成田空港内に地図グッズショップ「マップデザインギャラリー 成田空港」がオープン!
小林知之
- 2023年11月22日
地図好き芸人・小林知之さんが“地図”を共通点につながった、さまざまなジャンルの人たちと地図の楽しさについておしゃべりする、『ランドネ』の座談会連載企画「つなげよう!地図の輪」。今回は、期間限定で成田空港にオープンした「マップデザインギャラリー 成田空港」におじゃましました。
成田空港内に地図グッズショップがオープン!
マップデザインギャラリー 成田空港
千葉県成田市古込字古込1-1 成田国際空港第2旅客ターミナルビル本館4階
営業時間:7:30~21:00
定休日:なし
https://www.mapdesigngallery.com/blogs/shop/narita
https://twitter.com/MapDesign_G
座談会をしたのは
左)スタッフ 伊藤匠吾さん
福岡県天神店の立ち上げを経て、成田空港店へ。物腰柔らかく一つひとつのアイテムをていねいに説明してくれる、さわやかスタッフ。海外旅行の予定がなくても、ショップに来るだけで楽しい。
右)小林知之さん
太田プロ所属。日本大学地理学科出身の地図好き芸人。8 歳長女はmilet「Anytime Anywhere」、2 歳次女は「おべんとうばこのうた」をどこでも大熱唱。https://twitter.com/cobayashitomo
いつでもどこでも、お気に入りの地図といっしょに
小林 ゼンリンが展開している「マップデザインギャラリー」は、本社のある福岡県の天神、小倉、博多にショップがあり、そこには何度かお邪魔したことがあるのですが、その次の出店が成田空港で、正直びっくりしました。
伊藤 2024年9月26日までの期間限定になりますが、関東地方にお邪魔しています。
小林 成田空港店ではどのようなお客さまが多く来店しますか?
伊藤 ここは日本の玄関口ということで、本当にさまざまな国の方がいらっしゃいます。
小林 来日したお土産や、旅の記念として購入していくのですか?
伊藤 そのような方も多いですが、自分のアイデンティティとして地図アイテムを購入し、海外に持って行かれる方もいるんです。
小林 自分の土地のピンバッジをつけて海外で勝負する!ってなんかいいですね。
伊藤 アイテムを見たり買ったりするだけでなく、地図を通して会話をしながら、日本のさまざまな場所に思いを馳せていただけたら、と思っています。
小林 めちゃくちゃすてき!47都道府県のピンバッジがあるから、日本を訪れた外国の方も絶対にどこかの土地のピンバッチに思い出を重ねることができる。会話も弾みますね。
伊藤 3〜4県を回られた方は、そのすべての県のアイテムを購入されたりもします。
小林 先ほどのお客さまは、アメリカから来て、東京、北海道、横浜を回ったけれど、一番多く寝泊まりしていた千葉県のグッズ買った、と言ってましたね。行ったところよりも泊ったところのほうの思いが強くなるって、なんか人間っぽくていいな。地図というと、男性的なイメージが強いですが、ここに並んでいるものは、女性に好まれるデザインが多いように感じます。
伊藤 地図が苦手な女性でも「かわいい」と思ってもらえるようなアイテムを多く取り扱っています。むしろ、かわいいと思って手に取ったら「これって地図なんだ」と知ってもらえるようなモノばかりかなと。
小林 〝ダマし地図〞みたいな構造じゃないですか!
伊藤 たとえば、このカーネーションがモチーフのポーチとミラーのセットなんですけど――。
小林 マーブル模様の中心に赤いカーネーションが描かれたすてきなポーチですよね。
伊藤 このマーブル模様の背景は、長野県諏訪周辺の地図の水域や、町丁目界などを色分けしてデザイ
ンしたものなんです。そして長野県諏訪はカーネーションの生産が盛んな地域で。しかもカーネーションは花言葉で「ありがとう」の意味があるので、贈りものにぴったりなんです。
小林 おしゃれー!そんな奥深い意味が隠されているなんて。これは話を聞いてたらほしくなる。
伊藤 ありがとうございます。(葉っぱデザインのミラーを差し出して)。
小林 なんですか?この葉っぱは……。
伊藤 オリーブの葉で、花言葉は「平和」です。
小林 おしゃれー!日ごろから海外のお客さんを相手にしているから、表現もおしゃれに仕上がってるじゃないですか。やっぱり地図アイテムがあると、会話が弾みますね。
伊藤 地図は見ているだけで、旅先で出会った人やそこで見た景色を思い出したり、共有し合ったりすることができると思っています。
小林 でも、地図が全面に押し出されていると、少し抵抗があるかもしれないから、紛れ込ませているわけですね。納得納得!
伊藤 なので、じつはこのショップの中に「ゼンリン」の文字はひとつもないんです。
小林 本当だ。Zの文字がどこにもない。
伊藤 先入観をなくして、楽しんでいただきたいので。
小林 のちに地図の存在に気づいて、そこから地図を好きになってもらえたら、すてきですね。
小林セレクト!おすすめの地図アイテム
街まち 47palette タオルハンカチ(1,320円)
47都道府県の形を、県の特色に合わせた色で刺繍。すべての都道府県の色が違うので、ついつい全部調べたくなっちゃう。しかも使っているタオル地は今治産で、触り心地も最高。
47都道府県ピンバッジ(1,100円)
市区町村の境界を刻印したピンバッジ。身に着ければその土地を誇りに思うし、お土産にすればきっと好きになってもらえる。シルバーとゴールドの2種類あるのもうれしい。
ぽち袋/5枚入り(385円)
日本全国の都市の景観や地図をモチーフにしたポチ袋。お年玉であげたとしても「袋だけ返してくれないかな」と言い兼ねないほどのかわいさ。思い入れのある町から買いたくなる。
街まち 47palette カラーピンズ(1,100円)
コレクションしたくなる、すてきアイテム。都道府県の名産品や名所をイメージしたカラフルなデザイン。左から、群馬はこんにゃく。鹿児島はさつまいも。愛媛はいよかん。
撮影協力:
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PROFILE
太田プロダクション所属。芸人といいながら、日本大学地理学科で学んだ地理好きスキルを使って、地図会社で働いたり、国土地理院で地図の講習をしたり、国旗の本を出したりと、謎のWワークをする二児の父。芸人としては竜兵会所属、コント中心のおもに「つっこみ」と呼ばれる役割を担っている。