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アウトドア好きなわたしたちができるSDGs【#8 CIRTY BIOSK by Totoya】

昨年10月、代官山駅前にオープンした「Forestgate Daikanyama」。そこにサーキュラーエコノミーを体現する生活体験の場が登場したのをご存知でしょうか。緑をまとった小さな木箱を積み上げたデザインがまるで立体的な森のよう。その一角で忙しい毎日をサポートしてくれる便利でエコな売店「ゼロウェイスト」を実践するショップを訪ねました。

サーティー ビオスク バイ トトヤ

  • 住所:渋谷区代官山町20-12 Forestgate Daikanyama TENOHA棟
  • 営業時間:11:00 ~ 19:00
  • 定休日:不定休 ※インスタグラムをチェック
  • Instagram @totoya_daikanyama

お話を伺ったのは

ノイハウス萌菜さん

幼少期をイギリスですごし、2016 年に日本に転居。「のーぷら No Plastic Japan」立ち上げなどを経て、斗々屋の理念に共感し2019年より参画。本業のラジオパーソナリティと並行して広報を務める

無駄をなくすと買い物は楽になる、じつは便利なゼロウェイスト

▲「BIOSK(ビオスク)」はオーガニックを意味するBIO、小売店のKIOSK(キオスク)の造語。便利でありながらゴミを出さない店舗を展開

――「サーティービオスク by トトヤ」は、京都で食品や生活雑貨の量り売りとゼロウェイストなスーパーマーケットを展開している「斗々屋(ととや)」の新業態とのことですが、なぜ代官山だったのでしょうか。

ノイハウス できるだけ都心で展開したいという考えから始まったのですが、代官山を選んだのは、利便性が求められる都心で、ゴミが出ない買い物でありながらもコンビニとおなじくらい便利にスピーディに買える店舗作りへのチャレンジと、その第一歩という位置づけだったからです。斗々屋の小売事業は、代々木園付近にオープンした小さなお店からスタートしたので、京都の本店に続く代官山店は、場所としては戻ってきた感覚があります。

▲スパイスやナッツ、塩、パスタ、ひじき、あおさ、ゴマ、粉末出汁などの和食材までビン詰めの食品がズラリと並んだ店内。奥には味噌や麹、さらにオリーブオイル、酢、醤油など液体調味料の量り売りもされている

――店頭にはリターナブルの瓶(返却可能、デポジット制)に詰められた食材、調味料が並んでいます。店頭でマイ容器に入れ替えることもできるそうですね。

ノイハウス 私自身、日本に転居後、生活で出るゴミの量に驚いてしまって。日本の焼却技術の高さは効率のよい面もありますが、そもそもゴミを出さないという発想は昔の知恵と現代に必要な変化をつなぐのに大切なことだと思います。マイ容器を活用すれば梱包のコストや手間が省け、不要なものも増えませんよね。日本ではいまのところ、モノを手放したいときに処分以外にどういう方法があるかは、個々のリサーチ力に頼るところが大きいんですよね。だからこそ、捨てないことを提案する場所があるのは心強いと思うんです。

▲野菜や果物、卵は外国のマルシェのように店外の棚に陳列されており、すべてひとつずつ選べる。入荷時に傷がついてしまったものや入荷してから少し日が経ってしまったものは、お買い得価格で提供されることも

――日本でもようやくエコバッグが浸透してきましたが、食品のパッケージもゼロにしようとなると、少しハードルが上がる気がします。

ノイハウス おっしゃるとおり、現在なじみがあるスーパーの、ほしいものがパッと取れて気軽にカゴに入れられるシステムは便利ですよね。自分自身もゼロウェイストを心がけながらも、やっぱり不便だったら続かないというのはすごく感じていて。そこで買い物に苦労を感じないように、京都本店では世界的に見ても最先端の量りとレジシステムを導入しています。代官山でも、お客さまご自身で量っていただく商品の場合、たとえば液体調味料のビンを動かすと、量りのディスプレイに何がチョイスされたのかと価格が表示されるようになっているんです。

▲店内は食品だけではなく、シャンプーや洗剤、トイレットペーパー、歯みがき粉などの生活用品、マイタンブラーやスープジャー、シリコーンバッグ、エコバッグなどの雑貨も並んでおり、どれも気になるものばかり

ゼロウェイストの環境作りにも、精力的に取り組む

▲京都本店でも人気のグラノーラも好みの味を必要分買うことができる。気になるフレーバーを少量ずつ試せるのはうれしい。ビン詰め食品も少量なので意外とリーズナブル。なのでついつい買いすぎてしまいそう!

――「斗々屋」さんでは小売店を展開するいっぽうで、おなじようなお店を開きたい人に向けての講座も実践されていますね。

ノイハウス ゴミを減らしたいと思っている方は多いと思うのですが、みなさんに京都や代官山に来ていただくのは難しい。そこでいろいろな地域に、その場所にあった形態のお店ができたらいいなという思いから、斗々屋の取り組みをレクチャーしています。これまでの経験の蓄積をあますことなく伝えていって、ほかのお店さんにもやっていただいて消費者の意識や取り組みを変える、量り売りやゼロウェイストのムーブを作っていけるのが理想ですね。仕入れについてもスタートアップ支援などのサポートをしています。

▲白いパッケージが当たり前の納豆も、ステンレスの容器で納品される。「生産段階にある発酵もステンレスの容器の中で成功したので、生産から販売までゼロウェイストな納豆が誕生したんです」。仕入れ段階でもゴミを出さず、使い捨てプラスチックフリーを徹底

――近々、となりのサーティーカフェ内に容器の回収ボックスを作る予定もあるそうですね。

ノイハウス 現在、テトラパック(アルミ付紙パック)の回収をしている拠点が少ないので、このエリアに住んでいる方々に利用してもらえるようなシステムを「サーティー」という活動全体で考えています。最近は企業での視察かな? という方々も見受けられるので、お互いアイデアの交換などできたらいいですね。

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ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

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