BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

Keishi Tanakaの「月と眠る」#29 ミュージシャンとして、人として

ランドネ本誌で連載を続けるミュージシャンのKeishi Tanakaさん。2019年春から、連載のシーズン2として「月と眠る」をスタート。ここでは誌面には載らなかった当日のようすを、本人の言葉と写真でお届けします。

Keishi Tanakaの「月と眠る」
記事一覧を見る

Keishi Tanakaさんの連載が掲載されている最新号は、こちら!
>>>『ランドネNo.133 1月号』

ミュージシャンとして、人として

7年以上も続けさせてもらっている「ランドネ」のコラム連載において、山登りやキャンプのようすではなく、ミュージシャンとしての一日を書いたのは今月が初めてではないだろうか。

今年の11月3日に開催された「HARVEST PARK」という野外のライブイベント。そのコンセプトや、当日のようすに感銘を受けた僕は、誌面にそのときの気持ちを綴った。

このWEB版では、当日のようすを僕自身が撮影した写真でもう少しだけ紹介できたらと思う。いままでになくパーソナルな部分を感じさせる文章になるだろう。それもそのはず、これが僕の日常である。

▲トラブルから始まった日。

まずは助走として、イベントとはまったく関係のない話から。

音の関係上、野外ライブは駅から遠いところで開催されることが多い。この日も例に漏れずであった。その理由もあって、イベントが開催される神奈川県茅ヶ崎市の公園まで、家から自走して行こうと思っていた。しかし、前日まで元気だった僕のかわいい奴は、その日の朝に突然機嫌を損ね、無言のままレッカー車で運ばれて行ったのだった。

車のトラブルの詳細は省くが、ライブ当日の朝に、車のエンジンがかからなかったときの恐怖は、それはそれは恐ろしいものである。

▲会場に到着。

急遽、電車移動に切り替え、会場の最寄駅までスタッフに迎えに来てもらい、会場に到着したのが本番の15分ほど前。装飾されたステージに迎えられ、そのままステージに上がる。サウンドチェックを少しして、そのまま本番が始まった。

ステージから見渡した会場は、とてもすてきな空気に包まれていた。イベントタイトルの通り、純粋に休日を楽しむ人で溢れる「公園」そのものだった。

▲ステージドリンクもマイボトルで。

ここからは本誌でも触れたところだが、主催の先輩ミュージシャン・Caravanさんと八一農園さんの想いが会場のいたるところから溢れていた。

▲おいしそう!
▲こちらは無農薬のみかん。

楽屋のケータリングも、ほかの音楽フェスでは見ないものが多かった。

▲自然エネルギーのブース。

自分のライブの後、会場内をブラブラと歩いた。小さいステージではソーラーシェアリングのトークショーをやっていて、いままで聞いたことのあった太陽光発電の話からもう少しふみ込んだ、これからのアイデアの話が聞こえてくる。気がつけば僕は足を止め、最後までその話を聞いていた。

▲大学時代の友人を発見!

じつは、イベント当日が近づくまでそのことに気がついてもいなかったのだが、会場のとなりには僕の通っていた大学があった。会場の公園自体には、当時は来たことがないと思うが、最寄駅やその道中には懐かしい景色がたくさんあった。

そして、何よりも懐かしかったのは、フードの出店ブースのなかに、大学時代の友人の顔があったことである。「NEWROSE」というカレー屋を茅ヶ崎で営んでいる話は聞いていたが、実際に会って、彼の作ったカレーを食べることができたのは本当にうれしかった。

▲食器とカトラリーも使い捨てではなかった。

最高においしいカレーを食べながら、食器やスプーンが使い捨てではないことに気がつく。フェスの規模によっては現在のアイデアでは不可能なことだが、まず自然に対する想いが先にあって、そのあとにフェスの規模を考えれば、そのようなことが可能になる。とはいえ、決して簡単なことではないが。

翌日の清掃活動では、ほぼゴミが落ちていなかったという。主催側の想いがちゃんとお客さんに届いていた証拠だろう。

極端に言えば、地球のこと、自然のことを考えながら、今後の人生をどのように生きていくかということにつながるが、それに対する個々の考えをいきなり押しつけるのは、分断を生じさせることにもなりかねない。

その日、大好きな音楽のなかで休日を楽しみ、そこで興味をもったことがあれば持ち帰る。それで良いのだ。考えを与えたり、与えられたりということではなく、自発的に何を想うかということに重きがあるのだろうと思った。どちらの側にもその意識が必要なのだと。

そして、優しい世界にいれば、人は優しくなれるということを再確認した一日だった。

▲Thank you Caravan, 八一農園。

★今月のニューフェイス

Hydro Flask 18 oz Standard Mouth ¥4,400
Hydro Flask 12 oz Cooler Cup ¥3,520
ROCKKNOLL ロッキン3WAYボトル ¥3,300

今回は普段から使っているタンブラー、水筒の一部をご紹介。Hydro Flaskの水筒は毎日のように使っているし、缶や瓶をそのまま冷やすこともできるクーラーカップは、先日友人からもらった誕生日プレゼント。ROCKKNOLLは三重県発のガレージブランド。さまざまなアウトドアギアを扱っている。

SHARE

PROFILE

Keishi Tanaka

ランドネ / ミュージシャン

Keishi Tanaka

1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。V6などへの楽曲提供、CM音楽の制作を行うほか、趣味を活かしたアウトドア分野での活動・執筆にも注目が集まっている。
https://keishitanaka.com/

Keishi Tanakaの記事一覧

1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。V6などへの楽曲提供、CM音楽の制作を行うほか、趣味を活かしたアウトドア分野での活動・執筆にも注目が集まっている。
https://keishitanaka.com/

Keishi Tanakaの記事一覧

No more pages to load