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田辺のまち歩きと海岸線トレイルへ|ランドネ100楽山(和歌山県田辺市)

南紀白浜空港から車でおよそ30分。紀伊半島の南部、熊野古道への玄関口に位置する和歌山県田辺市は、山とまちを歩く旅を〝楽しむ〞拠点として、とっておきの場所です。

キホンが詰まった、まち歩きと海岸線トレイル

▲山深い熊野古道を擁する田辺市だが、じつは海の美しさも負けていない。かつては熊野詣の前に海水で穢れを祓う「潮垢離」の場でもあり、扇ヶ浜には潮垢離場もある。田辺式「ちゃんぽん」が有名な江川地区もすぐ近く。

海をつなぐ

「海岸線トレイル」とも呼ばれる、扇ヶ浜から天神崎を経由し元島までをつなぐ道。およそ4km のルートを歩けば、海のそばで暮らしを営む、地元の人たちの日常が垣間見れる。

【Day1/計1時間35分】扇ヶ浜~10分~田辺大橋~10分~江川漁港~25分~天神崎~20分~日和山~30分~元島

一日目はまちと海。山の行動食にふさわしい地元の銘菓を調達するのが、この日の大切なミッション。食べ応えのあるもの、味のバリエーション、持ち運びやすい形
状などなど、行動食としての機能面をよく考えながらお店をめぐる。

田辺といえば「デラックスケーキ」と「田辺っ子」が、僕にとっての絶対的エース。南方熊楠が愛した「おけし餅」や、量り売りが楽しい「ともゑ堂」の煎餅などもレギュラーだ。「菓匠 二宮」のまんじゅうもはずせない。こんなに買ってどうするんだという量を、ホクホク顔で抱える。買いものって楽しいなあ。

▲扇ヶ浜を、たなべ低山登山部の部長・竹林さん、佐向さんといっしょに歩く。外の視点からも内の
視点からも、田辺の海岸線トレイルは「めちゃ楽しい!」そうだ。

まち歩きから海に行けることも田辺の大きな魅力。市街地から至近の扇ヶ浜は、老若男女が憩いに訪れる場所で、熊野詣の歴史を伝える潮垢離場もある。ここから「和歌山のウユニ塩湖」の異名をもつ天神崎まで、歩いておよそ一時間。ほどよい距離だ。引き潮のタイミングと落日の時刻が重なれば、岩礁にとり残された浅い水面に夕陽が反射する美しい光景を目にするチャンス。これはぜひ狙いたい。

▲天神崎にある日和山は、田辺を海側から眺める絶好の展望スポット。
▲元島に鎮座する元嶋神社には弁財天などが祀られている。対岸には神秘的な海上鳥居も。
▲天神崎は市街地から歩いてこられる距離にありながら、その眺望のスケール感は圧倒的。ナショナル・トラスト運動の先駆けとしても知られる。
▲天神崎は「和歌山のウユニ塩湖」と称される美しさ。潮の引くタイミングを調べて訪れたい。

その天神崎とまちを結ぶ「田辺大橋」からの眺めが、これまたすばらしい。会津川越しに見える山のなかにある、ひときわ大きな山容が田辺の絶景低山「高尾山(た
かおやま)」。明日はあそこから、いまいるこの場所を眺める。田辺大橋、見つけられるかなあ。

▲田辺大橋から眺めるたおやかな高尾山。明日はあの頂を目指す。その名のとおり、尾根が高い!

>>>田辺のキホンを歩く!山と海・まち・人をつなぐ旅のはじまり|ランドネ100楽山(和歌山県田辺市)
>>>日本全国の”高尾山”のなかでも、屈指の絶景を堪能|ランドネ100楽山(和歌山県田辺市)

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ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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