブル電源で扇風機を動かすことで熱帯夜をどうにか乗り切った。
翌朝。刺すような太陽の日差しで目が覚めた。時刻は朝の7時。流石に朝になれば電気は回復してるだろうと思いエアコンのリモコンを入れたが動かない。東京電力のホームページを見ると未だ復旧の目処がたっていないとのこと。もはやいつ電気が回復するのか分からない状況に。そうなると次に問題となってくるのが冷蔵庫だ。
冷蔵庫の中が腐らないよう保冷剤を使って応急処置をすることに。(我が家にはキャンプ用の保冷剤がたくさんある)ちなみに冷蔵庫の一番上に保冷剤を置いて、開け閉めする回数をできるだけ減らすのがポイント。クーラーボックスで保冷する際も、保冷剤や氷を一番上に置いておくと効果が高い。そしてこの日も日中は36℃。扇風機でもかなり厳しい。外のようすを伺っていると中には車のエアコンで暑さをしのいでいる高齢者の姿もあった。
お昼過ぎ。約14時間の停電の末ようやく電気が回復した。クーラーボックス、保冷剤のおかげで冷蔵庫の被害は最小限で済んだ。またポータブルバッテリーのおかげでスマホの充電ができたのは精神的にとても助けられた。日頃からキャンプを楽しむことで防災の備えにもなる。そんなことを改めて実感した一日だった。
Profile|青木達也(アオ)
レンタル・レクチャー付きでキャンプ体験ができる施設「キャンプ民泊NONIWA」と、暮らしとアウトドアをテーマにしたお店「GRID」を埼玉県ときがわ町で運営。「野あそび夫婦」という夫婦ユニットでキャンプインストラクターとしても活動。監修「ソロキャンプ大事典」。https://noniwa.jp/
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PROFILE
ランドネ / NONIWA
青木達也(アオ)
レンタル・レクチャー付きでキャンプ体験ができる施設「キャンプ民泊NONIWA」と、暮らしとアウトドアをテーマにしたお店「GRID」を埼玉県ときがわ町で運営。「野あそび夫婦」という夫婦ユニットでキャンプインストラクターとしても活動。監修「ソロキャンプ大事典」。 https://noniwa.jp/
レンタル・レクチャー付きでキャンプ体験ができる施設「キャンプ民泊NONIWA」と、暮らしとアウトドアをテーマにしたお店「GRID」を埼玉県ときがわ町で運営。「野あそび夫婦」という夫婦ユニットでキャンプインストラクターとしても活動。監修「ソロキャンプ大事典」。 https://noniwa.jp/