ズボラ山ごはんすら作るのは大変!│親子でアウトドア
山﨑理恵
- 2023年09月30日
山と食欲と私にすっかり魅了されてしまっている娘ちゃん。小学校五年生なので、シングルバーナーも使えるし、歩行時間3時間くらいの低山も余裕で登れます。山と食欲と私に出てくる山ごはんを山で作りたいと思うのも自然な流れでした。
初めての山ごはんに選んだメニューは、ズワイガニ缶とレトルトのカニクリームソースを使って作るカニクリームパスタ。前日、材料をいっしょに買いに行ったときに、「ロッキーカップを洗うところはあるの?」と聞かれたので、パンでカップをきれいにしながら食べることを伝えました。
すると、パンがあるから、パスタは少なめかな?やっぱりお腹空くよね?とか、ニンジンの葉を散らしたほうがおいしそうに見えるよね?とか、2時間くらいしか登らないのに、おやつはいるかな?とか。娘はいろいろと想像し始め、いつもとはまったく違った登山準備ができました。
行く山は小仏城山です。
登山口でパスタをお水に浸して、山登りは始まりました。
途中、木漏れ日がそそぐ川を撮影したり。
花をグーグルで画像検索したり。
木の写真を撮ったり。
山頂に到着すると、娘はとても疲れたようすでした。目的の山ごはんを作りたいけれど、手を動かすのも少し億劫そう。そして、パスタをロッキーカップに入れて、手が止まりました。
え~、ここで終了!?
「ズボラ山ごはんのはずなのに、、、」と娘がぽつり。
あ~、準備から気を張っていたのか、少しじゃなくて、山ごはんを作れないほどに疲れてしまっている、、、。
作りたいけど作れない、簡単なことなのにできない、楽しみにしていたはずなのに楽しくなくなってしまっている。そんなこと、あるな~と思いながらも、母としては楽しみにしていた気持ちを戻してあげたいのです。
でも、ここでよくある母ちゃんのカラ元気を出してもうっとうおしいし、山ごはんを作ってあげてしまうと、自分はダメだなと思ってしまうかもしれないし、うつむいていている娘を見つめながら、どうしたらいいのかと私の頭はフル回転!
で、なんでもいいから何か食べたら元気になるかも?と思い、かき氷食べる?と聞いてみました。
すると、周りで大きなかき氷を食べている人を見て、「うん、カニクリームパスタを食べたあとに、かき氷を食べよう!」と急に元気になりました。
そこからは、ニコニコで山ごはんを作り、いい感じにできあがり。麺の固さもほどよくて、おいしくいただきました。もちろん大きなかき氷も完食。
家庭科の実習授業は、お湯を沸かしてお茶を入れると聞きました。初めての山ごはんは、なじみのあるカップラーメンにすればよかったかな?と少し反省。無事に下山して、私はものすご~くホッとしたのでした。
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